
トンツカタン森本さんがTV LIFEで連載中のコラム「トンツカタン森本のネクストブレイク紀行」。「今年売れる」と言われ続ける中での出来事や本音が綴られた“飛躍を夢見る芸人の備忘録”をwebでも公開します。今回は、東野幸治さんの話。(TVLIFE 2026年9月2日発売号より転載)
「恐るべし、東野幸治」
今年の5月からやらせてもらっているNetflixのポッドキャスト『ポッドフリックス』。普段滅多に出会えないようなビッグゲストをお迎えしてお話を伺える、非常に貴重な経験をさせていただけている番組だ。
そんなポッドフリックス初の公開収録が先日行われた。チュートリアル徳井さん、こたけ正義感、そして僕のMC3人がトークをしたあと、ゲストに東野幸治さんが来てくださった。いつもは東野さんがMCの番組に出させてもらっているが、今回は我々がホストとしてお迎えする形。僕が目標としている司会者のひとりなので、こうして腰を据えてお話しできるのはかなりありがたい。
公開収録でも変わらず秘密基地のような薄暗いおしゃれなセットで進行していたのだが、いざ東野さんを呼び込むと空気が一変。
「おしゃれなのやってるなあ!」
とニヤニヤしながら登場し、フルスロットルでMC陣をイジって笑いを取っていく。のちに徳井さんがおっしゃった「我々が丁寧に作った料理にソースをぶっかけていった」という表現があまりにも的確だ。
しかしこのままだといつも通りすぎるので、ゲストとして来てくださった東野さんになんとか食らいつこうと3人がかりで質問を投げかける。すると、半ばダメ元で聞いたMC論や仕事への向き合い方も一切いなさずに真摯に答えてくれるではないか。芸能界の酸いも甘いも経験してきたレジェンドが、今でも前向きにすべてを吸収しながら進んでいく姿はすべての大人に希望を与える光だ。
個人的に嬉しかったのが、「うちの奥さんが森本くんがアレン様とやってる番組好きでよう見るんやけど、うまいこと回してるよなあ」とMCを褒めていただいたこと。
それにテンションが上がって、僕が東野さんを参考にしてやっている、他の演者に話を振る時に
「◯◯さんはどうですかっ!」
と、語尾をスタッカート気味にすることでボールの所在を明らかにする技を盗んでいることを初めて告白してしまった。
そしてなんといってもとにかくエンタメを大量に摂取しているのが東野さんのすごいところだと思う。あの話術を持った人が、さらに大量のインプットを好きでできるとなるとそれはもう圧倒的で、アメリカの司法についてこたけ正義感よりも詳しかった一幕があり、東野さんの質問に対してこたけが「それはもう知らないっ!」と、正式に白旗を挙げていた。
心なしか、スタッカートだった。
トンツカタン森本
●とんつかたんもりもと…1990年1月9日生まれ、東京都出身。プロダクション人力舎のお笑い養成所・スクールJCA21期を経て、現在はテレビやラジオ、WEB番組で活躍中。趣味でもあるツッコミに特化したYouTubeチャンネル「タイマン森本」、ABCラジオPodcast「MC休止中」も好評。Netflix公式ビデオPodcast「ポッドフリックス -秘密の発信局-」では日替わりMCをつとめる。









