
石橋静河が主演を務める2026年度後期の連続テレビ小説『ブラッサム』(NHK総合ほか)のポスタービジュアルが公開された。
連続テレビ小説第115作『ブラッサム』は、明治、大正、昭和を駆け抜け自由を求め続けた作家・宇野千代(1897~1996)をモデルとした物語。脚本は、連続テレビ小説『ブギウギ』などを手掛けた櫻井剛。実在の人物である宇野千代をモデルとするが、大胆に再構成し、登場人物名や団体名などは一部改称してフィクションとして描く。原作はなし。石橋静河がヒロインの葉野珠を演じる。
このたび、本作のポスタービジュアルが公開。デザインを矢後直規、撮影を石田真澄が担当し、ヘアメイクデザイン・メイクは『ブラッサム』で人物デザイン監修を務めるUDAが手がけた。
あわせて、『ブラッサム』で毎朝流れるタイトル映像の監督を奥山大史、撮影を瀧本幹也、振り付けを辻󠄀本知彦、そしてドラマの語りを三條雅幸アナウンサー(NHK大阪放送局)が担当することも決定した。
ポスタービジュアルデザイン・矢後直規 コメント

あの時はずっと雨が降っていて、前日の下見では思っていたよりも寒く、まだ春が来る少し手前なのではないかと、みんなが感じていました。撮影当日も曇り空で、晴れを期待しながらも、この天候だからこそ成立する写真を頭のどこかで考えていた気がします。
ところが撮影が始まると、雲が太陽を避けるように流れ、今まで体験したことのない不思議な「晴れ」が訪れました。景色はやわらかく明るくなり、桜や草木が季節の訪れを教えてくれているようで、まるで春が始まる瞬間に立ち会ったようでした。
このポスタービジュアルには、その春の始まりが映っていて、桜を見上げる石橋さんの瞳には、その少し先の春が映っていました。それはまさに、葉野珠の人生が静かに動き始める、物語のスタートにふさわしい一枚になったと思います。
<プロフィール>
1986年静岡県生まれ。2008年武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。広告代理店勤務を経て、独立。百貨店の広告から、航空会社のブランドデザイン、企業ロゴ、CDジャケットなど幅広いアートディレクションを手掛けている。2020年には自身の大規模個展を開催し、作品集として「婆娑羅」を発表。ドイツや中国などの海外誌で特集され、国内外問わず活躍している。東京ADC賞、JAGDA新人賞、その他数多くの賞を受賞。
ポスタービジュアル撮影・石田真澄 コメント

“隣にいる珠ちゃん”という言葉のもと、錦帯橋と満開の桜に囲まれながらポスタービジュアルを撮影しました。
朝陽を浴びて優しく透ける桜の花びらのように、瞳や肌がふんわりと光をまとった珠ちゃんの横顔を、今でも鮮明に思い出すことができます。
光を集める人なんだと思いました。
愚直に、そして魅力的に生きる珠ちゃんを、見守るというよりも、眩しい存在として見つめ続けていきたいです。
<プロフィール>
1998年生まれ。2017年5月自身初の個展「GINGER ALE」を開催。2018年2月、初作品集「light years -光年-」を刊行。2019年8月、2冊目の作品集「everything will flow」、2021年3冊目の作品集「echo」を刊行。2024年7月千葉県市原湖畔美術館にて展示に参加。2026年APA AWARD 広告部門優秀賞受賞。
人物デザイン監修・UDA コメント

今回、人物デザイン監修を担当させていただく『ブラッサム』は、作家・宇野千代さんをモデルに描いた物語です。
主人公の葉野珠さんは、明治・大正・昭和という三つの時代を生き、さまざまな困難と向き合い、しなやかに鮮やかに乗り越え、多くの女性に、自らの人生と文学を通して、自分らしく生きることの大切さ、一歩を踏み出す勇気、そして、乗り換えた先にある本当の幸せを伝えようとする、瑞々しい女性です。
現代の感覚からすれば、驚くような生き方に感じるところもあるかもしれませんが、今の時代だからこそ自分の心の奥にある本当の声に耳を傾けながら、珠さんの生き様を見守っていただければ、皆さんにとって何か生きるヒントや勇気につながる支えになるかもしれません。
明治の女学生、大正ロマン、アールデコといった時代を背景に、珠さんの人物デザインをする上で、昔の物語にならないよう、キャラクターの性格を踏まえながらも、現代の感覚を少しずつ薄い皮膜としてかけています。
キャラクターのチャーミングさにも是非注目していただけたら。
そして、この『ブラッサム』という物語を通し、宇野千代さんが実際に言っていた「花咲婆さんになりたい!」という願いを、珠がどのように体現していくのかを感じていただけたらと思います。
その姿が、皆さん一人一人が自分の花を咲かせるきっかけになったらとても嬉しいです。
<プロフィール>
メイキャッパー。1971年生まれ。国内外のエディトリアル、コスメティック・ファッションのキャンペーン広告、企業CM、舞台、ドラマなど多岐に渡るフィールドで活動。ライフワークである「mekashi project」を通して、独自のファッション観とビューティーの視点から、創造性を刺激する新たな発想や価値観を発信している。NHKの連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(2021年度後期)では、るい役・深津絵里氏のヘアメイクデザインを担当。人物の内面や背景を読み解き、その人らしさを引き出すことを軸にクリエイションを行う。
タイトル映像監督・奥山大史 コメント

「私は花咲婆さんになりたい」
そう繰り返し綴っていた宇野千代さんの夢を、主人公である葉野珠さんが叶えるような映像にしたい、と考え始めました。
とはいえどんな構成にしたら良いのだろう、と具体を悩んでいたところ、YOASOBIさんによる楽曲が届き、ぐっと撮るべき景色が見えてきました。
撮影は瀧本幹也さん。自然の息吹と珠さんの笑顔を生き生きと映し出してくださいました。
振付は辻󠄀本知彦さん。誰もがつい真似したくなるいとおしい踊りが登場します。
お二人をはじめとする妥協を知らないスタッフの皆さんと、石橋静河さんの力によって、素晴らしいタイトル映像が完成しました。ぜひ放送を楽しみにしていただけたらうれしいです。
<プロフィール>
映画監督。長編初監督作『僕はイエス様が嫌い』(2019)で、第66回サンセバスチャン国際映画祭最優秀新人監督賞を受賞。その後、米津玄師、Vaundy、森七菜、乃木坂46、ハンバート ハンバートなどのミュージックビデオを手がけるほか、ドキュメンタリーシリーズ『HUMAN ODYSSEY』(2021)の総監督を務める。長編二作目となる『ぼくのお日さま』(2024)は、第77回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に正式出品され、日本、アメリカ、フランスなど世界18カ国で劇場公開された。
タイトル映像撮影・瀧本幹也

<プロフィール>
写真家・撮影監督。1974年生まれ、1998年より写真家として活動開始。主に広告写真やCMの撮影を手がける。また国内外での個展開催や出版など幅広く活動を続けている。映画撮影まで活動を広げ、『そして父になる』でカンヌ審査員賞受賞。以降『海街diary』『三度目の殺人』などを担当し、Netflix『阿修羅のごとく』にも参加。
振付・辻󠄀本知彦

<プロフィール>
シルク・ドゥ・ソレイユにて日本人男性ダンサーとして初めて起用され、「マイケル・ジャクソン ザ・イモータル ワールドツアー」などに出演。帰国後は振付師としてアーティストのMV、ライブツアー、ミュージカル、CM広告など多岐にわたる分野での振付を担当。
※「辻󠄀」の表記は、しんにょうの点1つが正しい表記
語り・三條雅幸アナウンサー(NHK大阪放送局)コメント

10年前、当時のヒロイン発表会見を報道番組のリポーターとして取材していました。「いつか朝ドラとのご縁が芽吹けばいいなぁ」と、かすかに願ったことを覚えています。子どものころから朝ドラが好きで、せりふを真似て遊んだこともありました。今は「こんなことってあるんだなぁ」と、胸がじんわりしています。石橋静河さんはじめ、多彩なキャストの皆さんが紡ぐ『ブラッサム』。多くの人のもとへ咲き広がることを願いながら、心を尽くしてまいります。
ポスタービジュアル/タイトル映像担当・佐藤玲衣ディレクター コメント
珠さんの目には、いったいどんな景色がうつっているんだろう…その視線の先を、隣で一緒に見てみたくなる、そんなポスタービジュアルになったと感じています。制作にあたっては、「今この瞬間にしかいない珠さん」を捉えたいという思いで、撮影を石田真澄さんにお願いしました。日々表情を変える桜のように、一瞬一瞬を夢中で生きる珠さんの姿を、矢後さんと石田さんが形にしてくださいました。今後は今回のビジュアルに加え、物語とともに歩みを進める珠さんを映した新たなビジュアルもお届けする予定です。 そして、タイトル映像は、その日の物語や見てくださる方々の心情によって表情を変え、日々伴走していくような時間を目指して、奥山さんに監督をお願いしました。奥山さんが紡いだ“花咲か珠さん”の姿には、勇気をもらえる瞬間もあれば、「そのままでいいよ」とそっと語りかけてもらえるような…不思議な力があります。ぜひ楽しみにお待ちいただければうれしいです。
制作統括・村山峻平 コメント
今回発表したポスタービジュアルは、『ブラッサム』の舞台・岩国の象徴とも言える錦帯橋のすぐ脇の桜並木で、早朝の春霞(はるがすみ)の幻想的な雰囲気の中、撮影されたものです。
モデルとなった宇野千代さんの故郷の地で、UDAさんを中心にチームで作り上げた主人公・葉野珠の姿が、石田さんが向けるカメラのシャッター音とともに、空から降り注ぐ光と錦川の水面から反射する光に包まれる光景はとても印象的でした。その表情は、「まだ何者でもない主人公」が一歩前に踏み出す瞬間のさまざまな感情に満ちています。
そして、毎朝の放送で流れるタイトル映像を奥山さんに担当していただくことになりました。「咲き誇れ」というドラマのコンセプトに真摯に向き合ってくださり、知らず知らずのうちに一歩また一歩と踏み出してしまうような、主人公・珠の心の栄養にもつながるアイデアあふれる映像になっています。
タイトル映像とポスタービジュアルとともに、主人公・珠の成長の一日一日を視聴者の皆様に温かく見守っていただけたらと願っています。撮影現場も『ブラッサム』の放送をお届けできる日が近づいてきて、緊張感と高揚感で湧き立っています。
『ブラッサム』あらすじ
明治三十年(1897年)、主人公・葉野珠(はの・たま)は山口県の岩国に生まれた。実母は珠が2歳の時に亡くなり、父と後妻である継母によって育てられた。女学校を卒業後、代用教員として働き始めるが解雇され、故郷の岩国を追われることに。親戚を頼って上京したことで、珠は幼き日の夢を強く意識し、小説の懸賞応募から、作家の道を切り開く。
しかし、世の中は価値観が大きく揺れ動く時代。
大正から昭和にかけて、関東大震災と戦争、結婚と離婚、倒産そして借金…と、珠は、さまざまな困難にのみ込まれながらも、作家として生きることに向き合う。そうした中で、小説家として花を咲かせる。
時には敵を作り誤解され、傷つけ傷つきながらも、自由を求めて生きることに正直であり続けた珠は、小説に思いを忍ばせることで、読む人に「幸せ」を運んでいく。
番組情報
2026年度後期 連続テレビ小説『ブラッサム』
NHK総合ほか
2026年9月28日(月)開始
作:櫻井剛、小松與志子
出演:石橋静河、加賀まりこ、松たか子、国仲涼子、渡部篤郎 ほか
制作統括:村山峻平、櫻井壮一
プロデューサー:大野陽平
演出:盆子原誠、中泉慧、佐藤玲衣、田中陽児、小林直毅、野田雄介
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