
かつて株式会社パルコが発行していたサブカル・フリーペーパー「GOMES」が30年ぶり復活し、7月17日(金)よりフリーペーパー「GOMES by PARCO」(ゴメス・バイ・パルコ)が全国のPARCO15店舗で配布されることが決定した。その後、不定期で刊行し、第2号は9月発行を予定している。
「GOMES」は、パルコが1989年より1996年まで毎月合計80号発行し、全国のPARCOで配布していたフリーペーパー。タナカカツキ×天久聖一「バカドリル」をはじめ、漫画家の岡崎京子、しりあがり寿、イラストレーターの白根ゆたんぽなど、人気クリエイター陣による連載、読者参加型の投稿コーナーなどが熱狂的に人気を集め、1号最大10万部が発行された。
劇場や、ギャラリー、ライブハウスなどパルコが仕掛けたカルチャーがさまざま生まれた中で、「GOMES」は「パルコの思想と行動を表現するオウンドメディア」として誕生。「ビックリハウス」「日本パロディ展」、そこから派生した「ご教訓カレンダー」といったパロディやギャグ、B級、ヘタウマ文化など、メインカルチャーの傍流である「サブカルチャー」がパルコの企業精神の一面を表しており、「GOMES」はまさにその濃い部分を表現した印刷物だった。
先鋭的・高感度な広告制作、アートなどの表現は今もパルコのコアとして存在している一方で、かつてパルコが大事にしていた、サブカルチャー精神を表現する場はしばらく途絶えていた。2026年は「GOMES」が終了して30周年の節目となる年。サブカルチャー精神を再び!と元GOMES編集長ら有志が立ち上がり、「GOMES by PARCO」として奇跡の復活が実現した。
スマホ、動画が当たり前の令和の世に、かつての「GOMES」同様、紙での配布。わざわざPARCOに来ないと手に入れられないところにもこだわった。
執筆者には、かつての「GOMES」連載陣に加え、いま面白いこと・くだらないことをひたすら真面目にやっている新しい世代のクリエイターも数多く登場。文章、コラム、漫画、イラストなど、さまざまなかたちで、令和の「GOMES by PARCO」を盛り上げ、大人気だった投稿コーナーも復活する。
「GOMES by PARCO」表紙には、毎号違うクリエイターが登場。記念すべき1号目のイラストは、新進気鋭のアーティスト・LEE KAN KYO(リー・カンキョウ)を起用。30年の時を超えて現代に飛び込んできたスーパーカーがモチーフとなっている。
7月17日(金)~19日(日)は、パルコ各店でスタッフが直接配布。PARCOメンバーズには旧GOMES時代から続く、しりあがり寿による漫画「リトラちゃん」のステッカーをプレゼントする。
<連載陣(順不同)>
タナカカツキ(マンガ家)、しりあがり寿(漫画家)、辛酸なめ子(漫画家・コラムニスト)、天久聖一(漫画家・イラストレーター)、金井球(モデル・文筆家)、藤原麻里菜(作家/無用発明家ほか)、八角文化会館(メディア)、サイバーおかん(サイバーアーティスト)、白根ゆたんぽ(イラストレーター・アーティスト)、かせきさいだぁ(ミュージシャン・ラッパー)、原平マキオ(アーティスト)、よシまるシン(アーティスト)、花園照輝(漫画家)、ぼく脳(アーティスト)、落合翔平(画家)ほか
<タナカカツキ メッセージ>
GOMES復刊、おめでとうございます。
当時、私も天久もマンガ家としてデビューはしていましたが、自分たちが心の底から面白いと思える作品を描いても、既存のマンガのマーケットではなかなか相手にしてもらえませんでした。今ならインターネットやSNSがあって、どこかに共感してくれる人や場所が見つかるかもしれません。でも当時は、雑誌に載らなければ存在しないのと同じで、自分たちの笑いを受け止めてくれる場所は本当に限られていました。そんなとき、『GOMES』には「まだ名前のついていない面白さ」を歓迎する空気がありました。天久と二人でゲラゲラ笑いながら合作したことを思い出します。あの頃は雑誌やテレビや広告が文化の中心でした。でも『GOMES』はそのどれとも少し違っていて、雑誌というには自由すぎたし、フリーペーパーというには濃すぎたし、広告というには役に立たなさすぎでした。
復刊するGOMESが、また新しい世代の「何だかわからないけど面白い」を受け止める場所になってくれたらうれしいです。
<LEE KAN KYO プロフィール>
リー・カンキョウ
台湾・台北市生まれ。2012年に東京造形大学大学院造形専攻を修了後、東京を拠点に制作活動を続けている。2014年には《ドリーム・あの子(Don’t stop)》で「1_WALL」グラフィック部門グランプリを受賞、2022年にはGQ台湾MOTY年度アーティストに選出。Supreme、Netflix《WAVE MAKERS ~選挙の人々~》、KIRIN台湾、UNIQLO、Quaker、林宥嘉、ZEIT、菊地成孔 Q/N/K、犀牛盾、WIND AND SEA、DOUCHANGLEEなど多くのブランドとのコラボレーション実績があり、C-LAB “Memory Palace in Ruins”などの展覧会にも参加している。
「GOMES by PARCO」
第1号発行日:2026年7月17日(金)
その後不定期刊行 第2号9月発行予定
配布場所:全国PARCO15店舗で配布
※なくなり次第終了(札幌・仙台・浦和・渋谷・池袋・調布・ひばりが丘・錦糸町・吉祥寺・静岡・名古屋・心斎橋・広島・福岡PARCO・PARCO_ya上野)
※配布場所は各店で異なる(各店SNSで告知)












