高杉真宙、涙こらえきれず「こんな感情になるのはめったにない」『君の膵臓をたべたい』公開

映画
2018年09月03日

『君の膵臓をたべたい』初日舞台あいさつ 劇場アニメ『君の膵臓をたべたい』の初日舞台あいさつが行われ、高杉真宙、Lynn、藤井ゆきよ、内田雄馬、和久井映見、牛嶋新一郎監督が登場した。

 高杉はアニメ声優初挑戦となった本作の初日ということで「いよいよ公開されるんだなと考えると、あっという間でした。今日、初日を迎えることができて感慨深いです」と。本作が初の劇場アニメのヒロインとなった声優のLynnも「皆さんが今この作品にどんな気持ちを抱いているのかドキドキしています」と語った。

 和久井は「ついにこの日を迎えたんだなと思うと泣きそうになりました。作品に関わった方々の想いが、たくさんの人に届けばいいなと思います」と。本作で初監督を務めた牛嶋監督は「作品を作り初めてから2年近く経って、ようやく皆さんの元に届けることができてうれしいです。胸を張って皆さまにお届けできる作品に仕上がったと思います」と語り、会場から温かい拍手が送られた。

 劇中で印象に残ったシーンを聞かれた高杉は「花火のシーンが大好きです!実写では決してできない描写やアングルで描かれていて、アニメならではの表現だと思います」と語った。Lynnは「“僕”と桜良が海辺に行くシーンが大好きです。映像もきれいで2人の心が初めて動くシーンでもあって、とても素敵なシーンです」、和久井も同じく海辺のシーンがお気に入りとのことで「海辺のシーンで“僕”の表情が少し変わるんです。すごく繊細なシーンで何回か観直しました」と。

 牛嶋監督は「海辺のシーンは作画の皆さんもかなりこだわったシーンなので、お気に入りのポイントに挙げていただいてうれしいです」と喜んだ。

 声優初挑戦となった和久井は「最初に桜良のお母さんがどう描かれているのかを作画で確認させていただいたのですが、この一枚が私の元に届くまで、どれだけの時間と労力があったのかと考えると、すごく緊張してしまって。今までで一番緊張したかもしれません」と語り、共演者から驚きの声があがった。

 そして、劇中で「僕」と桜良が距離を縮めるきっかけとなった“真実か挑戦か”ゲームにキャスト陣が挑戦することに。牛嶋監督がキャストの名前が書かれたトランプを引いてゲームの挑戦者を決め、MCから【真実】か【挑戦】かを尋ねられた回答者はどちらかを必ず選択して答えなければいけないというゲーム。

 最初に選ばれた高杉へのお題は〈【真実】気になる異性と仲良くなりたい時、どうやってアプローチしますか?〉〈【挑戦】ステージ上の誰かをお姫様抱っこしてください〉。すかさず内田が「準備はしてるけど」と会場を盛り上げると、「挑戦するしかないじゃないですか!(笑)」と高杉。高杉が内田をお姫様抱っこすると、会場からは大きな歓声があがった。

 続いて、和久井には〈【真実】役者になってよかったと思うこと。〉〈【挑戦】「1分間」で自分自身の好きなところを5つ言ってください〉というお題が。和久井は【真実】を選択し、「長い時間お仕事をさせていただいて、いろいろな方と出会って、いろいろな経験をさせていただいて、今こうしてこの場に立っていられるのも、こうした出会いのおかげですし、この仕事のおかげで成長させていただいていると思うとすごい幸せだなと感じます」と感謝の思いを明かした。

 最後にLynnが「本当に感謝の気持ちでいっぱいです。『君の膵臓をたべたい』を愛していただけるとうれしいです!」と語ると、高杉は「本当にこの作品に参加できて幸せだったなと感じます。こんな感情になるのはめったにないのですが、、」とあふれ出る涙をこらえきれず「観た方がこの作品を大好きになってくれればいいなと思います!」と涙ながらに語った。

『君の膵臓をたべたい』
公開中

原作:住野よる『君の膵臓をたべたい』(双葉社 刊)
原作イラスト:loundraw
監督・脚本:牛嶋新一郎
キャラクターデザイン・総作画監督:岡勇一
美術監督:小川友佳子
音楽:世武裕子
アニメーション制作:スタジオヴォルン
オープニングテーマ・劇中歌・主題歌:sumika
配給:アニプレックス

<キャスト>
高杉真宙 Lynn 藤井ゆきよ 内田雄馬 福島潤 田中敦子 三木眞一郎 和久井映見

©住野よる/双葉社 ©君の膵臓をたべたい アニメフィルムパートナーズ