「小さな恋のうた」佐野勇斗らが恩師の手紙に感涙

映画
2019年05月27日

映画「小さな恋のうた」 現在公開中の映画「小さな恋のうた」公開記念舞台あいさつが行われ、佐野勇斗、森永悠希、山田杏奈、眞栄田郷敦、鈴木仁、トミコクレア、橋本光二郎監督が登壇した。

 ボーカル担当・真栄城亮多役の佐野は楽器練習を振り返り「まあ~難しかった!」と苦笑いするも、MONGOL800のメンバー・キヨサクからベースをプレゼントされたそうで「これはやるしかねえぞ!と。それがきっかけで頑張ることができた」と語った。ドラム担当・池原航太郎役の森永からは練習中に怒られたそうだが「それが悔しかった」とぶっちゃけつつ、「でも彼とは付き合いも長いので、それもあって練習を頑張ることができた」と。

 その森永もMONGOL800のメンバー・髙里悟からドラムスティックをプレゼントされたそうで「“あとは託した”と言われて、その熱意もあってか、1か月くらいでもらったスティックが折れた」と回想。苦労した点は「リズムのテンポを管理しなければいけないので、ずっとメトロノームの音を聞いていた。本当に地獄だった」と舞台裏を明かした。

 ギター担当・譜久村舞役の山田は「ギター初心者だけど、ギターも歌も楽しく続けることができた。でも眞栄田さんがどんどん上達されるので、そこは負けないようにと意識した」と。

 亮多の親友でギター担当・譜久村慎司役の眞栄田は、本作が俳優デビュー。「自分の人生を変えたと言っても過言ではない作品。この作品に出合わなければこの世界にいることはなかった」と。楽器の練習期間は「練習のたびに杏奈ちゃんがうまくなっていくのが悔しかったし、歌のキーが出なくて自分の声域を広げるのが大変だった」と語った。

 ベース担当・新里大輝役の鈴木は「音楽に対する苦手意識があって苦労したけれど、みんなとの合同練習のときに成長を実感できた」と笑顔を見せた。

 米軍基地で育ったLISA CREWSON役のトミコクレアは、バンドメンバーの雄姿に「みんなすごいです!皆さんの歌に私もとってもハッピーになりました。皆さんのファンです!」と。

 橋本監督も「楽器を渡すところから始めて、僕はみんなに『やって!』というだけだった。でもみんなで集まって一人ずつどんどん上手になっていく姿に感動した」とキャスト陣の努力に目を細めた。

 そんな中、MONGOL800のサポートメンバーでもあり、ボーカル&ベースのキヨサクからの頼みで「ちい恋バンド」の楽器や歌唱のトレーナーも務めた、宮内陽輔(ヨースケ@home)からの手紙がサプライズで読み上げられた。

 「初めてのお芝居だから楽器は上手にと、毎回自主練を頑張ってくれた」と知られざる努力を労われた眞栄田は、大粒の涙を流して大号泣。山田も「男性キーの曲を見事にやり切った。芯の強さに救われた」と評されて涙を流した。

 佐野は手紙で「お調子者のキャラだが、何倍もみんなを気遣ってくれる人。すごいお兄ちゃん。体調が悪い時も全力で歌ってみんなを引っ張ってくれた」と称えられると、目に涙を浮かべながら「やばいですね、ちょっと。陽輔さんは僕らにとっては大きな存在で、陽輔さんがいるからこそ頑張ろうと思えた。ぶつかったこともあったけど…」と振り絞るように話すも、耐えきれずに号泣。

 それを引き取って森永は「楽器講師陣は僕らにとって大きな存在で、熱意を持ってやってくれた。講師の皆さんがいてくれなければ、バンドとして成り立たなかったはず」とバンドメンバーを代表して思いを語った。

 最後に佐野は「たくさんの人の想いが詰まった作品なので、多くの方に愛される映画になってほしい」とアピール。橋本監督は、歌詞を引用し「映画にも世界を変える力があると信じて作りました。僕らが作品に込めた想いや祈りが日本中、世界中に響き渡ってくれたらうれしい」と語った。

映画「小さな恋のうた」
全国ロードショー中

出演:佐野勇斗、森永悠希、山田杏奈、眞栄田郷敦、鈴木仁、トミコクレア/世良公則 他
監督:橋本光二郎(『orange-オレンジ-』『羊と鋼の森』『雪の華』)
脚本:平田研也(『つみきのいえ』『22年目の告白 -私が殺人犯です-』)
Inspired by the songs of MONGOL800
配給:東映

©2019「小さな恋のうた」製作委員会