2021年公開「あのこは貴族」主演は門脇麦、共演に水原希子 コメントも到着

映画
2020年06月02日
門脇麦(左)、水原希子

 2021年公開予定の映画「あのこは貴族」の主演に門脇麦、共演に水原希子が決定。門脇、水原のコメントが到着した。

 本作は初のオリジナル長編作品「グッド・ストライプス」で新藤兼人賞金賞を受賞した岨手由貴子監督の長編2作目。原作は、映像業界から注目を集める小説家・山内マリコによる同名小説。

 門脇演じる都会に生まれ婚活に余念がない箱入り娘の華子と、水原演じる地方から上京し自力で都会を生き抜く美紀。同じ都会に暮らしながら、全く異なる生き方をする女性たちの自立を描く。

◯門脇麦(榛原華子役)コメント
 家柄の事、出身の学校、職業。
 私たちは無意識のうちに世間から、そして自ら自分の人生に線引きをし、それを全うすべく日々を過ごしている部分が少なからずあるのではないかと思います。この物語は、そんな窮屈さを感じながら生きる2人の女の子が、少しづつ自分を解き放っていくお話です。
「グッド・ストライプス」を観てから、いつかご一緒したいとずっと思っていた岨手監督。さり気ないト書き1行が監督の手によって、みるみるうちに胸をきゅっとつかまれるようなシーンに変わっていく様に何度も高揚しました。  皆様が映画館に足を運べる日常が、一日でも早く訪れることを祈っています。「あのこは貴族」がたくさんの方に届きますように。

◯水原希子(時岡美紀役)コメント
 大好きな門脇麦さんをはじめとする素敵な共演者の方々にたくさん刺激を受けながら共演させていただけた事をとてもうれしく思います。
 初めて岨手監督とお会いした時、とても柔らかい印象。でも現場に入ると、明確に指導して下さり、全てのシーンにおいて、フラットにディスカッションできた事、疑問や不安から解放してくれて、監督の包容力で等身大の自分として、素直な感情を制限なく自由に表現する事ができたと思います。
 この映画は境遇の全く違う2人が、自分らしく生きる事、自分にとって本当の幸せとはどういう事なんだろうと葛藤しながらも、悩みと変化の中で成長し、自立していく事でより自由になり解放されていく。29歳、地方育ちの私にとって、とても共感の多い作品でした。
 女性のみならず、いろんな方が自分で自分の人生を選択していく事の大切さに共感していただける作品になっていると思います。

◯岨手由貴子監督 コメント
「あのこは貴族」は出自も生きる階層も違う2人の女性が、これまでどんな風に生きてきて、これからの日本をどう生きるのかを描いた作品です。
 多くの選択肢が用意されているわけでもなく、器用にベストな選択ができるわけでもない。それでも自分の足で立ち、生きていく。そんな原作の持つスピリットを、素晴らしい俳優陣 が血の通った物語に昇華してくれました。
 タイプの違う2人の女性、「華子」と「美紀」を演じた門脇さんと水原さん。お2人は芝居や役柄へのアプローチも異なる、まさに“タイプの違う”役者さんでした。けれど、対峙するのではなく、お互いを認め、共存する。そうやって、それぞれのやり方で「華子」と「美紀」の人生を生き、体現してくれました。
 そんなお2人の在りようは、まるで劇中の彼女たちそのもので、初号試写のあと普通の女の子に戻って楽しくおしゃべりする姿に、とても幸福なキャスティングだったことを実感させられました。
 普通に生きることすら困難な時代だからこそ、これまで頑張ってきた自分を肯定してあげたくなるような、誰かにとっての特別な一作になることを願っています。
ぜひ、多く方に見ていただきたいです。

「あのこは貴族」
2021年全国公開
脚本・監督:岨手由貴子
出演:門脇麦、水原希子
原作:山内マリコ(「あのこは貴族」集英社文庫刊)
配給:東京テアトル/バンダイナムコアーツ
公式サイト:anokohakizoku-movie.com
公式Twitter:@anokohakizoku

<ストーリー>
 都会に生まれ、箱入り娘として何不自由なく育てられ、「結婚=幸せ」と信じて疑わない華子。結婚を考えていた恋人に振られ、 初めて人生の岐路に立たされてしまう。気が付けば20代後半、名門女子校の同級生たちの結婚、出産の話を聞くたびに焦りが増すばかり。あらゆる手立てを使い、お相手探しに奔走した結果、ハンサムで良家の生まれである弁護士・青木幸一郎と出会う。幸一郎との結婚が決まり、幸せが叶えられたかに思えたのだが…。
 一方、東京で働く美紀は富山生まれ。猛勉強の末に慶應大学に入学し上京したが、学費のために夜の世界も経験したが、中退。恋人はなく、仕事にやりがいを感じているわけでもなく、都会にしがみつく意味を見いだせずにいた。
 同じ都会で暮らしながらも、出会うはずもなかった2人の人生が静かに交錯した時、それぞれに思いもよらない世界が拓けていく―。

©山内マリコ/集英社・『あのこは貴族』製作委員会