内藤剛志、新作刑事ドラマで“全身刑事”役「今までにないものができた」

ドラマ
2020年01月27日
『全身刑事』

 内藤剛志が、2月2日(日)放送のドラマスペシャル『全身刑事』(テレビ朝日系)に主演する。

 『科捜研の女』『警視庁・捜査一課長』シリーズなど30作以上で刑事役を演じてきた内藤が、新たな刑事役に挑む。主人公は、人生のほとんどを刑事として過ごし、頭のてっぺんからつま先まで“全身そのものが刑事”と言っても過言ではない名瀬裕太郎。名瀬はワケあって1年間休職し、備品管理課に異動。しかし、難事件が発生し、署長からの頼みで新人管理官をサポートすることに。取り調べではまるで子供のように「なぜ?」を連発し、人々の心の闇に迫っていく。

 内藤は「推測でものを言わず、“なぜそう思うのか?”…虚心坦懐に聞く刑事がいたらどうなるのか、そこが本作で一番のチャレンジ。演技には“正解”がなく、新作だからこそ手探りで、日々悩みながら撮影に臨みました」と言い、「刑事役をさまざま演じてきたからこそ新しいことをやりたいという思いもあり、自分自身、ゼロからチャレンジした感があって、今までにないものができた」と手応え十分。

 インパクト大のタイトルについては「僕自身、とても気に入っています」とにっこり。「“変なタイトルだけど、どんなドラマなのかな”と思って見ていただいて、見終わった後に“なるほど”と得心してもらえたらうれしいですね。そして、ぜひたくさんの方に見ていただいて、第2弾へとつなげることができたら…」と続編に意欲を示している。

 共演は、残念な新人管理官・海東隼人役の笠松将、名瀬の元相棒で捜査一課の刑事・紋田伊代役の中山忍、署長の羽倉樫弥役の古田新太ら。

『全身刑事』

<内藤剛志 コメント>

◆新シリーズのオファーを受けたときの心境は?

 刑事役をさまざま演じてきたからこそ新しいことをやりたいという思いもあり、まずはチャンスを与えてくださったことがうれしかったですね。自分自身、ゼロからチャレンジした感があって、今までにないものができたという手応えを感じています。

◆脚本を読んだときの感想は?

 ミステリーなので“事件の謎解き”がメインなのですが、セリフ量も多く、会話劇みたいなところがあって、セリフのひと言ひと言に仕掛けや伏線が張られているため、言い間違えたり、飛ばしたりできない脚本だなと思いました。演劇的な要素も感じられる作品で、特に取調室は舞台のよう…。僕もこんな取り調べは、初めてやりました(笑)。僕は“真実はひとつじゃない”というのがこの作品のテーマだと思っているのですが、決して難解なドラマではなく、泣ける場面もある、血の通ったヒューマンミステリー。ぜひ皆さんで楽しくご覧いただければと思います。

◆主人公・名瀬裕太郎のキャラクターについてはどんな思いを?

 名瀬は、「なぜ?」を連発する男。実は、従来の刑事モノでは、刑事は自らの推測で話を進めていくんですよね。例えば“お前はあの日公園にいただろう”“だからお前が殺したんだろう”とか…。それはドラマを進めるためにある意味、仕方がないことなのですが、本作ではそれをやめました。
推測でモノを言わず、“なぜそうなるのか?”“なぜそう思うのか?”…虚心坦懐に聞く刑事がいたらどうなるのか、そこが本作でいちばんのチャレンジ。演技には“正解”がなく、新作だからこそ手探りで、日々悩みながら撮影に臨みました。

◆本作でがっつりバディを組んだのが、海東隼人役・笠松将さん。笠松さんと共演した感想は?

 もともと笠松君のことは知っていましたが、昨年『科捜研の女』で共演したとき、彼の芝居がすごく面白かったんです。いったいどんな人物なのか興味がわいて、ついつい合間に自分から話しかけちゃいました(笑)。だからこそ今回のキャスティングを聞いて思ったのは、“やっぱりスゴイ俳優さんは頭角を現してくるんだな”ということ。笠松君は役に対して真っすぐで芝居に対する角度みたいなものがすごくいい!役をどう演じるか、自分の中にきちんとデザインを持っているんです。前日に「このシーンはこうやりたいんですけど…」と提案してくれることもあって、前向きで熱い男。僕も20代のころはあんな感じだったので、彼と僕は俳優としての在り方が似ているなと思いました。

◆紋田伊代役・中山忍さんと本作で共演した感想は?

 中山忍さんとは共演経験が多々あり、逮捕したことも疑ったことも惚れられたこともありました。もちろん役柄ですが…(笑)。ミステリードラマには欠かせない、技術と安心感のある女優さんですが、今回は共演者というより、“共闘者”!毎日一緒に撮影に立ち向かってくれて、とても頼りにさせていただきました。

◆署長・羽倉樫弥役の古田新太さんと本作で共演した感想は?

 大好きな俳優さんのひとりで今回3度目の共演ですが、とにかく芝居がうまい!いろいろな“手”を持っていて、ぶっ飛んだシチュエーションとリアルとのすき間を芝居で埋める力がある。まさに“巧者”ですね。この作品の色合いも、古田さんが存在するか否かで、まるで違う気がします。でもいつもくだらない話ばかりしていて、なぜかこれまで一度も彼と芝居について話し合ったことがないんです(笑)。

◆インパクト大でSNSでも話題沸騰の『全身刑事』というタイトルについてはどんな感想を?

 このタイトル、僕自身とても気に入っています。“全精力を傾けて仕事をしている”という意だと思いますが、“変なタイトルだけど、どんなドラマなのかな”と思って見ていただいて、見終わった後に“なるほど”と得心してもらえたらうれしいですね。ぜひたくさんの方に見ていただいて、第2弾へとつなげることができたら、ありがたいですね。

ドラマスペシャル『全身刑事』
テレビ朝日系
2月2日(日)後9・00

©テレビ朝日