Non Stop Rabbitインタビュー「どうしようもなくチャラい俺らですら“三大欲求”に勝てる時がある」

特集・インタビュー
2021年05月19日

◆YouTubeではマシンガントークで、キャラもかなりぶっ飛んでいるのに、音楽に対しては真摯に取り組まれているんだな、と。皆さんのギャップはもちろんですが、楽曲の振り幅もすごいですよね。しかも、どの曲も一度聴いただけでメロディーが頭に残りますし、そこに乗った言葉がダイレクトに伝わってきます。制作にあたって意識した部分はありますか?

田口:僕は基本的にサビかBメロから作り始めるんですけど、歌詞と一緒に降りてきたものしか使わないんです。今回も三大の欲求もというフレーズとメロディーが同時に浮かんできたので、そこから膨らませていったんです。ただ曲だけ書いてピアノだけ打つということがないんですよ。フレーズとメロディーは絶対にセット。セットではない時のアイデアは捨てちゃいますね。

◆レコーディングはいかがでしたか? 

田口:特に変わったこともなく、いつもどおり進行しましたね。基本的には僕が作詞・作曲、デモまでを一人で仕上げて、そこに(仮)歌を入れてもらってOKとなったらレコーディングをする感じなんですが

◆プリプロはされないんですか?

一同:しないです。

太我:っていうか、プリプロってなんですか?

矢野:そもそも意味が分かってないという(笑)。

田口:うそでしょ!? 試すんだよ!

◆ぶっつけ本番でうまくいくから、むしろプリプロをする必要がないと。

田口:そうですね。デモ自体、そのままリリースできるレベルまで完成図がはっきり見えているので、そこから逸れなければ失敗しようがないんです。

◆デモを忠実に再現されるわけですね。

田口:はい。でも、たまに「面白いのちょうだい」ってむちゃ振りをすると、スティック持ったまま固まってて(と太我を見る)。

一同:(笑)

太我:煮詰まったら、一旦作業を止めてご飯を食べに行きます。近所にお気に入りの韓国チキン屋さんがあって、そこのヤンニョムチキンを食べるとドラムがうまくなるんですよ。

◆ヤンニョムチキンが太我さんのパワーフードなんですね。

太我:チキンの味でドラムのテイストも変わりますから。好みはハニーチキンです!

矢野:おまえの好みはどうでもええわ(笑)。

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