園子温の問題作『アンチポルノ』予告編解禁

映画
2017年01月10日

『ANTIPORNO』 園子温監督がロマンポルノに挑んだ最新作『アンチポルノ』の予告編映像が解禁された。

 本作は、2016年で製作開始から45周年を迎える、日活ロマンポルノリブートプロジェクトの一環で製作。園子温監督のほか、塩田明彦監督、白石和彌監督、中田秀夫監督、行定勲監督ら第一線で活躍する監督陣が、完全オリジナルの新作を28年ぶりに撮りおろすことでも注目されている。『アンチポルノ』はプロジェクト第4弾作品となる。

 予告編で描かれるのは、現実と虚構の世界が入り乱れていく、園子温節全開の映像世界。極彩色に彩られた部屋で、カリスマ小説家として生きる京子(冨手麻妙)と、マネージャーの典子(筒井真理子)のエキセントリックな会話にはじまり、京子が「お前は売女か」とムチ打てば、典子が「このド新人が」と激しくビンタで応酬する…全く先の読めない怒濤の展開となっている。

 主演は、2015年に公開された園作品のほぼ全てに出演するなど、いま園子温がもっとも成長を期待する若手女優・冨手麻妙。相手役には、『渕に立つ』での演技が高く評価された実力派女優・筒井真理子。冨手が演じる京子のサディスティックな振る舞いを受け止めるマネージャー典子を演じている。冨手と筒井は、本作で初めて本格ヌードを披露している。

『アンチポルノ』予告編

<作品概要>
小説家兼アーティストとして時代の寵児となった京子(冨手)。
極彩色の部屋に籠もり、マネージャー典子(筒井)が伝えるスケジュールを分刻みでこなす毎日。現実と虚構、サディズムとマゾヒズム、自由と不寛容、カリスマと奴隷…寝ても覚めても終わらない悪夢。
私は京子なのか?京子を演じているのか?
虚構と現実の狭間で、京子の過去の秘密が暴かれていく―。

『ANTIPORNO』
2017年1月28日(土)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開

監督・脚本:園子温

出演:
冨手麻妙 筒井真理子
不二子 小谷早弥花 吉牟田眞奈 麻美 下村愛 福田愛美 貴山侑哉

©2016 日活