浅川梨奈「感情移入しやすくて応援したくなるのは神田。浅川梨奈としては神田を推したいです」『悪魔とラブソング』

特集・インタビュー
2021年06月19日

◆撮影して印象に残ったシーンはどこでしたか?

合唱コンクールのシーンはすてきだなと思いました。私は中学1年の時からこの仕事をしているので、学校のイベントには参加できないことが多くて。しかも合唱コンクールとかサボるタイプだったので(笑)。みんなで1位を目指して頑張ろう!みたいなことを学生時代にしなかったんです。可愛マリアとしても浅川梨奈としても初めての経験だったので、素で泣きそうになって、楽しいな、幸せだなって思いました。学生時代はこうだったなって懐かしくなりました。今学生の方の中には、行事なんかやってられるかと思っている人もいると思うんです。私もそうだったけど。でも大人になって、こんなにかけがえのないものだったんだなって気づきました。だから学生の皆さんには行事1つひとつを大事にしてほしいと思いました。

◆1話から浅川さんの「アメイジング・グレイス」の歌唱を聴くことができますが、きれいな歌声だなと思いました。

ありがとうございます。主演のお話を頂いた時に歌うと聞いて、最初は「歌!?」と思ったんです。もともと歌に対して苦手意識が強くて、主演のうれしさとともに不安も大きくて。J-POPのレッスンの経験はありましたが、クラシックの歌い方には一切触れたことがなくて、発声も姿勢も違うので本当にゼロから練習しました。

◆2か月くらい練習されたそうですが、クラシックの歌い方を学ぶのは大変でした?

クラシックの歌い方は考えることが多いし、声を出す場所が違うので大変でした。歌う時によくおなかから声を出せと言われますよね。クラシックは「頭の後ろから声を出してください」って言われるんです。教えていただくと、何となく言われていることは分かるんです。おなかに力を入れるんだけど、それよりもおなかの下の丹田という部分に力を入れるんですね。そして先生に「息を吸って、吐いて。吸って、吐いて」と言われるので実際にやってみると、「今の2倍は空気入るから」と言われました。だから毎日肺を大きくするための練習をして、背中側にも空気が入るので、それができるようになる練習もして。今までやったことがないことばかりでした。今回練習してみて、あらためてアーティストの方ってすごいなって思いました。

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