

細田守監督の最新作「果てしなきスカーレット」(11月21日(金)公開)の公開を記念して、11月の『金曜ロードショー』(日本テレビ系)は4週連続で細田監督作品を放送する。
1週目の11月7日(金)は、細田監督のアニメーション映画制作会社「スタジオ地図」の第1回作品「おおかみこどもの雨と雪」、2週目の14日(金)は、初めて興行収入50億円を突破した大ヒット作「バケモノの子」、最新作公開の当日、21日(金)は、細田監督の最大ヒット作である前作「竜とそばかすの姫」を放送。そして最終週となる28日(金)には、細田監督作品の原点とも言えるフリーになって初の監督作品「時をかける少女」を放送する。
またこの4週は、毎回「果てしなきスカーレット」の特別映像や特別情報を放送する。
放送ラインナップ


「おおかみこどもの雨と雪」(2012)
2025年11月7日(金)午後9時~11時24分
※放送枠30分拡大
※本編ノーカット
監督・脚本・原作:細田守
脚本:奥寺佐渡子
キャラクターデザイン:貞本義行
作画監督:山下高明
美術:大野広司
CGディレクター:堀部亮
色彩設計:三笠修
<声の出演>
花:宮﨑あおい
彼(おおかみおとこ):大沢たかお
雪:黒木華(少女期)/大野百花(幼年期)
雨:西井幸人(少年期)/加部亜門(幼年期)
草平の母:林原めぐみ
細川:中村正
山岡:大木民夫
韮崎のおばさん:片岡富枝
草平:平岡拓真
田辺先生:染谷将太
土肥の奥さん:谷村美月
堀田の奥さん:麻生久美子
韮崎:菅原文太
<ストーリー>
大学生の花(宮﨑あおい)は、彼(大沢たかお)と出会ってすぐに恋に落ちた。やがて彼が人間の姿で暮らす“おおかみおとこ”だと知ることになったが、花の気持ちが変わることはなかった。そして一緒に暮らし始めた2人の間に、新たな命が生まれる。雪の日に生まれた姉は「雪」、雨の日に生まれた弟は「雨」と名づけられた。
雪は活発で好奇心旺盛。雨はひ弱で臆病。一見ごく普通の家族だが、生まれてきた子供たちは、「人間とおおかみ」のふたつの顔を持つ“おおかみこども”だった。そのことを隠しながら、家族4人は都会の片隅でひっそりと暮らし始める。つつましくも幸せな毎日。しかし永遠に続くと思われた日々は、父である“”おおかみおとこ”の死によって突然奪われてしまった。
取り残された花は、打ちひしがれながらも「2人をちゃんと育てる」と心に誓う。そして子供たちが将来「人間か、おおかみか」どちらでも選べるように、都会の人の目を離れて、厳しくも豊かな自然に囲まれた田舎町に移り住むことを決意する。


「バケモノの子」(2015)
2025年11月14日(金)午後9時~11時24分
※放送枠30分拡大
※本編ノーカット
監督・脚本・原作:細田守
作画監督:山下高明、西田達三
美術監督:大森崇、髙松洋平、西川洋一
CGディレクター:堀部亮
色彩設計:三笠修
<声の出演>
九太:宮﨑あおい(少年期)/染谷将太(青年期)
熊徹:役所広司
楓:広瀬すず
多々良:大泉洋
百秋坊:リリー・フランキー
宗師:津川雅彦
猪王山:山路和弘
一郎彦:黒木華(少年期)/宮野真守(青年期)
二郎丸:大野百花(少年期)/山口勝平(青年期)
チコ:諸星すみれ
九太の父:長塚圭史
九太の母:麻生久美子
<ストーリー>
この世界には人間の世界とは別に、もうひとつ「バケモノ」たちがすむ世界がある。
バケモノの世界では10万を統べる宗師が、引退して神様に転生する事を宣言した宗師は後継者を二人の候補から選ぼうとしていた。一人は人望も厚く品性も備えた猪王山、もう一人は腕っ節は強いが粗暴で弟子のひとりもいない熊徹である。父親が家を出てしまい、事故で母を亡くし一人ぼっちになってしまった9歳の少年・蓮は、弟子を求めて人間の世界に来ていた熊徹に出会った。強さがほしい蓮は、熊徹の後を追い「バケモノ」たちのすむ世界に行き、九太という新しい名前で熊徹の弟子となる。
二人は奇妙な共同生活と修行の中で、互いに成長し、いつしか本当の親子のような絆が芽生え始める。やがて九太がたくましい青年となったある日。人間の世界へ戻った九太は、高校生の少女・楓に出会う。新しい世界や価値観を教えてくれる楓との出会いによって、九太は自身が本当に生きるべき世界を模索し始める。そんな時、熊徹は、新しい宗師の座を懸けて、猪王山と闘う。猪王山を倒した熊徹だったが、父親の敗北を認められなかった猪王山の息子・一郎彦が心の闇に取り込まれ暴走。バケモノの世界と人間の世界の2つの世界が危機に陥る。


「竜とそばかすの姫」(2021)
2025年11月21日(金)午後9時~11時29分
※放送枠35分拡大
※本編ノーカット
監督・脚本・原作:細田守
作画監督:青山浩行
CG作画監督:山下高明
CGキャラクターデザイン:ジン・キム、秋屋蜻一
美術監督:池信孝
CGディレクター:堀部亮、下澤洋平
色彩設計:三笠修
<声の出演>
すず 内藤鈴/ベル:中村佳穂
しのぶくん 久武しのぶ:成田凌
カミシン 千頭慎次郎:染谷将太
ルカちゃん 渡辺瑠果:玉城ティナ
ヒロちゃん 別役弘香:幾田りら
すずの父:役所広司
竜:佐藤健
<ストーリー>
自然豊かな高知の田舎に住む17歳の女子高校生・内藤鈴(すず)は、幼い頃に母を事故で亡くし、父と二人暮らし。母と一緒に歌うことが何よりも大好きだったすずは、その死をきっかけに歌うことができなくなっていた。曲を作ることだけが生きる糧となっていたある日、親友に誘われ、全世界で50億人以上が集うインターネット上の仮想世界<U(ユー)>に参加することに。
<U>では、「As(アズ)」と呼ばれる自分の分身を作り、まったく別の人生を生きることができる。歌えないはずのすずだったが、「ベル」と名付けたAsとしては自然と歌うことができた。ベルの歌は瞬く間に話題となり、歌姫として世界中の人気者になっていく。数億のAsが集うベルの大規模コンサートの日。突如、轟音とともにベルの前に現れたのは、「竜」と呼ばれる謎の存在だった。乱暴で傲慢な竜によりコンサートは無茶苦茶に。そんな竜が抱える大きな傷の秘密を知りたいと近づくベル。一方、竜もまた、ベルの優しい歌声に少しずつ心を開いていく。
やがて世界中で巻き起こる、竜の正体探しアンベイル。<U>の秩序を乱すものとして、正義を名乗るAsたちは竜を執拗に追いかけ始める。<U>と現実世界の双方で誹謗中傷があふれ、竜を二つの世界から排除しようという動きが加速する中、ベルは竜を探し出しその心を救いたいと願うが――。
現実世界の片隅に生きるすずの声は、たった一人の「誰か」に届くのか。二つの世界がひとつになる時、奇跡が生まれる。


「時をかける少女」(2006)
2025年11月28日(金)午後9時~11時09分
※放送枠15分拡大
※本編ノーカット
監督:細田守
原作:筒井康隆
脚本:奥寺佐渡子
キャラクターデザイン:貞本義行
作画監督:青山浩行、久保田誓、石浜真史
美術監督:山本二三
CG:ハヤシヒロミ(Spooky graphic)
色彩設計:鎌田千賀子
<声の出演>
紺野真琴:仲里依紗
間宮千昭:石田卓也
津田功介:板倉光隆
芳山和子:原沙知絵
藤谷果穂:谷村美月
早川友梨:垣内彩未
紺野美雪:関戸優希
真琴の父:桂歌若
真琴の母:安藤みどり
<ストーリー>
高校2年生の夏、真琴は、医学部志望の功介、春に転校してきた千昭という二人の同級生と遊び友達として楽しく毎日を過ごしていた。
ある日、真琴は、故障した自転車で遭遇した踏切事故の瞬間、時間を跳躍する不思議な体験をする。叔母の芳山和子に相談すると、それは「タイムリープ」といい、年ごろの少女に「よくあること」だと言う。真琴は、手に入れたその力をツイてない日常のささいな不満や欲望の解消に進んで使い始めるようになった。
突然おとずれたバラ色の日々。ところが、タイムリープできる回数には限度があり、残りの回数がついに1回に。しかも千昭にタイムリープしているんじゃないかと指摘され動揺した真琴は、最後のタイムリープを使いきってしまう。
ところがそんな時、真琴の目の前を、同級生の功介と果穂が乗ったブレーキが故障した真琴の自転車が横切る。自転車が踏切に突入し、2人の体が宙に投げ出され、真琴が「止まれーー」と叫んだとき、時間が静止し――。
「おおかみこどもの雨と雪」©2012 W.C.F.P
「バケモノの子」©2015 B.B.F.P
「竜とそばかすの姫」©2021 CHIZU
「時をかける少女」©2006 TK/FP