石原さとみ主演『人生最高の贈りもの』田淵俊彦プロデューサーが作品への思いを明かす

ドラマ
2021年01月03日

人生最高の贈りもの

石原さとみ主演の新春ドラマスペシャル『人生最高の贈りもの』(テレビ東京系)が2021年1月4日(月)後8・00から放送される。本作の田淵俊彦プロデューサーがコロナ禍で放送されることが決まった思いを明かした。

本作は、余命宣告を受けた一人の女性と、彼女を取り巻く家族の絆を描いた愛と感動のヒューマンドラマ。脚本は『姉ちゃんの恋人』『ひよっこ』などの岡田惠和、監督は、60年以上の演出キャリアを誇り、2011年に旭日小綬章を受章した石橋冠が務める。主人公の田渕ゆり子を石原が演じ、向井理、勝地涼、キムラ緑子、角野卓造、寺尾聰が共演する。

田淵プロデューサーは撮影について、「石原さとみさんや向井理さんをはじめとする出演者の方たちの熱量が高く、役者さんたちが心から『この芝居をやりたい』『このせりふ良いですね』という風に言ってくださったドラマはなかなかないと思います。岡田さんの脚本の素晴らしさ、そして石橋冠マジックによって出来上がった作品です」と振り返った。

撮影が行われたのは2019年の秋。「撮影していた時はこんなにコロナの影響で世の中は大変なことになるなんて想像もしなかった。しかし、言葉を選ばずに申し上げると、今この状況の中でこの作品が放送されることに意義がある」と力を込めた。

続けて「このドラマで訴えたいのは、人間は一人で生きているわけではないということ。これを一人でも多くの人に伝えたい。心が疲弊するような出来事はあるけれど、周りの人たちとの触れ合いがあって私たちは幸せな時間を過ごすことができる。このことをあらためて感じている人が多いんじゃないでしょうか」と。

本作では余命宣告を受けた一人の女性と彼女を取り巻く人々の絆が描かれる。「余命わずかな運命に襲われるという“日常の中の非日常”に突き当たった時に『私は一人じゃないな』と思えるといい。“インクルージョン”“共生”など流行の言葉もありますが、本当にコロナ禍の今のタイミングで伝えたいことだなと思いました」と加えた。

「コロナ禍になって常々感じていることがある」という田淵プロデューサーは「自分の中にある自分自身に向き合い考えていくことが大切。そういう時代に入ったなと感じています」とコメント。「これまで“自分探しの旅”が流行った時代が長くありましたが、コロナの時代になって、自分というのは当たり前のことですが、自分自身の中にあって外に探しにいくものではないということにあらためて気付きました」と語った。

そして本作のストーリーを重ね「ゆり子(石原)が葛藤して残りの人生をどうやって生きていくかを考えて出した決断、自分自身と向き合い自分自身と対話をして答えを見つけ出したと思います。ただ、それも先ほど申し上げたようにゆり子一人で導き出したものではない。繁行(向井)という理解者がいたことで自分の答えを見出すことができたんだと思うんです」と語った。

また、視聴者には「タイトルにも注目してほしい」という。「当初は『娘の帰省』や『娘の里帰り』にしようとしていたんですが最後には『人生最高の贈りもの』というタイトル行き着いた。この“贈りもの”は誰に対して、そしてどういう“贈りもの”なのか。答えはないし、私が言及することではない。ご覧になった方がそれぞれ自分自身で解釈していただきたい」と語った。

番組情報

新春ドラマスペシャル『人生最高の贈り物』
テレビ東京系
2021年1月4日(月)後8・00~9・54

出演:石原さとみ、向井理、勝地涼、キムラ緑子、角野卓造、寺尾聰
脚本:岡田惠和
監督:石橋冠

あらすじ

東京・豊島区。鬼子母神堂の裏手に佇む小さな洋館に、元大学講師の翻訳家・笹井亮介(寺尾)は暮らしている。妻に先立たれ一人暮らしとなった今は、家事も料理も完璧にこなすが、仕事は自由奔放。〆切を守らない亮介に、担当編集者・野村(勝地)はいつも隣で頭を抱えていた。さらに近所に住む原口光代(キムラ)は、亡き妻から「主人をよろしく」と頼まれたのを口実に、毎日勝手に家に上がり込んでいる。

いっぽう、亮介の一人娘・ゆり子(石原)は、長野県安曇野ののどかな町で、亮介の元教え子で教師の夫・田渕繁行(向井)と暮らしていた。ところがある日、ゆり子が父のもとに帰ってくる。連絡もなく突然の帰省に驚く亮介は理由を尋ねるが、ゆり子は一切語ろうとしない。わかったのは家にいる期間を決めていないということだけだった。これまで「父と娘」の会話をろくにしてこなかったため、二人の間にはぎこちない雰囲気が漂う。

こうして始まった父と娘の2人暮らし。緊張しつつも温かく穏やかに過ぎていくが…実は娘の人生に残された時間はわずかだった。娘が胸に秘めていた決意とは? そしてそんな思いを知った時、父は…。

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