

TVアニメ『ハイスクール!奇面組』が、フジテレビのアニメ枠“ノイタミナ”で2026年1月より放送されることが決定した。
「ハイスクール!奇面組」は、1980年に『週刊少年ジャンプ』(集英社刊)で「3年奇面組」として連載が始まり、作中でのキャラクターたちの進学に伴い「ハイスクール!奇面組」と改題され、当時としては斬新な作品性で大ヒットした新沢基栄の漫画。1985年からはフジテレビでTVアニメも放送され、一大ブームを巻き起こした。
来年1月から放送されるTVアニメ『ハイスクール!奇面組』では、一応中学(いちおうちゅうがく)に通う、一堂零(いちどう・れい)らからなる5人組「奇面組」が、“ブサイク”であることを個性ととらえ、「世の中の歯車となるより、世の中を味付けする調味料になろう」をモットーに、“個性”を生かして次々と奇抜な行動をとり、周囲の人々を常に驚かせ、困らせ、ときに笑わせる姿を、ハイテンションでテンポよく、エネルギッシュに描く。奇面組の5人はもちろん、同じ学校に通う友人や教師たちなど、彼らを取り巻く個性的なキャラクターたちが生き生きと描かれ、“多様性”が叫ばれる今だからこそ、見ている人もどこか共感できる内容となっている。
監督を務めるのは関和亮。関和亮は今年公開の映画「かくかくしかじか」「ベートーヴェン捏造」の監督を務めたほか、Perfumeや星野源、藤井風、VaundyなどさまざまなアーティストのMVを手がけるなど、その活躍は多岐にわたる。そんな関がテレビアニメーション作品で監督を務めるのは今回が初めてで、令和の時代感に沿った奇面組を描いていく。
本作の中心である奇面組の5人をはじめとした、作品を彩る個性豊かなキャラクターたちを演じる声優陣も一挙に解禁。奇面組のリーダーであり本作の主人公、変態的な身のこなしが得意であり、怒られることは多いものの敵を作らない顔と性格をしている一堂零を演じるのは関智一。そんな零と行動を共にする奇面組のメンバーであり、体毛の濃さがトレードマークでプロレスをこよなく愛する冷越豪(れいえつ・ごう)を武内駿輔、変態の多い奇面組の中では意外と常識人だが女好きで筋金入りのスケベ・出瀬潔(しゅっせ・きよし)を松岡禎丞、温厚な性格で大食い、怠け者のため授業中の居眠り常習犯である大間仁(だいま・じん)を小林千晃、乙女チックな性格で妙な色っぽさを兼ね備えている物星大(ものほし・だい)を戸谷菊之介が演じる。
また、本作のヒロインであり、天真爛漫かつ天然で奇面組の5人に負けず劣らずの変人の河川唯(かわ・ゆい)を白石晴香、唯の親友で勝ち気な性格のおてんば女子・宇留千絵(うる・ちえ)を長谷川育美が演じる。
そして、本作のTVアニメ化を記念して、河川唯(CV.白石晴香)と宇留千絵(CV.長谷川育美)が旧作アニメの主題歌である「うしろゆびさされ組」をカバーした楽曲を使用したイメージMVが公開。カバー楽曲のプロデュースは、昨今のシティ・ポップブームの先駆けとして注目されているプロデューサー兼DJのNight Tempoが担当した。
あわせてティザービジュアルも公開。奇面組の5人がスマホで自撮りをするような形でのぞき込み、それぞれが思い思いの表情を浮かべて“奇面”を押し出す、インパクトのあるビジュアルとなっており、右下には奇面組を模したスタンプが、左下には唯や千絵のコメントが描かれている。
一堂零役・関智一 コメント
◆もし学生時代に戻れたら何をしたいですか?
ダンスと楽器!特に楽器!今からでも出来るけど、あの頃から始めて、続けておけば良かった!親の言うことは正しかった、のだ!お母さんの言う通り今になってやりたくなったよ!
◆視聴者へのメッセージ
『奇面組』が大人気のあの頃。自分も共に学生時代を過ごしました。奇面組のみんなや唯ちゃん千絵ちゃんと一緒に遊びたいなぁと憧れていました!そんな自分が、一堂零くんを演じる時が来ようとは!新生奇面組のみんなと楽しく変態します(笑)。
冷越豪役・武内駿輔 コメント
◆もし学生時代に戻れたら何をしたいですか?
100円から始められる小口投資を始めます。ビットコインを“今買っておけ”と言われ始めたタイミングで購入。金は上がり続ける一方なので、積立で購入します。僕なりの理想のポートフォリオを完成させたいですね。
◆視聴者へのメッセージ
学ランアフロ、豪を担当します武内です。豪くんを演じられる事は、なんだかご縁を感じられるような気がしてうれしいですね。昔、直属のとある大先輩に“たけ、高い声出せ!(重低音)”と居酒屋で言われたことがあります。こういう事ですか?と勝手に問いかけながら、アフレコに臨んでいます。
豪くんを破滅…ではなく不滅のキャラクターにするべく、いろいろなアプローチをしていこうと思います。輝け!あずき色の学ラン!よろしくお願いいたします。
出瀬潔役・松岡禎丞 コメント
◆もし学生時代に戻れたら何をしたいですか?
あの時の自分がいたから、今の自分があると思うので、何もせず同じ日常を送りたいですね。
◆視聴者へのメッセージ
出瀬潔を演じさせて頂きます松岡禎丞です。現場は人数が多くカオス状態ですが、とても勢いがあります!何でもやってOK!みたいな空気感になっています!(笑)その熱量を感じ取れる作品になっていると思いますので、楽しんでいただけたらと思います!
大間仁役・小林千晃 コメント
◆もし学生時代に戻れたら何をしたいですか?
高校時代はバイトや趣味に時間を費やして、どの部活にも所属していなかったので、陸上部やテニス部等、当時入ろうか悩んでいた部活に入部したいですね。他校と交流試合をして切磋琢磨した後に県大会で戦う…そんな熱い青春も過ごしてみたかったです。
◆視聴者へのメッセージ
このたび、大間仁の声を担当させていただくこととなりました。小林千晃です。時は令和となり、さまざまな作品やコンテンツが増えましたが、そんな今だからこそ笑いの中に愛情が詰まっている本作がしみる瞬間がアフレコ中何回も訪れました。きっと皆様の心にも寄り添い、笑いを届けてくれる作品になると思いますので、ぜひ楽しみにお待ちいただけますと幸いです!
物星大役・戸谷菊之介 コメント
◆もし学生時代に戻れたら何をしたいですか?
いま、苦いものが嫌いなので、学生時代から苦いものをたくさん食べておき、苦いものへの耐性をつけ、大人になったら苦いものを食べられるようにしておけばよかったなと思うので、苦いものをたくさん食べたいです。あと、恋をしたいです。
◆視聴者へのメッセージ
物星大役を演じさせていただきます!戸谷菊之介です!乙女チックなものが好きで、個性豊かな“奇面組”の中でも独特な空気をまとっている大くん。1日3回お風呂に入るらしいです。僕と同じだなと思いました。お風呂って気持ちいいですよね。
河川唯役・白石晴香 コメント
◆もし学生時代に戻れたら何をしたいですか?
学生時代はお仕事や習い事に注力していたので、もし戻れたらスポーツ系の部活に入って“スポ根青春”を味わいたいです!大変そうだなと思いつつ、部活の中でしか生まれない絆の強さや、忍耐力があると思うので、やってみたいなと思います。あとは…寄り道にも憧れがあります!アフレコで下校中のガヤを録る時に私は“ねぇクレープ食べて帰らない?”と言いがちなのですが、これは完全に自分がやってみたかった放課後の過ごし方を引きずっているからだろうなぁと…(笑)。もし学生時代に戻れたら、クレープの亡霊を救いたいですね!
◆視聴者へのメッセージ
河川唯役を務めさせていただく白石晴香です!唯ちゃんは名の通りかわゆい女の子なのですが、正統派ヒロインかと思いきや…意外と変わっているところもあり、個性的なところが魅力的です。この作品は収録でも笑いを堪えるのが大変なくらいコミカル要素が強いのですが、奇面組の言葉にハッとさせられることもたくさんあります。今の時代にこそ届いてほしいメッセージが詰まった楽しい作品ですので、ぜひアニメの中の奇面組に会いに来てください!よろしくお願いします!
宇留千絵役・長谷川育美 コメント
◆もし学生時代に戻れたら何をしたいですか?
高校のときが人生で1番無気力だったので、部活や習い事に打ち込むとか、もしくは友達と遊びまくるとか、とにかくなんでもいいから“これに夢中だった!”ってものを作りたいなぁ…。
◆視聴者へのメッセージ
宇留千絵の声を担当します、長谷川育美です!この役を任せていただけて光栄です。毎話毎話予想の斜め上を遥かに飛び越えていく奇面組のメンバーに戸惑ったりあきれたり笑ったり…千絵ちゃんと気持ちを共有しながら『ハイスクール!奇面組』の世界を楽しんでおります!アフレコ現場ではブースの空気が薄くなるくらいドタバタにぎやかにアフレコしてますよー!ぜひ放送をお楽しみに♪
新沢基栄(原作者)コメント
時代設定や声優さんが変わり、新しい映像になった『奇面組』が、原作や前のアニメを全く知らない若い人たちにどのように見られるのか楽しみです。もちろん、原作や前のアニメのファンの方たちの反応も楽しみです。自分も楽しみにしています。
関和亮(監督)コメント
あのアニメ『奇面組』が帰ってきます。僕自身学生時代に出会っている作品です。大人になった僕たちがあの頃の気持ちのまま作品に向き合えていることを光栄に思うこと。また、そう思わせてくれる『奇面組』のパワーに元気をもらえる作品になっています。日々感じる嫌なことだったりをひとときだけ忘れさせてくれるこの5人の活躍と、それを取り巻くさまざまなキャラクターを楽しんでいただけたら幸いです。懐かしさと新しい発見を感じ取っていただけたら!奇面フラーッシュ!
西川鷹司(アニメーションディレクター)コメント
元気が出るアニメになれれば…!と思っております。混迷が続く社会、いろいろな困難が生まれてきております。そんな中、元気があれば何でもできる!とまでは言えませんが、元気がなければ何も始まらないでしょう。活気があった80年代ギャグマンガの代表的作品が、“現代アニメ業界の健康食品的ポジションで復活”。それを念頭に置いて、制作を頑張りたいです。
村越繁(シリーズ構成)コメント
昭和を代表するギャグ漫画の一つであり、今なおさまざまな形態で語り継がれる『奇面組』――。令和の今、登場するキャラクターたちを見ていると、より一層“いろいろあるだろうけど、日々の悩みなんて一緒に笑い飛ばそうぜ!”という力強さを感じます。その“はちゃめちゃな面白さと勢いと顔面力”はもちろん、この時代にこそ響く“個性を貫き通す生き様と変態力”を感じていただけたらうれしいです。
阿部由佳(キャラクターデザイン)コメント
もともと作品の大ファンで、『奇面組』なくしては今の私は存在しません。こうしてキャラクターデザインという立場で皆さんに作品を届けられることになり、心から光栄でその喜びに毎日“しぱたしぱた!”しています。関係者の皆様、そして新沢基栄先生に心から感謝いたします。一度見たら忘れられない、あの唯一無二のインパクト。1980年の連載スタートから45年経った今でも色あせていません。有形文化財として来世に語りつぐべき顔面です。
Night Tempo(劇中歌プロデュース)コメント
リスペクトする作品に1秒でも関わることができてとても光栄です。レトロという文脈のもと、原曲を再構築するリメイクをしました。キャラクターの魅力が曲にとても似合っていて、面白い曲になりました。たくさん愛してください!
『ハイスクール!奇面組』ストーリー
一応中学に通う一堂零、冷越豪、出瀬潔、大間仁、物星大の5人は、中学で留年するなど、それぞれが個性豊かでハチャメチャな性格をしており、周りからは名物集団「奇面組」として一目を置かれていた。
転校生の河川唯はクラスメイトの宇留千絵と共に、奇面組の姿を目撃し、気になる存在として彼らと行動を共にするようになる。
また、一応中学には切出翔(きれいで・しょう)率いる女子に人気の「色男組」、似蛭田妖(にひるだ・よう)率いる不良グループ「番組」、雲童塊(うんどう・かい)率いるスポーツが得意な「腕組」、天野邪子(あまの・じゃこ)率いるスケ番集団「御女組」など個性的な集団が集まっていた。
出会いからあっという間に時は流れ、彼らは新しい春を迎え―――。