大谷亮平インタビュー「1シーンも見逃さないでほしい」『チェイス 第1章』

特集・インタビュー
2018年01月16日

Amazonプライム・ビデオにて独占配信中のサスペンスエンターテインメント『チェイス第1章』。同作で敏腕フリージャーナリスト・三上一樹を演じるのは大谷亮平さん。自身の役柄や登場人物との関係性など、本作についてたっぷり語っていただきました。


三上は“一本、筋が通った男”

大谷亮平インタビュー

◆真相究明のために粘り強く動くフリージャーナリスト・三上。大谷さんが感じた“三上一樹”とはどのような人物でしょうか?

監督が「周囲が三上をこう思っている」というのをあまり共有させない、みんなに向かってではなく俳優1人ひとりにいろんな角度からのアイデアやアドバイスをくださる方だったので、僕はその話の中で“あ、それが面白いな”って感じたものを大事にして三上を演じました。三上は周りの人間関係や社会的地位などそういったごちゃごちゃしたものを排除して、真実を突き止めるという“一本筋が通った男”なので僕とはあまり似ていませんが、演じながら燃えるものがありました。

◆劇中で大谷さん演じる三上は、テレビ局に勤めるAD・相沢麻衣(本田翼)とともに未解決事件を追っていきます。

三上と麻衣の関係はバディの関係ですが、実は見ているところが全然違っていて、この事件の真実を突き止めたい理由付けがそれぞれあるんじゃないかなと思います。麻衣は冤罪を暴くことや遺族の気持ちをくむような“正義”のために動くのですが、三上はただ事件の真相が知りたい。そんな2人だからやっぱり合わない (笑)。三上はフリー、他の人はテレビ局に属する会社員という立場の違い故に突っ込めない部分もあって、なかなかチームワークがうまくいかずに意見がぶつかる場面もあります。ただ、それぞれの登場人物たちはバラバラでありながら、1つの事件を追っているという意味ではチーム戦なところもあると感じていて。そんな中でいうと、本田さん演じる麻衣がいろんな立場の真ん中にいたので、どっち側につくかというのは興味深いところですよね。

大谷亮平インタビュー

◆撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?

「連続幼女誘拐殺人事件」をテーマにしていますが、ピリピリした感じもなく和気あいあいとしていました。でも事件を追う面々や事件の検証番組に携わっているメンバーが一斉に集まり話し合うシーンでは、みんなでディスカッションのような感じになって、事件の経過を確認したり、それぞれが「このシチュエーションで、このせりふを言うのか」といったことを考えたりしながら、頭の中を整理していた気がします。

◆回を重ねるごとに、事件にまつわる新たな事実が発覚していく『チェイス 第1章』。最後にドラマをご覧になる方へメッセージをお願いします。

複雑な事件なので1シーンも見逃さないでほしいですし、1つひとつのせりふに意味があるドラマになっているので、一緒に事件を追うような気持ちで楽しんでいただければと思います。

 

■PROFILE

●おおたに・りょうへい…1980年10月1日生まれ。大阪府出身。2016年より日本での活動を開始。『逃げるは恥だが役に立つ』『奪い愛、冬』など多数の作品に出演。2018年初夏には映画「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」が公開予定。

 

■番組情報

Amazonオリジナル『チェイス 第1章』
Amazonプライム・ビデオにて独占配信中

ある事件をきっかけに27年前に起こった5つの事件の矛盾に気づいたテレビ局のAD・相沢麻衣(本田翼)は、番組企画として“未解決事件の検証番組”を提案する。そして彼女の上司・長谷川(岸谷五朗)によって引き合わされた敏腕フリージャーナリスト・三上一樹(大谷亮平)と共に事件を追うことに。

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●photo/金井尭子 text/山下紗貴