
青春ドラマの金字塔『ビバリーヒルズ 高校白書/青春白書』HDリマスター版(Huluで見放題配信中)より、シリーズを象徴するカップルのドナ(声:安達忍)とデビッド(声:佐々木望)のナレーションが入った特別予告が公開され、安達と佐々木のインタビューも到着した。
1990年代に世界的なブームを巻き起こし、日本でも社会現象となった伝説のドラマ『ビバリーヒルズ 高校白書/青春白書』通称“ビバヒル”。のちに『プリズン・ブレイク』や『24 -TWENTY FOUR-』といった名作を生み出したFOXで1990年に放送が始まると、瞬く間に全世界で社会現象となり、全10シーズンにわたるロングランの人気作となった。
そんな大きな話題を呼んだ本作が全話見放題で配信中。過去、Huluで本作を配信していたが、権利の都合上配信できないエピソードも。しかし、今回の配信では286話(日本での話数カウントに基づく)にのぼる全てのエピソードが、国内初となるHDリマスター版で配信されている。
裕福な地域で暮らす若者たちの人間関係、葛藤、友情を描いた本作は日本では、主人公たちが高校生のシーズン1~3が「高校白書」、大学・社会人編のシーズン4~10が「青春白書」として親しまれている。物語はミネソタからカリフォルニアへ転校してきた双子のブランドンとブレンダが、華やかな高校生活に飛び込むところから始まる。彼らが出会うディラン、ケリー、デビッドらは裕福でありながら複雑な家庭環境を抱え、学校には格差や偏見など社会問題の縮図も存在。しかし仲間同士で支え合い、困難を乗り越えていく姿が多くの視聴者の共感を呼んだ。
さらに“ビバカジ”と呼ばれたファッション、音楽、LAの街並みなどの1990年代を象徴するカルチャーが多くの若者の憧れとなり、スウェーデンでは1992年~94年には新生児の名前に「ブランドン」と「ディラン」が急増するなど、世界各地で社会現象を巻き起こした。
このたび、シリーズを通して長く恋人関係が描かれたカップルのドナ(声:安達忍)とデビッド(声:佐々木望)の掛け合いが約20年ぶりに復活。2人のナレーションが入った特別予告が公開された。
特別予告では、印象的なデビッドの「ワァオです!」というせりふとともに、各シーズンを振り返る映像が流れる。そして特別予告に際して、ドナを演じた安達とデビッドを演じた佐々木へのインタビューも実現した。
ドナ役・安達忍&デビッド役・佐々木望 インタビュー
◆今回の予告でHDリマスター映像をご覧になっていかがでしたか?
安達:きれいです!本当に。
佐々木:放送開始(1992年)から数えて、34年前の映像とは思えないほど、きれいですよね。
安達:当時の映像とは思えないですよね。こんなにきれいじゃなかった。
佐々木:『ビバリーヒルズ高校白書/青春白書』(以下『ビバヒル』)はDVDになっていますよね。
安達:私たちはDVDをもらったよね。比べるとどうかしら?
佐々木:HDリマスター版の方が絶対きれいですよ。
◆過去Huluで配信した際には権利の都合上流せないエピソードもありました
安達:確かに随分と差し替えた時期もありましたね。権利の関係で使えないから、その部分の台詞だけもう一度録り直したり。
佐々木:そうでしたね。
◆今回、Huluでは全286話を配信します。
安達・佐々木:すごい!そんなに(話数が)あったんだ!
佐々木:本邦初の全コンプリート配信ですね。
安達:私たちこんなにやっていたんですね。
佐々木:10年かけてやりましたからね。
◆久しぶりに役を演じられてみて、いかがでしたか?
安達:(当時と比べて)大きく何か変わったということはなかったですね。ただ、デビッドは違うんですよ。デビッドだけはシーズンを通して、本当に変貌を遂げたキャラクターだから、(当時、佐々木さんは)演じるのが大変だったと思いますよ。
佐々木:毎年、シーズンごとにデビッドに会うたびに「あ、また大きくなった、また大きくなった」って(笑)。
安達:どうすれば良いんだってね(笑)。
佐々木:声もだんだんと変わっていきましたしね。
安達:最初は役に合わせて声を若くしてた部分もあったでしょ?
佐々木:実際、自分も若かったんですよ!デビッドと一緒に成長しました(笑)。でも、みんなと比べて年下という感じで「デビッド坊や」とか言われていましたよね。それが次第に同い年みたいになっていって…。
安達:一番格好良くなってね。
佐々木:お兄さんっぽくなってきましたよね。
◆デビッドの特徴的な口調はどのように誕生したのでしょうか?
佐々木:あれは台本通りでした。“ビバヒル”の日本語版は台本がすごく面白くて。私たち声優がアドリブみたいに入れたのではなくて、もともと書いてあったんです。
安達:あと、あの頃にしては(台本に)ものすごい字数が詰まっていたんですよ。しかも、それをすごい早さでしゃべらないといけない。ドナはそうでもないんですけど、ブランドンとか、もう機関銃のようにしゃべりますよね。それでひとつキャラクター性が生まれた、という部分もありましたね。それぞれいろいろな特徴がありました。女の子が「Bye」と言うのを「バイイ〜」とか、その頃向こうではやっていた特有のあいさつの仕方とか、「イカしてる」とか。「イカしてる」って……。
佐々木:放送当時、既に死語でしたよね(笑)。
安達:「90年代でもイカしてるって言うかな?」と当時は言っていたんですけど、そこを逆手に取ったのかもしれませんね。ぜひ「イカしてる」を今の20代の方たちにも使っていただいて(笑)。
佐々木:あとはディランの「~だぜ」やスティーブの「そうでがんす」とか(笑)。全部台本に書いてあったんですよね。私たちは“ビバヒル”の日本語がそんなに変だとは当時思っていなくて、真面目にやっていたんです。
安達:後になって他の人から「日本語が変」って言われてね(笑)。
佐々木:“ビバヒル”の日本語が変って話題になって、お笑い芸人の方が真似してくださったりして。
安達:そうそう。この感じが日本語吹替版の大きな特徴のひとつなのかなと思っています。
佐々木:インパクトが強くて、逆に原音を聞くと「なんか違う?」と思われる方もいらっしゃるみたいです。
安達:確かに。あとは、これだけ若い人たちが出ている群像劇で登場人物の性格が通り一遍にならず、それぞれ違う色を持っているのもすごいです。
佐々木:人物がとてもよく描かれているドラマだと思います。学校のシーンだけでなく、それぞれの家庭ではどんなふうなのかとか、どんな両親なのかとか。
安達:親の人間模様もありますし、薬物など社会的な問題提起もありました。
佐々木:銃の問題も扱われていましたね。
安達:いろんな問題に果敢に真正面から取り組んでいて、毎週現場に行くことが楽しみでした。台本を見て「どうなるんだろう」とか。
◆印象に残っているドラマのエピソードはありますか?
安達:何と言ってもドナ・マーティンの高校の卒業回!ドナが卒業できないかもしれないから、みんなで卒業させてあげたいと言って、シュプレヒコールがあるんだけど、それが長いの(笑)。
佐々木:あの収録はもうずっと「ドナ・マーティン卒業!」てね(笑)。
安達:いまだに話すもんね、「ドナ・マーティン卒業」って言ったねって(笑)。
佐々木:他は、例えばスコットが銃の暴発で亡くなってしまう回とか。
安達:吹替を務めていた沼田(祐介)さんもびっくりですよね。
◆当時収録で苦労されたことはありますか?
安達:苦労はないですね。
佐々木:楽しくやっていましたよね。
安達:私たちは長いシーズンやってきましたが新しく入ったゲストの方が(私たちと同じテンションで)やっていくのは、やっぱり戸惑われた部分はあったかもしれないですね。「このノリとせりふの早さ」みたいな。特に吹替版に対して情熱を持った音響監督さんでしたから。
佐々木:台本づくりにも相当な時間をかけられていたと思います。ただ翻訳されたものではなくて、音響監督さんが全部に目を通し、手を入れて…。翻訳されたものから考えて、言葉を作られていました。
安達:やっぱり音響監督さんの力ってすごいですよね。本当に職人技みたいな、そういう方たちがやっぱりすごいこだわりを持って日本語版作っていたんだなっていうのは感じますね
安達:10年やった歴史があるのも大きいですよね。やっぱりすごいですよ、10年って。それも含めての芝居もあったんだと思いますよ。一緒に青春をさせていただきました。
佐々木:我々もなんかもう親戚みたいな感じ(笑)。
安達:そうそう、会うと「おおー!」って。普通のお仕事の方で会って「お久しぶり」っていうんじゃなくて、「おおー!」っていう気持ちは絶対あります。
佐々木:そうですね。
安達:だから画面(“ビバヒル”)を観ていると、親戚の人に会ったみたいで、ルーク・ペリーとシャナン・ドハーティーが亡くなったというのが、これ観ているとすごいショック。
佐々木:親戚が亡くなったみたいな感じです。
◆長年この作品を愛してきたファンの方と、これからご覧になる方に一言ずつメッセージをお願いします。
佐々木:今回の配信で全エピソードが綺麗な映像で観られるということで、とても楽しみです。当時ご覧くださっていた皆さん、懐かしさいっぱいにぜひお楽しみください!そして、これから初めてご覧になる皆さん、「『ビバヒル』の世界へようこそだぜ!」です(笑)。ストーリーも音楽も、そして吹替のセリフも、見ごたえ聞きごたえのある「ビバヒル」をどうぞご堪能ください!
安達:今日映像を観て、きれいで本当に観やすくて、しかも全エピソード配信。ぜひ全部観ていただきたいなということと、やっぱりこの歴史ですね。30年以上の、私たち世代から私たちの子供世代、そしてその子供と……3世代にわたって。一緒に観るのはちょっぴりだけ恥ずかしいシーンもあるかもしれないけど、10代の方から私たち世代の方までお楽しみいただけたらと思っています。






















