お笑いトリオ・トンツカタンの森本晋太郎さんがTV LIFEで連載中のコラム「トンツカタン・森本晋太郎のネクストブレイク紀行」。「今年売れる」と言われ続ける中での出来事や本音が綴られた“飛躍を夢見る芸人の備忘録”をwebでも公開します。今回は、人材育成のプロフェッショナルから“非認知能力”を教わっている話。(TVLIFE 2026年2月4日発売号より転載)
「誰かお笑い能力も教えてくれないかな」
去年の12月から『学校では教えてくれない“見えない力”の授業〜大人の非認知能力〜』というポッドキャストに出演させていただいている。すこしお堅い響きのタイトルかもしれないが、この非認知能力というのは人生においてかなり大事な要素のひとつ。
そもそも認知能力は学校のテストなどで数字で可視化される能力のこと。非認知能力はその逆で、コミュニケーション力や協調性などの数字に表れない能力を言う。人間関係においてかなり重要なこの能力の伸ばし方を、人材育成のプロフェッショナルである白石慶次さんに教わるという内容の番組だ。
正直、最初はすこし胡散臭さを感じていたのだが、白石さんとお話ししていくと「この人になら学びたいかも」と思わせる力があり、それが非認知能力というものの裏付けにもなっているのである。
そんな白石さんから様々なアプローチで非認知能力について教わっているのだが、最近その中でも特に興味深かったのが『印象タイプ』についてのお話。人間は大きく分けて7つの印象タイプに分けることができ、それによって相手があなたにどんなイメージを持ちやすいのかが把握できるとのこと。放送ではそれぞれのタイプの特徴と、芸人だったら誰が当てはまるのかというのを説明していただいたのだが、その中で僕の印象タイプも分析していただいた。
「森本さんの印象タイプはインテリジェンスですね。なめらかさ、明快さ、有能さを感じられやすく、芸人にはほとんどいないタイプです」
一文字たりとも悪い気がしない。特に白石さんは正月休みにかなりの時間を費やして僕のコンテンツを見聞きしてくださっており、それでいて多種多様な人間を見てきた白石さんが言うのだからとても信頼ができる。大きく頷きながら話を聞いていると、
「このタイプはですね、お笑い向いてないんです」
…ん?
「この人の発言はしっかり聞こうと思われてしまうので、笑いに繋がりにくい。下ネタとかとも相性が悪い」
面食らう僕を尻目に言葉を続ける白石さん。どうやら「芸人にほとんどいない」というのは、それだけインテリタイプが大ブレイクしてこなかったということなのだろう。本来であれば「なんてこと言うんですか!」や「そんなことないですよ!」などとツッコむのだろうが、あまりにも身に覚えのあることしか言われないのでただただ「当たってます…」とゆっくり頷くしかできなかった。白石さんが占い師だったら週2で通っていたと思う。
そしてなにが厄介ってそれからというもの、現場でスベるたびに「インテリタイプだからか」と思うようになってしまった。
本当にこんなやつがインテリなのか?
森本晋太郎
●もりもと・しんたろう…1990年1月9日生まれ、東京都出身。お笑いトリオ「トンツカタン」のツッコミ担当。プロダクション人力舎のお笑い養成所・スクールJCA21期を経て、現在はテレビやラジオで活躍中。趣味でもあるツッコミに特化したYouTubeチャンネル「タイマン森本」も好評。初の書籍「ツッコミのお作法」(KADOKAWA刊)も好評販売中!










