
「ホラー系作品鑑賞」が趣味の高嶺のなでしこ・城月菜央さんが、ホラー作品の魅力を独特な視点で紹介する連載「ホラー、ほら、おもろい」。第12回は『外れたみんなの頭のネジ』。
第12回『外れたみんなの頭のネジ』
初めてましての方は初めまして!いつも応援してくださっている皆様、こんにちわ!
高嶺のなでしこの城月菜央(きづきなお)です。
毎月連載中「ホラー、ほら、おもろい」第十二回目のお時間です!
なんと、1年間連載することができました!ありがとうございます。
今回は『外れたみんなの頭のネジ』という作品について語ります。
両親を亡くし、一人暮らしをしている主人公のミサキは、街に住んでいるみんなが少しずつ狂っていることに気が付く。
それと同時に謎の悪魔のべへりんも見えるようになる。べへりんに街の狂った話をして、まわりがおかしいと信じさせることが出来れば、助けてくれるらしい。ミサキは、たくさんの狂った話をべへりんにするが、自分の見ている世界が本当なのか、それとも自分のほうがおかしいのか分からなくなっていく。
といったあらすじです!
主人公のミサキは、読者にとって一番信じたい存在なのに、完全には信じきれないところがドキドキ感の増すポイントのひとつであり、周りの異常に気づいているからこそ「ミサキが正しい」と思いたくなるけど、作品全体の空気が不安定なので、だんだん「本当にミサキだけが正常なの?」という怖さも出てくる。主人公なのに安全地帯になりきらないところが、この作品のらしさなのかなと感じました。
べへりんは怖い存在というより、ミサキの孤独につけ込んでいるのか、救っているのか、その境界が曖昧なところが不安定要素の一つでもあると思いました。
最初は他人事みたいに読めるのですが、進めば進むほど面白いのは、おかしい人がいることじゃなくて、「おかしい」の基準がどんどんわからなくなるところだなって思います。見えているものが本当なのか、信じている常識が本当に正しいのか、周りと違うものが見えている人が異常なのか、それとも「何も見えていないふりをしている人」のほうが壊れているのか。
タイトルにある「外れたみんなの頭のネジ」って、ただ狂うって意味だけでなく、社会に合わせるために締められていたネジが、何かのきっかけで外れてしまうこととも捉えられます。
なので、この作品の怖さって人間の中にある違和感、孤独、思い込み、怒り、諦めが、少しずつ形になっていくところにある気がします。
そして、ホラー感も強いのですが、根本にはずっとミステリー要素もあるなとも思いました。
この街は何なのか。なぜみんな狂っているのか。
ミサキだけが異常に気づけるのはなぜなのか。べへりんは本当に味方なのか。
そもそもミサキが見ている世界は本当なのか。
この「分からなさ」がずっと残っているから、ただ怖いだけではなく、先を読みたくなる。知りたくなる。
ただ、普通のミステリーなら「手がかりを集めれば真実に近づける」感じがあるけど、この作品は、手がかりを見つけるほど真相に近づいているはずなのに世界がもっと曖昧に見える感覚になります。
そして、私の個人的に好きなポイントはやはり、ひきこまれる絵です。
全話見たあと、適当に1話押して読むなどして、絵をじっくり見ていました。不気味なものが、可愛いと思えて大好きなので、とてもささりました。どの話を押しても可愛い絵であふれていて、すぐに異常な世界に落としてくれるので、見返しやすかったです!
この作品学べることは、「狂っている人を見分ける方法」じゃなくて、自分も含めて、人間は簡単に思い込みや孤独で歪んでしまうということ。
だからこそ、自分の正しさを疑うこと、違和感を無視しないこと、そして人の壊れ方を他人事にしないことが大事なんだということだと思いました。
普通を求める上での普通というものを疑うことで、得るものがあるなと思います。道徳ですね。
今回はここまで!
読んでいただきありがとうございます!
また皆様にお会い出来ることを願っています!
PROFILE

●城月菜央(きづき・なお)
2003年12月25日生まれ、やぎ座、B型、埼玉県出身。
HoneyWorksサウンドプロデュース 9人組アイドルグループ「高嶺のなでしこ」のメンバー。 キレのあるダンスによってグループに欠かすことができない存在。無類のホラー好きで、今までに見たホラー映画タイトルは100作以上!ホラー短編映画にて主演を務めるなど幅広く活躍中。
オフィシャルX
https://x.com/nao_kizuki
オフィシャルTikTok
https://www.tiktok.com/@nao_kizuki
オフィシャルInstagram
https://www.instagram.com/nao_kizuki_/

●高嶺のなでしこ(たかねのなでしこ)
2022年8月に結成。サウンドプロデュースは、ニコニコ動画やYouTubeなどの動画投稿サイトを中心に活動する、関連動画総再生回数25億回を超えるクリエイターユニット・HoneyWorksが担当。
高嶺の花のように多くの人から憧れられ手に入れることのできない、そして大和撫子のように日本女性の清楚な美しさとかわいらしさをもった、誇り高きアイドルグループを目指す。
2022年11月には、HoneyWorks「可愛くてごめん」の公式カバーMVをYouTubeに公開し、2,700万回再生を突破。
数多くのオリジナル曲もリリースし、TikTokの総再生回数は2億回を超える。
2024年2月21日ビクターエンタテインメントより「美しく生きろ/恋を知った世界」にてメジャーデビュー。
2025年6月に広州と上海、8月にソウルで初のワンマンライブを行い、全公演のチケットが完売。のべ約3,200人を動員し成功をおさめる。
同年9月には幕張メッセ 幕張イベントホールでのグループ史上最大規模のワンマンライブを開催。
また、12月には待望の1stアルバム『見上げるたびに、恋をする。』を発売し、オリコン デイリーアルバムランキングにおいて初登場1位を記録(2025年12月16日付)。
2026年2月からはソウルと台北での公演を含むライブツアーを開催し、5月に東京国際フォーラム ホールAでツアーファイナルを迎えた。ツインプラネット所属。
※2026年5月現在
オフィシャルホームページ
https://takanenonadeshiko.jp/
オフィシャルX
https://x.com/takanenofficial
オフィシャルYouTube
https://www.youtube.com/channel/UCoR4zZDvWvUIqgEWz4HS-sA
オフィシャルTikTok
https://www.tiktok.com/@takanenofficial?_t=8W6wRnOOQkM&_r=1
オフィシャルInstagram
https://instagram.com/takanenofficial?igshid=YmMyMTA2M2Y=
INFORMATION
●イベント情報
「たかねこフェス vol.6 〜サマーセッション〜」
7月12日(日)EX THEATER ROPPONGI
詳細情報:https://takanenonadeshiko.jp/takanekofes-vol6/
「高嶺のなでしこ 4周年Special LIVE」
8月6日(木)KT Zepp Yokohama
詳細情報:https://takanenonadeshiko.jp/takaneko-4thanniversarylive/
「高嶺のなでしこ 4thファンミーティング」
8月7日(金)ヒューリックホール東京
詳細情報:https://takanenonadeshiko.jp/takaneko-4thfanmeeting/


















