戸次重幸「病気と闘う子供たちの希望になれる作品に」『グッド・ドクター』への熱い思い明かす

ドラマ
2018年08月30日

『グッド・ドクター』 山﨑賢人主演ドラマ『グッド・ドクター』(フジテレビ系)で医療監修をしている杏林大学小児外科の教授・浮山越史先生、埼玉県立小児医療センター小児外科科長兼副部長の川嶋寛先生らを招いて第8話の先行試写会が開催され、小児外科長・間宮啓介役を演じる戸次重幸のトークイベントが行われた。

 試写会には、杏林大学小児外科・小児科・NICUの医療従事者も参加。戸次は「本日、お集まりいただいた皆様のような小児外科医、そして医療従事者の方の存在なくしては、このドラマはあり得ないわけです。日本に0.3%しかいない小児外科医の存在があるからこそ、このドラマをリアルなものとして制作できているわけで、作る側の者たちとして、皆様が日々、厳しい世界で闘われていること自体に何度でも感謝の意を表さなくてはならないと思っています」とあいさつ。

『グッド・ドクター』 戸次は、第8話について「放送前なので詳しくは言えないのですが、自分が演じている間宮の出番が、これまでより多くて、ようやく活躍している回です。お陰様で『グッド・ドクター』は好評をいただいているのですが、第8話は間宮の出番が多い回ということで、ちょっと期待と不安が混じっており…」と語り「ご覧いただいて大丈夫かな、と思われる方、拍手をお願いします!」と会場に振ると、一斉に拍手が送られた。

 また、浮山先生は「思わず泣いてしまいました。毎回泣いているんですけど、2回、3回見ても泣ける。本当に優しいドラマになっていて、ありがとうございます」と感想を。戸次が演じる間宮については「中間管理職として上と下との板挟みになり苦労をなさっている中でも、部下への愛情を感じられて非常に良い上司だと感じています。僕は大好きです」と語った。

 そして『グッド・ドクター』が放送されての周囲の反響を聞かれると「ちょうど今日“5歳の時に自分がお世話になった浮山先生がドラマの監修をしている”というので、23歳になられた女性の方が、会社を休んで病院を訪ねて来てくださって。ドラマのおかげで僕も昔の患者さんと会うことができて、元気でホッとしました」と笑顔を見せた。

『グッド・ドクター』 イベントでは、浮山先生が勤める杏林大学小児外科に関わりのある子供たちから、『グッド・ドクター』に関して聞きたい質問カードが寄せられ、それに戸次が答えることに。

 13歳の男の子からの「役作りをする上で大変だったことはありますか?」という質問に、戸次は「放っておくと僕は、コミカルな芝居に走りがちになるんです。でも『グッド・ドクター』はこういうテーマの作品ですし、ちょっと面白い方に走りそうな自分に、いつもブレーキをかけながら演じています。ただ一番役作りをしているのは山﨑賢人君じゃないでしょうか。ただでさえ難解な医療用語を、よどみなく言わなくてはならない、さらに普通よりも早口で言わなくてはならない、というハードルを越えて演じている賢人君のお芝居を、本当に頭が下がる思いで、隣でずっと見ています」と答えた。

 13歳の女の子からの「プライベートで外に出かけるとき変装しますか?」という質問には、「本当に聞きたいんですかね(笑)。してません。帽子を被るくらいです(笑)」と。

 また浮山先生が「長い入院ののち、今は退院して元気に毎週『グッド・ドクター』を楽しみにしている子」だと言う5歳の男の子からの「ウルトラマンは大事に持ってますか?」という質問に、戸次は「これは1話で出てきたウルトラマンのことですね。あれ以降ずっと、湊(山﨑)の机に飾っていますので、細かいところですがぜひ注目してもらえれば」と。

『グッド・ドクター』 最後に、戸次は「本日、皆様に直接お会いできたことは、ドラマとしてリアルを追求していく上で非常に貴重な経験だと思います。ただ、私の役は、どちらかというと嫌われ者の役でして、今日、皆様にお会いした気持ち、感動というものをなかなか役に反映しづらい。ですので、この気持ち、感動を後日、主要キャストにしっかり伝えたいと思います。そしてこのドラマを、さらに素晴らしいものにしたいと思っています。視聴者の皆様には、最終回まで一層、楽しみにしていただきたいですし、今、病気と闘っている子供たちにとって、希望になれるような作品にしていければ幸いだなと思っています」と熱い思いを語った。

『グッド・ドクター』
フジテレビ系
毎週木曜 午後10時~10時54分放送
※9月6日、13日は15分拡大 午後10時~11時09分放送

<出演者>
山﨑賢人、上野樹里、藤木直人、戸次重幸、中村ゆり、浜野謙太、板尾創路、柄本明 他

©フジテレビ