『情熱大陸』陸上競技選手 ・サニブラウン アブデルハキームに密着

エンタメ総合
7時間前
『情熱大陸』サニブラウン アブデルハキーム
『情熱大陸』サニブラウン アブデルハキーム

9月7日(日)放送の『情熱大陸』(MBS/TBS系 午後11時15分~11時45分)は、陸上競技選手 ・サニブラウン アブデルハキームに密着する。

調子が上がらない――それは誰の目にも明らかだった。
陸上100mで9秒台を日本人として最多の6度もマークし、昨夏のパリオリンピックでは自己最高の9秒96を記録。世界のトップスプリンターたちと肩を並べるサニブラウンは、間もなく東京で開かれる世界陸上でも日本のエースとしての活躍が期待されている。

だが、今年に入り太もも裏の故障で出遅れる。なんとか復帰したものの、5月のセイコーゴールデングランプリでは同じ箇所に違和感を覚え、スタート直前に棄権。その後ヨーロッパを転戦するも、結果が出ない。さらに股関節のけがが追い打ちをかける。

本拠地のアメリカに加え、オランダやイタリアでの試合にも同行取材。いずれも平凡な結果に終わるが、本人は泰然としているように見えた。「一歩一歩ギアを上げていければ、焦る必要はないと思う。やるべきことを自分のペースでやるだけ」

世界と戦うには9秒8台が必要となるが、そのための課題は見えている。中盤での加速だ。そこで、あの大谷翔平も取り入れているという走力のデータ測定機器を導入した。機器に引っ張られて走ることで、速い速度で走ったときの動きを身体に覚え込ませる。驚くのはその数値。秒速12m、100mに換算すると8秒3で走りきる速度だという。限界を超えた練習をしなければ、世界の頂には到達できない。

その才能を世に知らしめたのは高校2年の時。世界ユース選手権100mで、ウサイン・ボルトが持っていたユース記録を破って見せた。さらなる高みを目指し、卒業後には陸上の本場、アメリカへ渡ることを決意。世界各国の金メダリストたちが集うチームでしのぎを削り、成長を求めてきた。

そんなサニブラウンには大切にしているものがある。一つは、海外を転戦する際に欠かせないという「携帯洗濯機」。もう一つは、将来を担う子どもたちだ。

どんなに強い負荷をかけた練習後でも、競技場にファンが集まっていれば一人一人に対応する。競技の合間を縫って小学校を訪問しては、生徒たちに早く走るコツを伝授する。

「スポーツはファンがいなければ成り立たない。子どもたちにやっぱりいちばん元気になってもらいたいし、これから陸上界や日本を支えていく人たちになると思うので」

夏以降、世界各地での調整を経て、大一番に臨む。100m走を”ただの駆けっこ“と表現する26歳の視線は、ゴールテープのその先も見据えている。

<プロフィール>
1999年3月生まれ。福岡県出身。身長190cm、体重83kg。
卒園式で発表した夢は、既に「陸上選手」だった。
小学3年で本格的に陸上を始める。
2015年の世界ユース選手権で、200mを20秒34で優勝。ウサイン・ボルトの記録を破り、一躍脚光を浴びる。
2019年には全米大学陸上選手権100m決勝で9秒97の日本記録(当時)を樹立。2024年のパリオリンピックでは準決勝で9秒96(日本歴代2位)を記録した。
好きな食べ物は、帰国した際には必ず食べるといううどん。

©MBS

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