齋藤飛鳥「自分の中で独り占めしたい作品」映画「映像研」前夜祭舞台挨拶開催

映画
2020年09月26日

9月25日(金)より全国公開の映画「映像研には手を出すな!」。公開前日を記念して、9月24日(木)に前夜祭舞台挨拶が実施された。以下、オフィシャルレポートを掲載する。

“最強の世界”を夢見てアニメーション制作を志す3人の女子高校生の姿を、独特な世界観と共に描き出す本作。4月よりスタートしたTVドラマシリーズも好評に終わり、ついに9月25日(金)より映画版が公開となった。

作品のアイデアを次々と生み出す、極度の人見知りな主人公・浅草みどり役を齋藤飛鳥。超お嬢様でカリスマ読者モデルながら、アニメーターを目指している天真爛漫な水崎ツバメ役を山下美月。アニメに興味はないものの、金儲けの嗅覚と持ち前のビジネスセンスでプロデューサー的立ち位置の金森さやか役を梅澤美波が演じた。

普段は国民的アイドルグループ・乃木坂46のメンバーとして華麗に活躍する3人が体当たりの演技で挑み、その迫真の演技とVFXを駆使した映像のクオリティの高さから、SNS上で大きな盛り上がりを見せている。

9月24日(木)に実施された前夜祭舞台挨拶には、「映像研」の電撃3人娘こと齋藤・山下・梅澤に加え、「音響部」の百目鬼役の桜田ひより、「ロボット研究会」でロボット開発に情熱を燃やす小野役の板垣瑞生と小林役の赤楚衛二、そして英勉監督が登壇。

原作を手に取った際の感想を聞かれた齋藤は、「お話を頂いて初めて読んだんですけど、凄く面白いし、観たことのない世界観で凄いなと思ったんですけど、これを自分が演じるのは想像がつかなかったし、最初は『私には無理です』とお伝えしていました。元々凄く人気のある原作だったっていうのもあるし、自分にそんな自信がなかったので。でも、作品自体に凄く魅力を感じたし、スタッフさんの映像研に対する愛が凄くて。その愛に負けてしまって、やるしかない!と思いました」と当時の心境を語る。

撮影で苦労した点を聞かれると「ワイヤーに吊るされたり、ペットボトルのロケットを頭にぶつけられたりはあったんですけど、あまり苦労に感じなかったですね。監督のおかげでだいぶ楽しく演じられました。逆に、監督と打ち解けるまでが大変でした(笑)」と回答。すると、英監督から「俺が偏屈みたいに聞こえるやん!」とツッコミが入り、会場は笑いに包まれていた。

それに対して、齋藤が「お互いにぐいぐい行くタイプでもないし、私自身が最初は、『お任せします』『なんでも大丈夫です』みたいな感じだったので…」と明かすと、英監督が「泣きながら東京の町を歩いていました(笑)」と答える微笑ましい場面も。

クランクイン前に気をつけていたことを聞かれた山下は、「元々私と梅澤はグループ内でも同期ですが、飛鳥さんは5年も先輩なので、撮影前はあまり話す機会がなかったんです。でも過酷な撮影も多かったので、3人で力を合わせないと乗り越えられないシーンもたくさんあって、知らず知らずのうちに仲も深まって、今ではなんでも話せる関係になりました!」と笑顔を浮かべる。

齋藤は「浅草に力を借りたという感じでした。浅草氏モードになったら子供っぽくいられるし、2人に頼み事したり出来たので、浅草のおかげで仲良くなれたといっても過言ではないと思います」と自身の役柄についてコメント。

VFX撮影で苦労したことについて、梅澤は「段ボールとか風船を浮かせて目印にして、このスピードで今動いてる!というのを想像しながら撮影していたので大変だったんですけど、完成を見たら完璧でした!本当にそこに同じものが見えているし、みんなの息もぴったりでしたしね」と齋藤と山下に微笑みかけ、出来栄えに自信をのぞかせる。

印象的だったシーンを聞かれた赤楚は、「映像研の皆さんが長いせりふを全部完璧に覚えていてびっくりしました! 監督から『ロボ研は芝居で戦ってほしい』って言われていたのに、3人全員セリフも完璧で来て、僕ら負けちゃいましたね(笑)。しかも、その日の夜にテレビを点けたら、乃木坂46として(生番組に)出られてて、『えっ!歌ってる!台詞どこで覚えてるんだ!?』って、改めて凄いなと思いました」とプロフェッショナルな3人に感心していた。

注目してほしいシーンを聞かれると、梅澤は「本作は全編を通して笑えるシーンが多いんですけど、浅草が現実に直面して(ロボアニメ制作が)怖くなって逃げ出そうとした時、金森が浅草にビシって言葉をかける真面目なシーンがあるんです。浅草と金森の関係性だから言えたことでもあり、言葉を投げかけられた時の浅草の目が凄く真っ直ぐで、ちょっとうるうるしている表情がグッとくるので、たくさんの人に響くシーンになるんじゃないかなと思います」と述べる。

齋藤も「私もそのシーン大好きで、元々全然涙流してとも言われていないし、そういう認識もなかったんですけど、なんか浅草に共感してしまって、気づいたらうるうるしながら金森の事を見ていて…」と当時を振り返った。

英監督も大きく頷きながら「しかもひよりちゃんが手を上げてそのシーンに出てくれたんですよ。元々の台本では映像研の3人だけだったのに」と裏話を披露すると、桜田も「素晴らしい関係の3人だなと思っていて、現場で入った時も演技をしている皆さんを横で見ながらやっぱりこの3人がいるから映像研が成り立っているし、私もここにいられるんだなと思って感動していましたね」と3人を絶賛。

板垣は「こんな良いシーンのトークの後に僕でいいんですか?」と会場の笑いを誘いつつ、「ロボ研と映像研のみんなで凄くテンションがあがるシーンがあるので、ぜひ映画を見ている皆さんも心の中で一緒に叫んでほしいです!」と元気よく答えた。

続けて、赤楚が「ロボ研の小豆畑の一言ですね」と答えると、板垣と英監督も「あの一言いいね!」「やっぱり小豆畑だよね!」と同意し、梅澤も「最高!」と全員一致で盛り上がる。

最後に、齋藤が「この作品は撮影している間も私の人生の分岐点になるかもと思うくらい、私の中で大きな作品になりました。それの確信を持てたのが、キャンペーンの時間。その期間も全部を通して私の中で大切な時間になったので、少しでもたくさんの人に観て頂き、この作品を大切に思って頂けたらと思います」と本作への思いを語っていく。

そして「本当は浅草を演じている自分を観るのは照れくさくて、自分の中で1人占めしたいと思うような作品なんですが、皆さんにたくさん観て頂いて、続編があるのか分からないですけど、それくらいの反響があるような、色んな人に愛してもらえるような作品になったらいいなと思っております」と、熱い思いと共に本作をアピール。齋藤のかけ声に合わせ1本締めをし、会場は大盛り上がりで舞台挨拶は終了した。

<開催概要>

映画「映像研には手を出すな!」前夜祭舞台挨拶
2020年9月24日(木)TOHOシネマズ 六本木ヒルズ

登壇者:齋藤飛鳥、山下美月、梅澤美波、桜田ひより、板垣瑞生、赤楚衛二、英勉監督

<作品情報>

「映像研には手を出すな!」
2020年9月25日(金)より全国公開

キャスト:齋藤飛鳥 山下美月 梅澤美波 小西桜子 グレイス・エマ 福本莉子 松﨑亮 桜田ひより 板垣瑞生 赤楚衛二 鈴之助 出合正幸 松本若菜 山中聡 浜辺美波/髙嶋政宏

原作:大童澄瞳「映像研には手を出すな!」(小学館「月刊!スピリッツ」連載中)
脚本・監督:英勉
主題歌:「ファンタスティック三色パン」乃木坂46

配給:東宝映像事業部

<WEB>

公式サイト:https://eizouken-saikyo.com/
公式Twitter:https://twitter.com/eizouken_saikyo

©2020「映像研」実写映画化作戦会議 ©2016大童澄瞳/小学館