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土村芳インタビュー「本当に楽しく見られる作品です!」『GO!GO!フィルムタウン』

土村芳インタビュー「本当に楽しく見られる作品です!」『GO!GO!フィルムタウン』

“映画の街”として新たな魅力を発信する北九州市を舞台に、映画作りをバックアップするフィルム・コミッションの女性職員の奮闘を描く北九州発地域ドラマ『GO!GO!フィルムタウン』。主人公・北村節子を演じるのは、本作でドラマ初主演を飾る土村芳さん。オール北九州ロケとなる本作の撮影エピソードを語ってもらいました。

◆岩手県ご出身の土村さん。今回、初めて北九州を訪れたそうですね。

土村芳インタビューそうなんです。行ったことのない地域のドラマの主演をさせていただくということで、最初は「東北出身の私がやっていいのかな?」と思っていました。でも、こんな面白い作品に主演させていただけるなんてすごく光栄ですし、やらせていただくからにはちゃんと魅力が伝わるような作品にしたいなと、一生懸命演じさせていただきました。

◆古くから工業地帯として栄えてきた北九州ですが、昨今は映画の街として、映像作品の撮影支援を積極的に行っています。街にはもともとどんなイメージをお持ちでしたか?

ロケで北九州がよく使われるというのはかすかに聞いていたんですが(笑)、やっぱり工場が多くあるイメージでした。でも、実際行ってみると自然や建造物も含めて、1つの街に魅力がぎゅっと凝縮されていて、そういうところが北九州ならではなのかなと感じました。今回、宿泊していた小倉もすごくきれいな街でしたし。

◆門司港や風車のある響灘北緑地、牧山海岸、戸畑の角打ちまで、撮影で北九州のあらゆる名所に行かれたわけですが、中でも一番感動した場所を教えてください。

う~ん、本当にどこもきれいだったので難しいですね…。あ、でも、行く前から平尾台の景色は楽しみにしていて、実際すごく幻想的で感動しました! きれいな丘が一面に広がっていて、ところどころむき出しの岩があったり洞窟もあるんですけど、何だか日本じゃないみたいで。夕方に行ったんですけど、夕陽と合わさるとさらに幻想的になるんです。ドラマでは、劇中の映画の中で男の人が走るシーンと、木根間安二郎監督(藤本隆宏)の後ろで私がずっこけるシーンで出てきます(笑)。

北九州発地域ドラマ『GO!GO!フィルムタウン』

◆土村さん演じる節子は、北九州フィルム・コミッションで働く女性職員で、“恋愛映画の巨匠”木根間監督の担当チーフとして奮闘します。いろんなハプニングに見舞われながらも、とにかく愛嬌があってはつらつとしていて、非常にキュートな役どころですね。

まさに愛嬌がすごく大事なキャラクターですよね。物語の中盤、光石(研)さん演じる上司の新藤さんが角打ちでなぜ私をチーフにしたのか語るシーンがあるんですけど、そこで新藤さんが語るせっちゃん(節子)が全てなんです。だから、視聴者がそこにさしかかったときに新藤さんの言葉がちゃんと納得してもらえるように役を作っていきました。みんなから愛されるせっちゃんでいなきゃなと思いましたね。

◆ご自身との共通点はありますか?

う~ん、私はせっちゃんと違って普段そんなに大きな声を出すことはないんですけど(笑)、せっちゃんの飾らない部分というのは私にもあると思います。でも、そこってきっと誰にでもあるし、今回は私の中にある等身大の自分とせっちゃんの素直さを意識していたと思います。

◆ドラマに登場するフィルム・コミッションは、北九州市役所に実在する部署がモデルとなっているそうですね。

北九州フィルム・コミッションの方って地元の方と距離感がものすごく近いんです。何というか、親戚…? と言ったら言いすぎかもしれないですが(笑)、本当にそのぐらいの関係性が出来ていて。ドラマには地元のエキストラの方がたくさん登場するんですけど、私はエキストラさんたちと誰よりも近い距離にいるべき役だったので、なるべく積極的にお話したりして距離感を縮めました。北九州の方は本当にオープンな方たちばかりで、初めましての段階からすぐに打ち解けられたんです。

北九州発地域ドラマ『GO!GO!フィルムタウン』

◆共演の藤本さんや光石さんは、北九州生まれとうかがいました。

光石さんには、どうすれば自然な方言が話せるのかコソコソッと聞きに行ったりしていました。私がせりふの練習をしていたらスッと入って付き合ってくださったりして、本当にありがたかったです。地元のおいしいパン屋さんも教えていただいたんですけど、それがすごくおいしいんですよ! 藤本さんもとても親切な方で、撮影前には「好きにやっていいから」「大丈夫だから」とおっしゃってくださって。多分、私が考えすぎて窮屈にならないように考えてくださったんですが、そのおかげでのびのびと演じられましたし、本当にたくさんの方に四方から支えられながら演じられたので光栄でした。

◆藤本さん演じる木根間監督は、もともとは節子のあこがれの存在でしたが、現在はスランプに陥り、劇中の映画の撮影は難航します。

せっちゃんは、まさか自分があこがれていた監督が問題を抱えているとは思いもしなかったと思うんです。でも、木根間監督のおかげでせっちゃんも自分の情熱の注ぎどころをやっと見つけることができたし、2人の関係性にも注目してほしいですね。

北九州発地域ドラマ『GO!GO!フィルムタウン』

◆一番のお気に入りのシーンを教えてください。

メインキャストの方々とは絶対に一対一でのシーンがあって、そのどれもが大切なシーンだと思っています。朝倉(あき)さん演じるMAIKAさんとのシーンはコミカルで面白かったですし、新藤さんとのシーンは節子という人間について気づかされるシーンで、木根間監督とのシーンは、せっちゃんが今までやったことのない立場に立たされて「監督のために自分が何とかしてあげたい」と初めて思うようになる部分でもあるので…。あとは、やっぱりクライマックスのエキストラさん1000人とのロケは感動しました。「エキストラ1000人を集める」という設定なんですけど、実際に地元の方が応募して来てくださったので、何重ものありがたみを感じられて。撮影は本当に暑い日だったんですけど、どなたも体調を崩すことなく撮影できましたし、本当にありがたいなって思いました。

◆節子は、木根間監督の恋愛映画を見て人生が前に進んだと言っています。同じように、土村さんご自身も影響を受けた作品はありますか?

う~ん、小さいころは「スター・ウォーズ」「オズの魔法使い」とか、ファンタジーをよく見ていたんですけど、絶対自分には素質があると思っていて…。

◆女優さんとしての素質ですか?

いや、あの、魔法とかの素質です…(笑)。電気にぶらさがってるヒモに念を送って、ちょっと動いたら「やったー!」みたいな。(その素質が)自分にはきっとあるんじゃないかと思いこんでいました(笑)。私の家は映画のビデオテープがいっぱいあって、幼少期はよくそれを見ていたんです。お父さんチョイスなので、「インディ・ジョーンズ」「007」シリーズだったり結構渋いラインナップなんですけど(笑)、中でも「ローマの休日」は大好きで、小さいころはお留守番中に絶対それを見ていました。それからしばらく見てなかったんですけど、大人になって何となく見てみたら、全然印象が違ったんですよね。子供のころは、お姫様が脱走してドンチャン騒ぎをする楽しい映画だと思っていたので(笑)、こんなに切ない物語だったのかとかなり衝撃を受けて。同じ映画でも見る人や年齢によってこれだけ受け取るものが違うのかと思ったので、1本に絞るのはなかなか難しいんですけど、1つだけ挙げるとしたら「ローマの休日」ですね。

土村芳インタビュー

◆朝ドラ『べっぴんさん』出演をきっかけに、『恋がヘタでも生きてます』で民放ドラマにレギュラー初出演、そして今回のドラマ初主演、さらにはドラマ『コウノドリ2』(TBS系)の2話(10/20(金)放送)にはゲスト出演も決定するなど、女優さんとして道を着実に歩んでいると思いますが、ご自身の状況についてどう感じていますか?

う~ん、難しいですね(笑)。少しずつつなげてくることができたので、毎回チャンスをいただけている感覚です。「声をかけてよかったな」と思ってもらえる仕事をしたいと思うので、今回の北九州の出会いもそうですけど、これから先もずっと続いていくような関係を、これからもたくさん作っていけたらいいなと思います。

◆最後に、見どころを含めてメッセージをお願いします。

ひと言で言うと、本当に楽しく見られる作品です。北九州の方には、地元を誇りに思っていただけるはずですし、それ以外の方にもちゃんと魅力が届くと思います。フィルム・コミッションというお仕事を初めて聞く方にも楽しんでもらえる作品になってると思いますので、ぜひご覧ください!

 

■PROFILE

●つちむら・かほ…1990年12月11日生まれ。岩手県出身。B型。連続テレビ小説『べっぴんさん』の“君ちゃん”役で注目を集める。主な出演作は、映画「劇場霊」「何者」、ドラマ『恋がヘタでも生きてます』など。ドラマ『コウノドリ2』(TBS系)の2話(10月20日(金)後10・00)にゲスト出演。

 

■番組情報

北九州発地域ドラマ『GO!GO!フィルムタウン』
BSプレミアム
10月18日(水)後10・00~10・59

出演:土村芳、藤本隆宏、朝倉あき、光石研 ほかの皆さん

番組HP:http://www.nhk.or.jp/kitakyushu/drama/

<STORY>
北九州フィルム・コミッションの女性職員である北村節子(土村)は、失敗続きの毎日ながら、協力的な市民に助けられ何とか仕事をこなしていた。そんなある日、節子は自身が大ファンの“恋愛映画の巨匠”木根間安二郎監督(藤本)の担当チーフになる。しかし、木根間監督はスランプに陥っていて…。

 
●photo/中村圭吾 text/金沢優里

©NHK

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