生田斗真「今年の終わりぐらいから走るトレーニングを」19年大河『いだてん』で日本初のオリンピック選手役

ドラマ
2017年11月02日

19年大河『いだてん』 中村勘九郎・阿部サダヲがW主演を務める、2019年NHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』の出演者発表会見が11月1日、東京・渋谷のNHK放送センターで行われ、綾瀬はるか、生田斗真、大竹しのぶ、役所広司ら13人が出演することが発表された。

 宮藤官九郎が脚本を担当し、2020年の東京オリンピックに向け、オリンピックをテーマに大河ドラマとしては33年ぶりとなる近現代史を扱う本作。1912年のストックホルム大会・初参加から、1964年の東京オリンピック実現までの激動の52年間を、前半は“日本で初めてオリンピックに参加した男”金栗四三(かなくり・しそう)(中村)を、後半は“日本にオリンピックを呼んだ男”田畑政治(たばた・まさじ)(阿部)を軸に描く。リレー形式で主演が変わるのは、『葵 徳川三代』以降、約19年ぶり。

 今回、新たに発表されたキャストは、綾瀬はるか、生田斗真、大竹しのぶ、役所広司、杉咲花、永山絢斗、勝地涼、竹野内豊、シャーロット・ケイト・フォックス、杉本哲太、古舘寛治、ピエール瀧、中村獅童の13人。

 綾瀬は金栗四三の妻・春野スヤ役、生田は金栗の盟友・三島弥彦役、大竹は金栗の養母・池部幾江役、役所は金栗の恩師・嘉納治五郎(かのう・じごろう)役、杉咲は三島家に仕える女中・シマ役、永山は金栗の東京高等師範学校の後輩・野口源三郎役、勝地は東京高等師範学校の同級生・美川秀信役、竹野内はストックホルム五輪日本選手団監督・大森兵蔵役、フォックスは大森兵蔵の妻・安仁子役、杉本は東京高等師範学校の教授・永井道明役、古舘は東京高等師範学校の助教授・可児徳役(かに・いさお)、ピエール瀧は足袋屋の店主・黒坂辛作役、獅童は四三の兄、金栗実次役を演じる。

『八重の桜』(13年)に主演して以来2度目の大河ドラマ出演となる綾瀬は、「大河ドラマで宮藤官九郎さんの脚本ということで、非常にワクワクしています。撮影が今から楽しみでなりません。以前、大河ドラマに出演させていただいた時に、朝の入り時間が(NHK)職員さんたちと同じ時間帯で、自分もNHKの社員になった気分で、通うのがひそかに楽しみでした」とニッコリ。

 映画「土竜の唄」シリーズなどで宮藤とタッグを組んだ経験のある生田は、「宮藤さんとは、映画や舞台やドラマなど、たくさんの作品を一緒に作ってきたんですけど、いつも大概裸にさせられることが多くて…」と会場を笑わせ、「今回も裸になる予定があるので、お茶の間の皆さんに恥ずかしくない体作りを目指して、頑張りたいです」と意気込みを語った。

 また、撮影に向けて準備したいことを聞かれると、「三島弥彦という役は、勘九郎さん演じる金栗四三さんと一緒に日本人で初めてオリンピックに出場するスポーツ万能な男の役なので、今年の終わりぐらいから、走るトレーニングと、先ほども申しましたけど、お茶の間の皆さまに見せられる良い体作りを頑張りたいです」と体作りを何度も強調し、会場を笑わせた。

 発表された共演者について主演の中村勘九郎は、「さすが大河という感じです。豪華な皆さんと楽しく撮影できると思います」と喜びをあらわに。続けて本作の舞台・熊本に訪れたことを明かし「金栗四三の娘さんたち3人にお会いしたのですが、本当に素敵な方々でした。力をいただきました。美しい風景と生家も残っていましたし、もしかしたら大河史上、撮影ができるかもしれない生家が残っている主人公っていうのはなかなかないと思うので、ワクワクしています」と熱弁。さらに、「東京に出て来て、東京師範学校に通うわけですけど、それが(僕の)実家の真裏ということで、文京区も共に盛り上がっていけるとうれしいです」と語った。

 同じく主演の阿部は、「やっぱり大河ドラマ楽しそうだなって、今キャストの皆さん見ていてすごく思うし、早く一緒にお芝居したいと思っていますけれども、勘の良い記者の方々は気づいているかもしれませんけど、僕…水泳のほうなんですよね。今日、陸上の方ばっかりで…。もしかしてお会いしない方々がここにいる気配がしていて…」と苦笑いしつつも「新しい、本当に面白い大河ドラマができたかなと思っていますし、大河ドラマを通じてお茶の間の方々の笑顔が見られるといいなと思います」と期待を込めた。

 最後に、大河ドラマ主演経験者の綾瀬から本作の主演を務める中村と阿部に「1年を通じて1人の人の一生を演じるっていうのは、格別な喜びがあると思いますので、“いだてん”のように突っ走って私たちを引っ張っていってください」とエールが送られた。

 2019年大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』は、2019年1月放送予定。