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小林星蘭インタビュー「おっこちゃんに乗り移った気分で楽しい」劇場版「若おかみは小学生!」

小林星蘭インタビュー「おっこちゃんに乗り移った気分で楽しい」劇場版「若おかみは小学生!」

交通事故で両親を亡くし、おばあちゃんが経営する旅館「春の屋」で若おかみ修業をする主人公・おっこの成長を描いた劇場版「若おかみは小学生!」。おっこの声優を務める小林星蘭さんがアフレコ時のエピソードや役作りについて語ってくれました。


「若おかみは小学生!」は小学校の図書館で人気の本でした

◆愛読書だったという児童文学「若おかみは小学生!」シリーズとの出会いを教えてください。

小林星蘭インタビュー小さい頃から本を読むことが好きで、小学校の図書室や図書館に行っていました。当時1回パッと見かけた時に「これ気になるな」と思って、次に図書室に来た時には10巻以上あるはずのその本がほとんどなくて(笑)。よくよく周りを見てみたら、本が取り合いになるほどの争奪戦で、休み時間は「若おかみは小学生!」を借りたいがために急いで図書室に行くくらいの人気でした。そういう周りの友達が読んでいたことも、この本を読み始めるきっかけになりました。

◆TVアニメも放送中の『若おかみは小学生!』。小林さんが演じるおっこは、おっちょこちょいで失敗も多いですが、明るくひたむきな女の子です。

TVアニメの第1話を録る時、監督から「おっこちゃんは、常に前向きでお客さんのために一生懸命な子。怒っているように見えるかもしれないけど、それはおっこちゃんの正義感だから」と言われました。そして「ちょっと失敗しちゃって落ち込んでいそうな時でも、常にそのことについてどうにかしなきゃって思う気持ちだけは心の中においていて」と。だからTVアニメでは、おっこちゃんが思いきり感情を失うっていうことはあんまりなかったのかなと思います。ただ劇場版では、監督に「自分を押し殺すような感じで」と言われたんです。私も最初は「前向きなおっこちゃんがどう自分を押し殺すのか」と不思議な感じでしたが、全面に感情を出しすぎないように、など自分なりに考えてやらせてもらいました。

◆TVアニメと劇場版では、おっこの感情表現に違いがあるのでしょうか。

TVアニメの時のおっこちゃんは怒ったり、笑ったりという感情が結構分かりやすく、声に出ていました。でも劇場版では、“怒る”と“悲しい”の間といった入り混じったような感情が表情からも台本からも出ていたので、その微妙なニュアンスもしっかり表現できるよう頑張りました。ちなみに真月さんとのシーンで、おっこが「う~」ってうなっているシーンがあるんですが、普段生活していてそんなに長くうなることってないじゃないですか(笑)。今まで経験したこともないのでアニメならではというか…、途中で息が続かなくなっちゃったりして、4、5回録り直した記憶があります。

◆小林さんが思う自分とおっこの似ている部分や、逆に演じる上で難しかった部分はありますか?

共通点は、私もおっこちゃんも1つのことに集中しすぎて、周りが見えなくなるときがあるところかな(笑)。おっこちゃんはお客さんに集中しすぎちゃって、周りのことに気付かなくてミスをしちゃったりする部分がありますが、私は自分の好きなことをしていたり、本を読んでいる時は、人に話しかけられても「ごめん、気付かなかった」というようなことがあったりします。内容は違うにしても、少し似ているのかなと。そして難しかった部分は、若おかみとしてお客さんと接する時と普段のおっことして過ごしている時の違い、自分が自分らしくいる部分とそうじゃない部分の区別をどうつけているのかというところですかね。私自身、お仕事の時とプライベートの自分は基本的にはそのままのような気もしますが「周りから見たらどうなのかな」とか、意識して区切っているつもりはないにしても、やっぱりお仕事は緊張しちゃうからちょっと変わっちゃうのかなっていう思いもあります。

◆おっこの周りには、ライバル旅館・秋好旅館の跡取り娘・真月やユーレイのウリ坊、美陽や子鬼の鈴鬼など個性的な面々がそろっています。

小林星蘭インタビュー劇場版でもやっぱりキャラクターそれぞれの個性が出ていて、おっこちゃんについてもより前向きな部分や思いやりがある部分、そして悩みについても細かく描かれています。そのおっこちゃんの誰かを思う気持ち、それを支えているユーレイや真月さんたちも見てもらいたいです。見ている方の年齢によって見え方が違うところも出てくると思うので、ぜひ見終わった後はたくさんお話してください。小さい子が見ても大人が見ても面白く、絵もすごくきれいなので、1回見た後で「次は背景に注目して見てみようかな」とか、「自分はもしこの子の立場だったらこう思うな」っていうのを考えながら、2回、3回と楽しんで見てもらえたらなと思います。

◆本作でおっこは若おかみ修業やさまざまな出会いによって成長していきますが、小林さん自身がこの作品を通して成長したなと感じるところはありますか?

声優自体ほとんどやったことがなかったので、この作品の音響監督さんや監督さんからマイクの前で“声を収録する時のコツ”というか気付きの声や驚いた時の声、どこにいる人としゃべっているのかっていう距離感などをどうやって表現するのかについて教えてもらい、かなり勉強になりました。だから声優さんとしては少し成長させてもらったのかなって思います。ナレーションのお仕事でも、誰かに言われる前に自分でも“こういう時はこんな感じ”と考えたりするようになりましたね。

◆もし小林さんが若おかみになるなら、どんなおかみさんになりたいですか?

私はお着物の柄や帯の種類や結び方によって着方にバリエーションが出たり、着る人の個性が出るところが好きで。今回、おっこちゃんが着ている着物と似たものを着させていただき、より一層いつもより身が引き締まって、おっこちゃんに乗り移った気分で楽しいです。ただホテルなどと比べてもお客さんと接する機会が多い旅館で、若おかみになったら「どこからいらっしゃったんですか」など思い浮かんだことをすぐに言えないと思うので、掃除とか裏方のお仕事をしてそうなイメージ(笑)。でもチャレンジとして、たくさん人と話をすることができたらいいなとも思います。それがまた成長できるきっかけになったりするかもしれないですし…若おかみ研修みたいで、楽しそうです!(笑)

 

■PROFILE

●こばやし・せいらん…2004年9月25日生まれ。東京都出身。アニメ『若おかみは小学生!』(テレビ東京系)で主人公・おっこの声優を務めるほか、『あいつ今何してる?』(テレビ朝日系)でナレーションを担当。

 

■映画情報

劇場版「若おかみは小学生!」「若おかみは小学生!」
9月21日(金)全国公開

<STAFF&CAST>
原作:令丈ヒロ子・亜沙美(絵)
監督:高坂希太郎
脚本:吉田玲子
音楽:鈴木慶一

声の出演:小林星蘭、水樹奈々、松田颯水、薬丸裕英、鈴木杏樹、ホラン千秋、設楽統(バナナマン)、山寺宏一、遠藤璃菜、小桜エツコ、一龍斎春水、一龍斎貞友、てらそままさき

<STORY>
交通事故で両親を亡くし、おばあちゃんが経営する花の湯温泉の旅館・春の屋で若おかみ修業をするおっこ。ドジでおっちょこちょいな性格で失敗も多いおっこだが、持ち前の明るさで、お客さまをもてなしていく。

©令丈ヒロ子・亜沙美・講談社/若おかみは小学生!製作委員会
 
●photo/関根和弘 text/山下紗貴 hair&make/久慈拓路 styling/内田あゆみ(Creative GUILD)

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