
tvk(テレビ神奈川)で放送中の情報番組(通称・猫ひた/毎週月曜~木曜 正午~)より、“猫の手も借り隊”月曜ブルーの大矢剛康、月曜レッドの石渡真修、岡村帆奈美(tvkアナウンサー)にインタビュー。
番組立ち上げの2016年から借り隊を務める大矢、次いで8年の借り隊歴を誇る石渡、番組進行を支えた岡村アナと、長年番組を支えてきた彼らだが、本年度を持って番組を卒業する。3月14日(土)に開催される10周年感謝祭イベント「猫のひたいほどワイド 祝10周年感謝祭 ~君を誘うマスカレード 華麗なる宴~」を控え、番組での思い出や、番組を通して得たもの、イベントの意気込みを語ってもらった。

◆これまで多くの方たちの卒業を見送ってきた皆さんですが、本年度をもって卒業することになった今の心境を教えてください。
大矢:今の心境で言うと、今年は卒業発表が早かったんです。毎年2月くらいの感謝祭イベント直前に発表があるのですが、本年度は12月に公になって。あの時よりも、今のほうがむしろ実感がなくて、「あれ、来年度もまだやるんじゃないか?」みたいな気持ちなんです。僕は1年目から10年間、当たり前のように年度をまたいできたので、本当に今も「え、卒業するんだっけ?」という感覚でいます。
石渡:今日もいつも通りすべっていました(笑)。
大矢:最後だからしっかりしよう、という感じも特になくて。
石渡:それがすごく面白い。大矢らしさが全開だった。大矢が言った通り、「これで終わるのかな?」という実感のなさもありますが、一方で、残っているロケや、卒業発表後のスタジオでは、一つ一つに気合が入っています。「借り隊って何をする人たちだったっけ?」とあらためて考えながら向き合っていて、少しずつ卒業の実感も湧いてきました。今日も「大矢を見るのはこれが最後かな」と思ったりして(笑)。
大矢:ごめんなさい、まだあります。勝手に終わらせないでください(笑)。
石渡:本当ですか。そんなふうに少しずつ実感しながら、毎回を大事に頑張ろうという気持ちです。
岡村アナ:私にとっては業務の一つではありますが、それだけではなく、『猫ひた』はライフワークでもありました。そのライフワークがなくなると言われても、まだ「卒業なんだ」というモードにはなっていなくて。むしろ、10周年イヤーを最後の3月までやり切るというプレッシャーのほうが大きいです。今年は制作陣が早めに卒業発表をしてくださって、みんなとお別れを惜しむ時間を作ってくれました。卒業イベントも含め、忙しい中でたくさん準備してくださっていて、それが本当にうれしいんです。
私はこれまでアシスタントの立場で、みんなを立てることを意識してきました。でも今回、岡村もメンバーの一人なんだと感じられる仕掛けをたくさん用意してくださって、その思いがありがたいです。10年を共に歩んできた仲間とスタッフの皆さんと、この節目を迎えられることに感謝しつつ、最後までやり切らなければという思いでいます。
◆それぞれ『猫ひた』にとってどんな存在でしょうか?まずは大矢さんについて教えてください。
石渡:大矢はよく言われますけど、『猫ひた』そのものみたいな存在。
大矢:言い過ぎですよ。
石渡:番組のことが一番好きなんじゃないかなと思います。気分が落ちている時もあるけど、それは自分のためじゃなくて番組のことを考えてのことだったりするんです。不器用なら不器用でいてほしいのに、器用な一面もあって頼りになる。最後は大矢に任せよう、という場面も多かったです。ライバルでもありましたし、彼がやる気を失わないから僕も頑張れた。大きな存在でした。
岡村アナ:大矢君は私の最後の同期になりました。まさか一緒に卒業を迎えるとは思っていなかったんですけど、10年というのは早いような長いような、不思議な感覚です。最初の1、2年は、正直に言うと一番先に番組を卒業する人かな、と思っていました。関西出身でキャラクターが立っている子や、これから2.5次元でバーンと売れそうな子たちに挟まれて、彼は「藤沢市出身です。クジラが怖いです」と、その二つを武器に、なんとかやろうとしていた。そこからのスタートだったんです。
それが、なぜ今“ミスター猫ひた”なのかと言えば、やっぱり努力だと思います。借り隊は、最初から何でもできる子というよりも、成長の過程を視聴者の皆さんに応援していただく存在だと思っているんですけど、彼はそれを一番体現してきた。周りがキラキラしている中で、「自分が生きる術は何か」「この番組に貢献できることは何だろう」と考え続けてきた人でした。
そして何より、ずっとやる気の火種を絶やさなかった。この10年、いろいろなことがあったと思いますが、その火を絶やさず、番組をたきつけ続けてくれていた。まさにガソリンのような存在でした。忙しい中でも、「それでいいの?」と問いかけてくれて、「こうしたほうがいいんじゃない?」とアイデアをくれて。日々の業務に追われると“できることだけやればいい”になりがちなところを、もう一段引き上げてくれたのが大矢君だったと思います。この火種を、リレーのようにつないでいけたらいいなと。
大矢:誰かいるかな。
石渡:(白又)敦は?
大矢:そうだね。
岡村アナ:聖火リレーのようにつないでもらいたいです。
◆エネルギーのリレーは白又さんにということですが、大矢さんと言えば「猫ひた体操」はどなたに引き継いでもらいたいでしょうか?
大矢:沖拓郎ですかね。頼んだら真摯に受け継いでくれそうだから。ただ体操がうまいかどうかは分からないですけど(笑)。

◆石渡さんについても教えてください。
大矢:真修は同い年の借り隊です。僕は1年目から、真修は2年目からなので、ほぼ同期みたいなものですね。最初は「大矢さん」と呼んでくれていたんですけど、2週間もたたないうちに「大矢」に変わって(笑)。それくらい近い存在で、丸8年やってきました。週1回、必ずみんなと会う場所で、第2の家に帰ってきたような安心感もあったし、一方で生放送という“戦場”に立つような緊張感もあった。その両方を一緒に経験してきた仲間です。真修は一度卒業して、また戻ってきてくれました。最終的に一緒にゴールテープを切れることが、本当にうれしいです。
岡村アナ:真修君は、最初はツッコミのはずが“大ボケ”で入ってきて(笑)。そのボケも大好きなんですけど、実は一番周りを見ている人なんです。メイクルームでの動きやアイドリングトーク、演者さんとの距離感まで、すごく見ている。ぽやーんとしているように見えるかもしれませんが、一番大人で、誰よりも気づいてくれるんです。「今日ちょっと大変だよね」「大丈夫?」とすぐ声をかけてくれる。
本当に忙しくて、いつ卒業してもおかしくない状況の中で、これだけ番組に真剣に向き合ってくれている。本番中も「おはようございます」のあいさつから雰囲気作りをしてくれていて、私は彼のことを本当にプロだと思っています。
◆岡村アナは?
大矢:立ち上げから丸10年、一緒にやらせてもらいました。岡村アナは入社1年目で帯番組を担当するという大変さの中、番組の軸をつくってくれた存在です。僕自身も1年目はキャラクターが定まらず、番組もみんなで試行錯誤している状態でした。その中で何があっても立て直してくれる。「自由にやっていいよ」と安心させてくれる。僕はずっと“猫ひたの母”だと言っています。本当に大黒柱のような存在です。
岡村アナ:父なのか母なのか(笑)。
石渡:岡村さんは本当にすごいんですよ。絶妙なパスを出してくれるし、時間が押している時の“持ち帰り方”が見事で。アナウンサーの顔をしながら、目で「そろそろだよ」と訴えてくる(笑)。でも、借り隊がいい流れの時は、ちゃんとしゃべらせてくれる。裏でも自然に“裏回し”をしていて、ヘアメイク中から空気を整えている。きっとこれから、どれだけ岡村さんに支えられていたかを実感すると思います。それくらい大きな存在です。
岡村アナ:真修君のその言葉で報われました。見てくれている人がいるんだなと、うれしいです。

◆振り返るとさまざまな思い出があると思いますが、その中で一番印象的だった出来事や、得たことを教えてください。
大矢:お互いに地元をリポートしてきたからこそ、それぞれに気づきがあったと思います。僕自身、当たり前のように住んできた藤沢にも、さまざまな取り組みをしている方がいて、「こんな特産品があったのか!」とか、「人と人とのつながりから、こんなイベントが生まれているのか」とか。そうした“つながり”が見えたときの面白さに、この番組をきっかけに気づきました。特に印象的だったのは、藤沢でイベントを仕掛けている方の多くが、実は藤沢出身ではないということ。番組が始まって早い段階で気づいたんですが、そのとき正直、悔しくなったんです。藤沢を盛り上げたいと少なからず思っていたのに、自分は何もできていないんじゃないかと。その悔しさが、この番組を通して生まれました。番組を卒業はしますけど、今後やりたいことや、地元に貢献したいという将来のビジョンにつながったのは、この番組のおかげです。
石渡:地元のことで言うと、綾瀬って正直、「これだ!」っていう分かりやすい名所があるわけでもないし、何か一つに特化している印象もあまりなかったんです。だから子供の頃は、ずっと海老名で遊んでいて、綾瀬のことを深く知らなかったんです。でもこの8年、借り隊をやって、「こんなに魅力があったのか」と思いましたし、綾瀬のために動いている人たちがたくさんいることも知りました。野菜やお肉も本当においしいし、地形のことまで分かるようになって(笑)。地元を知れたし、少しは恩返しもできたかなと思っています。卒業しても、綾瀬のために何かできたらいいなと思います。
一番の思い出って言われると難しいですけど…。うれしかったのは、清川村でのクリスマスツリー点灯かな。かじ(梶田冬磨)が大きなツリーのイルミネーションを担当して、トップの星を飾るのを頑張っていて。そこにサプライズで、こばかつ(小林且弥)さんが工事の人に交じって来てくれたんです。僕らにとってもサプライズで。あれは本当に印象に残っています。
岡村アナ:いいロケでしたよね。
石渡:本当にいいロケでした。こばかつさんが言葉をかけてくれたのも印象的で、映像もすごくきれいだったんですよ。
大矢:僕、そのとき先に出ちゃったんですよね。出演者全員集合していたんですけど、僕ともう一人の借り隊はどうしても次の予定があって最後までいられなくて。感動のシーンは生では見られなかったんですが、クリスマスツリーとサプライズはやっぱり印象に残っています。
石渡:でも本当に、ハプニングも多すぎるんですよ(笑)。そういう全部が、まるごと思い出です。
岡村アナ:この番組は、年度ごとに区切られるものではないですからね。きっと私たちが卒業した後も、ストーリーは続いていくと思います。
石渡:あとは僕、またクライマックスバトル(各曜日の借り隊4人の中から1年間でバッジ獲得数の多い借り隊1人を曜日チャンピオンに選出。曜日チャンピオン4人が年間チャンピオンを懸けて戦う機会)なので。
岡村アナ:10年の最後にここでクライマックスバトルにいけない大矢君(笑)。
大矢:頑張っていたんですけどね…。
岡村アナ:真修君は2連覇を目指して、頑張ってください。
石渡:最後なので、頑張ります。
岡村アナ:番組が10年続いたのは、本当に視聴者の皆さんのおかげです。コロナ禍もあり、続けられるかどうか難しい時期もありました。そのとき、この番組が存在する意味は何だろうと考えたこともあります。でも、お店の方と電話をつないで「大変だけど営業しています」という声を聞いたり、同じお店に再び訪れて「今も続けています」と伺ったり。農業を続けている方々の姿も含め、あの大変な時期を乗り越えてきた皆さんの努力を伝えられたことには、番組として意味があったのかなと思いますし、私自身も励まされました。
お昼の時間にホッとする笑いを届けられたことに、きっと意味があったのではないかと感じています。視聴者の皆さんや取材先の方々の声に、私たちは何度も支えられてきました。これからも、皆さんに何かお返しできることはないかを考えながら、『猫ひた』にしかできない形で情報を届けていけたらと思っています。
◆最後に10周年感謝祭イベントへの意気込みをお願いします。
大矢:10年目という本当に大きな節目の感謝祭です。1部は視聴者の方、番組サポーターの方への感謝の会なので、皆さんを楽しませたいと思います。そして2部ではOBが戻ってくるという盛りだくさんの感謝祭になるので、皆さんの頭の中に刻み込まれるような、大きい感謝とイベントにしたいなという心持ちで我々も頑張ろうと思います。
石渡:いつも感謝祭となると、若い衆とMC陣が大暴れするというイメージで、僕たちはいつも落ち着いて見ていたんですけど、最後なので、ちょっと前に出て、暴れようかなと。
岡村アナ:楽しみだな。
石渡:さすがに前に出よう。大矢、いつもどこにいるか分からなくなるから。
岡村アナ:若い頃の気持ちを思い出して。
石渡:みんなに出番を与えているって意味かもしれないけども。
大矢:そうしよう。前に出よう!
石渡:気合を入れておきます!
岡村アナ:このメンバーは、この年度で本当に最後となります。全員が集合するのもこれが最初で最後になります。会場でしか味わえない雰囲気というのもあると思うので、ぜひ、会場に来ていただけると。大矢君、真修君、他にも大城光君、牧田習君と頑張ってくれたメンバーの卒業もありますので、最後、一緒に楽しみましょう。ドレスアップしてお迎えいたしますので、楽しみにしていただければと思います。

番組情報
『猫のひたいほどワイド』
tvk
毎週月曜~木曜 正午~
イベント情報
「猫のひたいほどワイド 祝10周年感謝祭 ~君を誘うマスカレード 華麗なる宴~」
2026年3月14日(土)
<第1部>午後1時 開場/午後2時 開演
<第2部>午後5時 開場/午後6時 開演
会場:神奈川・関内ホール 大ホール
イベント特設サイト:https://www.tvk-yokohama.com/event/nekohita10th/
番組公式HP:https://www.tvk-yokohama.com/nekohita/















