ラブソングを歌うコレサワ×カリスマ恋愛ツイッタラー・もちこのスペシャルトーク!

特集・インタビュー
2021年02月14日

等身大でリアルかつ、胸をぎゅっと締め付けるような言葉を切り取った歌詞が中毒性を持つシンガーソングライター・コレサワと、23万人のフォロワーを持つ歯に衣着せぬツイートが人気の恋愛ツイッタラー、もちこが恋愛トーク! お互い顔を出していないからこそ素直に語ることができる恋愛観から好みのタイプ、恋愛で悩んだときの対処法、さらには今だからこそ言えるバレンタインデーのエピソードなど、たっぷりと語り合ってもらいました!

「私は失恋したときや、悲しいときは曲を作らないんです」(コレサワ)

◆お2人は初対面となりますが、お互いにどんな印象を持っていましたか?

コレサワ:ツイートを見させていただいて、お顔を隠しているからこそ、言葉だけの印象で、とっても気が強そうな方だなって勝手に思っていました(笑)。

もちこ:よく言われます(笑)。

コレサワ:実際にお会いしてみてもハッキリと話す方なので、そうなのかなと思ったのですが…。

もちこ:あはは。普段の友達からは“ほわほわしているね”とか、“ゆったりしているね”って言われるんですが、Twitterから私を知った人は、怖い人間なのかと思ったって言われることが多いんです。尖ったツイートのイメージがあるんでしょうね(笑)。

コレサワ:例えば、友達に相談されたときに、遠慮してヴェールに包むようなこともズバッと言っているのですごく気持ちよさそうだなって思っていたんです。ちなみに、最初は何をきっかけにもちこさんとしてツイートし始めたんですか?

もちこ:大学3年生の時に失恋をしたのがきっかけだったんです。その彼とは、まだ付き合ってもいない状態だったんですが、ある時から連絡がつかなくなっちゃったんですよね。そのときのモヤモヤを整理するつもりでこの匿名アカウントを作ったんです。なので、言ってしまえば憂さ晴らしから始まったんですよ。

コレサワ:そうだったんですね。

もちこ:はい。最初はただ呟いていただけだったんですが、どんどん共感してくれる人が増えて、“私はこういう失恋をした”という報告をしてくれたりと、フォロワーさんとのコミュニケーションが始まって、気付いたら今のようになっていたんです。

コレサワ:友達にも、もちこさんのアカウントは教えていなかったんですか?

もちこ:言ってなかったですね。いまも声と年齢しか言っていないんです。たまにしゃべり方や声で友達に「もしかして…」と言われることもあるんですけどね(笑)。

コレサワ:えぇ〜! 私は本名の名字が“コレサワ”だし、友達も歌っていることを知っているから、基本的に顔を隠していても、私がコレサワだということは知っているんです。一度、アパレルショップで名前を書いたときに、「コレサワさんってシンガーソングライターの方しか知らないです」って言われて、「あ、それ私です」というくだりはあったんですけど(笑)。

もちこ:それも新鮮ですね!

コレサワ:もちこさんはなぜお顔を隠してツイートされているんですか?

もちこ:私は自分が特に目立ちたいタイプではないんです。それに、フォロワーの数が多いというだけで、“なんかすごい人”として見られるのがすごくイヤなんですよね。基本的には粛々と生きていたいので、顔を出そうとは思っていなくて。

コレサワ:分かります。顔を知られちゃうと、プライベートがなくなっちゃう気がするんですよね。普通に生活がしたいので、私は今後も顔を出す予定はないんですよ。

◆ちなみに、もちこさんはコレサワさんにどんな印象を持っていましたか?

もちこ:コレサワさんの曲は、好きな人ができて、どう表現していいかわからないとなったときの答えが集約されているように感じました。

コレサワ:うれしい〜。

もちこ:歌詞には独特な言葉たちが混ざっているんですが、それでも多くの人が共感できるのはすごいなって思ったんです。難しい言葉を使っていないのに、独創性もあって、心地いいなと思いました。

コレサワ:…恥ずかしい。でもうれしい! 私は普段、想っていることをストレートに言えないんですが、歌詞にすると言えるようになるんです。なので、そこはもちこさんと一緒なのかなって思いました。

◆お2人は活動を始めて、恋愛観にどんな変化が起きましたか?

コレサワ:年齢を重ねていくと、周りの友達が結婚したり出産したりするので、周りからの目に見えない圧力を感じたりすることもあるんです。そこから生まれる歌詞は変わっていくのかなと思いましたね。

もちこ:私は結婚に対して大きな期待があるわけではないんですけど、人生経験の一環として結婚、出産はしてみたいなと思っていて。実は学生の頃は“恋愛=刺激”で、ツイートのネタになるような人としか付き合っていなかったんですよ。その延長線上で、相手に対して“つまらない”と思ったらすぐ別れちゃっていたんですよね。でも社会人になってから、結婚したいと思う人しか付き合いたくないなって思うようになったんです。刺激を求めるだけではなく、相手を観察して、良い面も悪い面も楽しんでいけるような人と長期的に恋愛をしたいと思うようになりました。

コレサワ:私ももちこさんと同じくらいの年齢のときは、恋愛の感情の波が“ネタになる”と思うこともありましたね。

もちこ:恋愛しているときの方が、起伏が激しいんですか?

コレサワ:そうですね。焼きもちを焼いたり、焼かなかったり…。ぐわっと気持ちが動くんです。

もちこ:私は逆なんですよ。恋愛をしている方が穏やかになるので、書く意欲や新しいことをする意欲がそがれちゃうんです。幸せで埋め尽くされちゃって、頭の中がお花畑になっちゃうんです(笑)。そうするとツイートにも影響があって、“もちこさん、最近ツイートのキレがないですね”“もしかして彼氏できました?”って聞かれちゃうこともあるんです。

コレサワ:(笑)

もちこ:なので別れた後はものすごくキレがいいし、一気に恋愛に関しての分析をし始めるので、たくさんのネタができるんです。もう、“恋愛を取るか、Twitterを取るか”みたいになっています(笑)。

コレサワ:私は失恋したときや、悲しいときは曲を作らないんです。曲を作るときは、ある程度充実していたり、落ち着いているときが多くて。悲しいときは、ただ悲しみたいんですよね。それ以前に、こんなに悲しいのに書いている場合じゃないって思っちゃって(笑)。

もちこ:えぇ! 私は“書いてないとやってられない!”ってなるんですよ。

◆すごく真逆ですね(笑)。

もちこ:本当につらいときは、ひたすら連投です。フォロワー23万人全員に拡散してやるという気持ちで書いていて(笑)。そこでいっぱい“いいね”をしてもらって、スッキリしています。

コレサワ:なるほど! 確かに悲しみを曲にぶつけて23万枚売れたら最高!(笑)

もちこ:そうです、そうです! 基本的にポジティブなので、嫌なことも自分にプラスのことになればいいかなって思うんです。それが本になり、お金になったら、お金は絶対に裏切らないし!(笑)

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