桜庭ななみ主演『13』石川瑠華&井上祐貴インタビュー

ドラマ
2020年08月05日

石川瑠華&井上祐貴インタビュー

オトナの土ドラ『13(サーティーン)』

◆作品や役の印象を教えてください。

石川瑠華:千帆は思ったよりも刺激的な役で、最初は千帆のセリフに対して「こんな言い方をしなくてもいいのに…」と思うこともありました。千帆は百合亜のいない13年もの間、嘘ばかりの家族で笑顔もなく、不安な気持ちに耐えられなくて自分が傷つくことも言ってしまう子になってしまっていて、お母さんには「なんでお姉ちゃんばかり気にするの?」、お父さんには「なんでニコニコしてここにいるの?この裏切り者!」と、いろいろな感情が渦巻いて葛藤しているんです。とても難しいですが、やりがいのある役だと思いました。

井上祐貴:台本を読む前にBBC制作の原作も見たのですが「次が気になる、早く見たい」と思うような作品で、今回の日本リメーク版では脚本家の浅野妙子さんの物語の展開や表現、ニュアンスのちょっとした違いが面白かったです。
僕が演じる渉には、松岡ミサ(高月沙良)という婚約者もいて、既に百合亜に好意はないと自覚しているものの、昔好意を寄せていて悩んでも頼る人のいない百合亜に手を差し伸べてしまいます。その中で「自分の優しさは正解なのか?」と疑問を抱く場面もあり…。百合亜に気持ちが戻っていると勘違いされるような言動をとってしまうところも渉らしさだと思いました。

オトナの土ドラ『13(サーティーン)』

◆桜庭ななみさんの印象を教えてください。

石川:私はとても緊張していたのですが、桜庭さんの方から優しく話しかけてくださいました。とても真っすぐな目で圧巻のお芝居がすてきで、憧れのような感情も抱きました。

井上:クランクイン最初のシーンが百合亜との2人のシーンで、いい緊張感で撮影に挑めました。桜庭さんと初めてお会いしたときには既に百合亜の雰囲気を醸し出していて「あ、百合亜だ」と感じたのが第一印象です。最初のシーンを経て僕も「渉として百合亜に精いっぱい向き合っていく」とあらためて決心しました。

◆石川さんは次々と話題作に出演されていますが、この仕事を始めたきっかけは?

石川:大学が合わないと感じていて、演劇のワークショップに通い始めたのがきっかけです。環境を変えたい気持ちや承認欲求もあったと思います。その中で演技というものが自分の想像と違うものだと気づかされてとても面白いと感じて、映画やドラマもどんどん見るようになりました。

オトナの土ドラ『13(サーティーン)』

◆井上さんは『第42回ホリプロタレントスカウトキャラバン 審査員特別賞』がきっかけで、この仕事を始められたそうですね。

井上:大学3年の時に地元の友人が応募してくれて、事務所に入るためのオーディションを受けたのがきっかけです。大学ではフットサルサークルを仲間と立ち上げるなど充実した日々を送っていましたが、自分の将来について「どうしてもこの職業に就きたい」という目標が見つけられず、高校時代に美容師になりたいと考えていたので、大学卒業後は美容専門学校に進むのも選択肢のひとつと思っていました。それまで芸能の道は考えていなかったものの、オーディションの途中から「もっとやってみたい」という気持ちが芽生えて、がむしゃらに取り組みました。

オトナの土ドラ『13(サーティーン)』

◆では、今後の目標をお聞かせください。

石川:作品を受け取った人の人生の一部になるような映像に出演したいです。もっといろいろな役に臆せず挑戦したい。そういう意味では今回の千帆も、台本を読みながらとても興味深く、挑戦の役だと思いました。

井上:「アクションもできる刑事がやりたい!」とずっと思っています。昨年出演した『ウルトラマンタイガ』(テレビ東京系)のアクションシーンで演技の見せ方などを教えていただくうちに興味を持ち、アクションスクールに通い始めました。これからいろいろな役と出会う中で、その人がどんな人なのかしっかり向き合い、たくさん吸収して、幅広い役を演じられる役者になりたいです。

オトナの土ドラ『13(サーティーン)』

◆視聴者へのメッセージをお願いします。

石川:お互いに別々に歩んできた13年という時間にそれぞれが向き合った作品だったと思います。バラバラだった家族がどう変わっていくのか見ていただけると嬉しいです。

井上:1話ごとにいくつもの伏線が明らかになることで、見れば見るほどつながっていく面白さと新しい発見があると思います。僕もチームの一員になれたことを誇りに思い、精いっぱい、渉を演じさせていただきました。次々と浮かび上がってくる真実を、ぜひお楽しみください。

番組情報

『13(サーティーン)』
東海テレビ・フジテレビ系
第2話:2020年8月8日(土)後11・40~

出演:桜庭ななみ、青柳翔、遊井亮子、石川瑠華、井上祐貴/藤森慎吾(オリエンタルラジオ)、神保悟志/板谷由夏

<第2話(8月8日(土)放送)あらすじ>
百合亜(桜庭ななみ)の住む隣町で8歳の少女が誘拐された。犯人らしき男が映った防犯カメラ映像に百合亜は反応、「カズキ」という名前を告げる。
13年前の経緯を洗い直すうちに、永井(青柳翔)と佐緒里(遊井亮子)は百合亜の中学校の用務員だった黒川一樹(藤森慎吾)の存在にたどり着く。
一方、相川家では、麻美(板谷由夏)が百合亜のためにと手を尽くすが、百合亜は家族にも心を開かない。そんな折、かつての百合亜のボーイフレンド・渉(井上祐貴)が訪ねて来る。

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