

9月9日(火)放送の『開運!なんでも鑑定団』(テレ東系 後8時54分~9時54分)に、太平洋戦争による戦災で消失したとされてきた幻の隕石・小城隕石(おぎいんせき)が登場する。
依頼人は兵庫県芦屋市に住む男性で、お宝はもうこの世にはないと思われていた幻の隕石・小城隕石。渋谷区松濤に暮らしていた陶磁器コレクターだった祖父が残した数多くの陶磁器の中から発見されたもので、15年前に父から受け継いで調べたところ、太平洋戦争による空襲で消失したといわれてきたものが「ひょっとするとこれかもしれない」と思うようになったのだという。しかし、資料が多くまとめて調べてくれるところが見つからないため、「もう鑑定団にお願いするしかない」と番組に鑑定を依頼したという。
小城隕石は江戸時代の1741年に今の佐賀県小城市に落下した4つの隕石で、小城藩によって回収され、そのうち小さな2つは以後の記録がなく所在不明。残る2つは明治時代に工部大学校で教鞭を執っていたイギリス人化学者エドワード・ダイヴァース氏が成分分析を行い、重さは5.6キロと4.6キロという記録が残っている。
4.6キロの隕石はイギリスの大英自然史博物館に寄贈されて現在も収蔵されているが、5.6キロの隕石は東京・鍋島家が保管してきたものの、鍋島邸が太平洋戦争による空襲で被災して所在不明になり、現在まで「戦災で消失した」といわれてきた。依頼品の隕石の重さを量ってみると5.64キロでエドワード・ダイヴァース氏の論文に記載された重さとほぼ同じ。その事実に鑑定士は「震えが来ましたね」と語り、今田耕司は「ザワッとくる…」と驚きを隠せない。
また、依頼品の小城隕石には、大英自然史博物館に隕石を送った際の返礼品と思われるスウェーデンに1869年に落下したヘスル隕石と複数の文書が添えられており、文書には「外務省」と印字された便箋に書かれたものや、小城藩主だった「鍋島直虎」宛てに当時の外務卿「井上馨」が送ったと思われる書簡も。福澤朗は「井上馨ですか」と驚き、菅井友香は「これだけ資料が残っているということは、この隕石は守られてきたんだろうなということで、これは本物じゃないか」と期待を寄せる。また、隕石を間近で見た今田は「普通の石には見えない。宇宙から来た感しかないです!」と圧倒された様子。
鑑定額がカウンターに表示されるとスタジオからは悲鳴が。鑑定結果を受けて今田は「(鑑定士の)興奮が伝わってきます」と話し、依頼人も「これが何か分かればホッとするかと思ったんですけど、逆に緊張しています」と語った。
そこのか、元の持ち主が2500万円で購入したものを格安で手に入れたという「林武の油絵」や、バブリーダンスの生みの親・振付師のakaneさんとダンスグループ・アバンギャルディが鑑定依頼した世界的な博物学者「南方熊楠のハガキと手紙」も登場する。
番組プロデューサー コメント
戦後80年という節目に、戦争で失われたと思われてきた“貴重な歴史的お宝”が発見されました!この大発見の影には、空襲で家々が焼かれる中で後世に貴重なお宝を受け継ごうとした先人の想いがあるに違いなく、とんでもない大発見に驚くとともに世界の平和を願わずにいられません。鑑定士も驚きを隠せない歴史的大発見だけに、その鑑定額も衝撃的なものとなりました!驚きの歴史的大発見の瞬間を、ぜひご覧ください!
番組情報
『開運!なんでも鑑定団』
テレ東系
2025年9月9日(火)後8時54分~9時54分
民放公式テレビ配信サービス「TVer」でリアルタイム配信
広告付き無料配信サービス「ネットもテレ東」(テレ東HP、TVer、Lemino)で見逃し配信動画配信サービス「U-NEXT」で見放題配信
司会:今田耕司、福澤朗、菅井友香
ゲスト:akane、 アバンギャルディ
出張リポーター:原口あきまさ
出張アシスタント:吉川七瀬
鑑定士軍団:中島誠之助(古美術鑑定家)、北原照久(「ブリキのおもちゃ博物館」館長)、安河内眞美(「ギャラリーやすこうち」店主)、山村浩一(「永善堂画廊」代表取締役)、八木正自(「安土堂書店」代表取締役)、増田孝(愛知東邦大学客員教授)、川上紳一(岐阜聖徳学園大学教授)、大熊敏之(日本大学大学院非常勤講師)、森由美(陶磁研究家)
ナレーター:銀河万丈、冨永みーな
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