志村けん「一つの役でずっと1時間は初めて」SPコント『志村けんin探偵佐平60歳』1・2放送

エンタメ総合
2018年01月01日
©NHK
©NHK

 2018年1月2日(火)に放送される『スペシャルコント 志村けんin探偵佐平60歳』(NHK総合)に出演する志村けんのコメントが公開された。

 この番組では、さまざまなコントで日本中を沸かせてきた志村が、作家・樋口有介氏のユーモア・ハードボイルドの隠れた名作「木野塚探偵事務所だ」を原作にしたコントに挑戦。志村は、経理一筋、警視庁勤続37年の主人公・木野塚佐平に扮し、世紀の難事件に挑む。

 原作モノのコントに挑戦した志村は、「原作は不思議な空間のおかしさがあって、独り言のようなものがずいぶん続くんですが、最後にはほろっと泣かせる。今回はそこまでの事件は描いていませんが、読んでいて最後は泣きましたね。脚本は何度か書き直しているんですが、僕も3、4回打ち合あわせに参加して『ここはこうしよう』『ああしよう』と監督と練りました」と撮影を振り返る。

 志村はこれまで同局の『となりのシムラ』で俳優らと数々のコントを披露してきたが、『スペシャルコント 志村けんin探偵佐平60歳』は、1時間、1本のストーリーで構成される。「短いコントだと『このオチでハイおわり』という区切りがありますが、今回の長いバージョンでもシーンごとに軽くオチがあるように作ってあるので、そこまで大きな違いはありません。『バカ殿』のようなシリーズものを別にしたら、基本的に『一つの役でずっと1時間』というのは初めてだと思います」と。

 自身初の試みだという、1時間、1人のキャラクターを演じ続けることについては、「今回はわりとドラマタッチで作ってあるので、佐平という人物になろうなろうとしているんですが、1時間同じ役を演じたことが無いので、できあがりを見てみないと分からないですね(笑)。1つひとつのコントが独立している場合とは違い、『前にこういうことがあったから次がこうなる』というフリが効いてくるのが面白いです。だんだん『この人はこういう人なんだ』という事が分かってくる面白さがありますね」とその魅力を感じている。

 志村が演じる探偵・佐平の秘書役は、『となりのシムラ』での共演歴もある伊藤沙莉。「今回は助手とのやりとりが一番多いので、誰がやるんだろうと楽しみにしていました。『となりのシムラ』では、彼女はコンビニのレジの役だったんですが、さらっと演じるな、うまいなと思っていました。基本的に僕がやっているのはダメな探偵ですから、事務所の運営についても、謎解きに関しても全部助手に先を越されている。彼女がしっかりしているという設定なのですが、その辺がうまいですね」と伊藤を絶賛している。

『スペシャルコント 志村けんin探偵佐平60歳』は1月2日(火)NHK総合で後9時放送。

『スペシャルコント 志村けんin探偵佐平60歳』
NHK総合
2018年1月2日(火)後9・00~10・00

<STAFF&CAST>
原作:樋口有介「木野塚探偵事務所だ」
出演:志村けん、高橋惠子、岸本加世子、伊藤沙莉ほか
制作統括:水高満、西村崇、田ノ頭洋一
演出:吉田照幸

<STORY>
警視庁勤続37年(ただし経理一筋)の佐平(志村)は、このほどめでたく定年退職。長年の夢だったフィリップ・マーロウばりの“ハードボイルドな探偵”になるべく、頭の上がらない奧さん(岸本)からの黙認もとりつけ、探偵事務所を開設する。“グラマラスな女性”を条件に秘書を募集し、雇ったのは、理想とは程遠いが頭の切れる梅谷桃世(伊藤)。そんなある日、往年の大女優(高橋)から誘拐事件解決の依頼が舞い込む。ワイシャツにサスペンダー、トレンチコートに帽子を身につけた木野塚の、珍捜査迷推理がついに暴走する。

©NHK