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「強く前向きに演じた」玄理インタビュー ドラマ『恋の三陸 列車コンで行こう!』に出演

「強く前向きに演じた」玄理インタビュー ドラマ『恋の三陸 列車コンで行こう!』に出演

2月27日(土)から放送されるドラマ『恋の三陸 列車コンで行こう!』(毎週(土)後10・00~ NHK総合 全3回)で、松下奈緒さん演じる主人公・岩渕由香里の友人・花咲萌を演じる玄理さん。東日本大震災から5年を迎えようとしている今、物語の舞台となった岩手県大船渡市でのロケの様子や、共演者の皆さんとのエピソードなどを伺いました。

登場人物にはそれぞれモデルになった方がいました

──東日本大震災の被災地を舞台にしたドラマへの出演が決まったときはどんなお気持ちでしたか。

 震災が起きたとき、自分は俳優として何ができるだろうと思ったんです。炊き出しに参加したり、義援金を寄付したりというのはもちろんですが、俳優という職業と直結してできることは何だろうって。だから今回のオファーを頂いて、すごく光栄でした。この作品はNHKで毎年放送されている震災をテーマにした特集ドラマの1つなんですが、これまでは骨太な話が多くて、5年たって現地の人から「ドラマを観て明るい気持ちになりたい」って声があったそうなんです。そこで「見た人が元気になるドラマを作ろう」というプロデューサーさんの意図もあり、今回のコメディタッチのドラマになりました。こういう作品に呼んでいただいて本当にうれしかったですし、俳優として何ができるかの答えが見つかった気がします。

──震災を題材にする中でのコメディということで、役作りの難しさはありましたか?

 私が演じた萌は理髪店で働く女の子なんですが、役のモデルになった理髪店があって、その方に直接お話を聞きました。初対面からすごく打ち解けることができて、「せっかく生きているんだから生き抜いていきたい」という言葉が印象的でした。監督さんが常々おっしゃっていたのは、ドラマを通じて“人間の心のA面もB面も描きたい”ということ。でも、大船渡の人たちはとてもエネルギッシュで、皆さんとても明るいんです。だから私も強く前向きに演じようというほうが大きかったです。

──登場人物にはほとんどモデルになった方がいらっしゃったそうですね。

 そうなんです。市役所職員の役だった奈緒さんとしずちゃん(山崎静代)は、実際に市役所の方にお話を聞きに行っていましたし、萌が思いを寄せる大輝(浅香航大)も実際にホタテの養殖をされている方がモデルになっています。私もおいしいホタテをたくさん振る舞っていただきました(笑)。“列車コン”も実際に行われているイベントですし、脚本家さんや監督さん、プロデューサーさんが何度も大船渡に足を運んで綿密にリサーチして作られた脚本なんです。

──玄理さんが演じる萌は明るいキャラクターですが、ご自身と似ている部分はありますか?

 萌ちゃんは、私が今まで演じてきた中で一番明るい役だと思います。だから、萌ちゃんを演じているときの私はすごく元気だったかも(笑)。みんなでロケ地の近くの神社にお参りに行ったんですが、気づいたら階段を2段飛ばしで駆け上がっていたみたいで。普段はあまりそういうことをしないので、自分でも指摘されて初めて気がつきました。それだけ役に入り込んでいたんだなって。

カメラ同好会のような現場でした(笑)

──撮影現場の雰囲気について聞かせてください。

 みんなすごく仲良かったですね。大船渡では3週間のロケだったんですが、現地の皆さんも温かく迎えてくださって、みんな一緒になって屋台村で毎晩ご飯を食べていました。夜になるとみんなが自然とそこに集まってきて(笑)。

──現地の方も一緒にですか!

 そうなんです。現地の方と交流できる機会でもあったので、方言について聞いたりしていました。地元の方たちが使っている言葉をアドリブで使えるようにって(笑)。キャスト全員で積極的に取り入れていました。

──玄理さんは日本語、英語、韓国語を話すことができますが、東北弁の習得については?

 英語はしゃべる人のほとんどがなまっているので、なまっていてもあまり気にならないんですよ。韓国語や関西弁は大体1音目にアクセントが来るんですけど、東北弁だと2音目にアクセントが来るので、そこが難しかったですね。若い世代の役なのでそこまで気にすることはなかったんですが、濁音と音のアクセントには気をつけました。

──共演者の皆さんの印象はいかがでしたか。

 奈緒さんはすごく爽やかな方ですね。私と1歳しか変わらないんですが、とても大人っぽい(笑)。私、撮影中に誕生日を迎えたんです。そしたら写真家のハービー・山口さんが、奈緒さんと私が1歳差だと知って「だいぶ違うね」って(笑)。安藤政信さんは、とてもフレンドリーな方でした。共通の友人がいたので、顔合わせのときに「親近感があるね」って言っていただいて。安藤さんはカメラが大好きで、現場でもずっとカメラを持っていましたね。私もフィルムカメラをよく使っているので、カメラの話をすることが多かったです。奈緒さんも写真が好きでカメラを持ってきていたので、みんなで撮り合いしたり(笑)。

──カメラ好きの集まりですね(笑)。

 浅香航大君もカメラを持ってきていて、もう写真同好会みたいな現場でしたね(笑)。

今年はインド旅行に行きたいです!

──玄理さんは主に映画で活躍されてきましたが、ドラマの現場はいかがでしたか?

 この作品は、私が抱いていたドラマの先入観を壊してくれた現場だったんです。ドラマって時間に追われているイメージがあったんですが、ほとんどのカットが長回しだったので、私が抱いていたドラマのイメージと、今までやってきた映画の現場のちょうど中間のような感じで。私、仕事に限らず“カッコいい”と思うものが偏っていて。自分の視野が狭くなりかけていることを気づかせてくれた作品でもありました。だから今年はいろいろ新しいことに挑戦してみたいですね。

──ちなみに、今新たに挑戦したいことはありますか?

 今年はインドに旅行したいです。一人旅が好きで、ノルウェー、ラオス、フランスのリヨンは1人で行きました。その中でもラオスがすごくよかったんですよね。物価は安いし、みんな優しいし。日本にもヨーロッパにもない雰囲気で、大都市じゃないのでゆっくりできるんです。私の旅の一番の目的は、自分が分からない言語の場所に行きたいということ。日本語、英語、韓国語のどれも通じない、耳から何も情報が入ってこない場所に行きたいんです(笑)。

──では最後に本作の見どころとメッセージをお願いします。

 このドラマは、スタッフ・キャスト一同、皆さんに笑ってほしいという思いで作りました。被災地を舞台にしたドラマなのでいろいろな先入観があるかもしれませんが、1つのラブコメとして楽しんでいただくとともに、監督がおっしゃっていた“人間の心のA面もB面も描きたい”という部分も汲み取っていただければうれしいです。大船渡はいい所なので、ドラマを見た方が遊びに行っていただけたらうれしいですね!

 

PROFILE

●玄理(ひょんり)…1986年12月18日生まれ。東京都出身。日本語、英語、韓国語の3か国語を操るトリリンガル女優。語学力を生かして海外の作品にも数多く出演。主演映画「水の声を聞く」(2014年公開)では、数多くの賞を受賞。公開中の映画「ホテルコパン」のほか、「リップヴァンウィンクルの花嫁」(3月26日(土)公開)、「後妻業の女」(8月27日(土)公開)、「ハイヒール」(公開日未定)などが待機中。

オフィシャルサイト(http://www.hirata-office.jp/talent_profile/entertainment/hyunri.html
公式Instagram(https://www.instagram.com/hyunri__official/

 

作品情報

ドラマ『恋の三陸 列車コンで行こう!』
放送局:NHK総合
放送日:毎週(土)後10・00~
初回放送:2月27日(土)
話数:全3回

STORY
西大船渡市役所に勤める岩渕由香里(松下奈緒)は、西大船渡高校太鼓部の先輩で同じ課の白木沢君子(山崎静代)と共に、男女の出会いの場を提供する「列車コン」のイベント担当者。列車コンには、地元の仲間である支倉大輝(浅香航大)、花咲萌(玄理)、中野洋人(YOUNG DAIS)も参加。列車コンの最中、不審な男を発見した由香里は勢いで叩き出すが、それは姉の夫・大迫達也(安藤政信)だった。突然、西大船渡に現れた達也。由香里と母・晴子(松坂慶子)、いとこの七海(黒島結菜)が住む女3人所帯に達也を加えた奇妙な同居生活が始まる。

オフィシャルサイト(http://www.nhk.or.jp/dsp/sanriku/

Cast
松下奈緒、安藤政信、山崎静代(南海キャンディーズ)、黒島結菜、浅香航大、玄理、YOUNG DAIS、壇蜜、松岡茉優、塩見三省、村上弘明、松坂慶子ほか

作:清水有生
音楽:瀬川英史
劇中写真:ハービー・山口
演出:一木正恵
制作統括:山本敏彦

 

●写真/中村功 取材・文/金沢優里

 

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