桜田ひよりインタビュー「実写化されたらヒナミちゃんを絶対にやりたいと思っていた」映画「東京喰種 トーキョーグール」

特集・インタビュー
2017年07月27日

世界的人気コミックを窪田正孝主演で映画化した「東京喰種 トーキョーグール」で、人を喰らう怪人・グールの少女・ヒナミを演じた桜田ひよりさん。ドラマ『ワイルド・ヒーローズ』のヒロイン・日花里役などで注目を集めた14歳に、「東京喰種 トーキョーグール」の撮影裏話などを聞きました。

桜田ひよりインタビュー

◆原作との出会いは、本作でも共演された佐々木希さんだったんですよね?

 3年ぐらい前、「さいはてにて~やさしい香りと待ちながら~」という映画の撮影で能登半島に1か月いたとき、お母さん役だった佐々木希さんが読まれていたんです。それで私も気になって、読ませてもらったのがきっかけです。ちょっと変わった話に夢中になって「実写化されたら、ヒナミちゃんは私が絶対やりたい!」と思っていました。オーディションでは台本に書かれたシーンをやった後に、監督さんに「ヒナミじゃなく、自分だったらどうしますか?」と聞かれて、今度は私なりに演じました。そして、カヤさん役の佐々木さんと再会したときには、お互い「わー!」と驚きました。

◆人を喰らう喰種である、ヒナミの役作りは?

 原作がありますし、10センチ髪を切ったぐらいで、できるだけ1人の女の子として演じようと思いました。性格は全然違いますが、私もヒナミちゃんと同じ14歳で、お母さんのことが好きだったり、自分と共通することが多いんです。特に難しかったのが、グールとしての食事シーン。目玉がヨーグルト味のゼリー、臓器が豆腐ハンバーグ、血がベリーの実ジュースと、本物の食べ物で出来ているので食べられるんですが、ヒナミちゃん的には「本当に食べていいの?」という気持ちでしたから。

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◆主人公・カネキ役の窪田正孝さんは、現場でも劇中と同じくお兄ちゃん的存在だったのでしょうか?

 本当に優しいお兄ちゃんのような方で、空き時間に読めるように、原作を休憩所に持ってきてくださり、現場でもムードメーカーでした。雨のシーンを撮る直前にも、「一緒にぬれに行こう!(笑)」と優しい言葉をかけてくださったんです。私は一番年下だったので、ドキドキしていたのですが、ドラマ『ワイルド・ヒーローズ』でご一緒だった村井國夫さんをはじめ、共演者の方も皆さんが優しい方ばかりでした。ただ、私の写真集を皆さんが私の前で見ているときは、とても恥ずかしかったです。

◆桜田さんの出演シーンの中で、一番の見どころを教えてください。

 大好きなお母さん(リョーコ)との別れのシーンに至るまでの流れです。私も見ていて、胸にグッときたシーンなので、それを多くの人に感じてほしいです。あと、背中から赫子(かぐね)が出てくるところをCGと合成したシーンです。体中に緑色の突起を付けて、大きさや重さなど、どういう感じになるかを、いろいろ想像しながら演じることも楽しかったです!

桜田ひよりインタビュー

◆女優を目指して事務所のオーディションを受けられた桜田さんですが、憧れの女優さんは?

自分ではあまり覚えていないのですが、5歳のときに『相棒』を見ていて、「これ(ドラマ)に出たい!」と言ったみたいです。今の憧れの人は、永作博美さん。演技の巧さはもちろんですが、現場だけでなく、いつも気配りができる女優さんになりたいし、幅広い役ができる女優さんになりたいんです。

◆ちなみに、オフの日にはどんなことをしていますか?

中学生なので、学校に行っています。ラジオを作ったりする、技術の授業が好きです。あと、ワン・ダイレクションなどの洋楽をよく聴いていますし、ランニングをしたり、体を動かすのも好きです。

 

■PROFILE

桜田ひよりインタビュー●さくらだ・ひより…2002年12月19日生まれ。千葉県出身。A型。主な出演作に、ドラマ『明日、ママがいない』『ワイルド・ヒーローズ』、映画「脳内ポイズンベリー」「にがくてあまい」などがある。


■映画情報

「東京喰種 トーキョーグール」「東京喰種 トーキョーグール」
7月29日(土)世界公開

原:石田スイ「東京喰種 トーキョーグール」(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)
監:萩原健太郎
出:窪田正孝、清水富美加、鈴木伸之、桜田ひより、蒼井優、大泉洋

©2017「東京喰種」製作委員会©石田スイ/集英社
 
●photo/中村圭吾 text/くれい響 hair&make/清水恵美子(maroonbrand)styling/福田春美