竹財輝之助、池脇千鶴は「存在自体が“新”そのものだった」『その女、ジルバ』

ドラマ
2021年02月15日

『その女、ジルバ』

池脇千鶴主演のオトナの土ドラ『その女、ジルバ』(東海テレビ・フジテレビ系)に出演する竹財輝之助が、自身が演じる役柄の印象や池脇との共演についてを語った。

本作は、人生を諦めかけていた40歳の笛吹新(池脇)が、超高齢熟女BAR「OLD JACK&ROSE」の扉を開き、どんな時代も明るくポジティブに生きてきた熟女ホステスたちの影響を受け、前向きに歩み始める物語。竹財はアララ(池脇)をはじめ、「OLD JACK&ROSE」の面々にとっても、後に大きな影響を与える謎の男・白浜峻輔を演じている。

竹財輝之助 コメント

◆ドラマの感想と、今回演じる白浜峻輔について教えてください。

僕も主人公の新と同じで現在40歳、つい年齢のことを言うことが多くなりましたが、そんなことを気にするのが馬鹿らしくなるような作品ですね。お姉さま方の力強いセリフが印象に残ります。
僕が演じる白浜はひと言で言うと“謎の男”でしょうか。ブラジルをルーツに持っている根無し草ですが、その部分はあまり見せないようにしようと監督ともお話ししていて「この男、何かあるのでは?」とミステリアスな部分がうまく表現できればと思っています。

◆池脇千鶴さんと共演された感想は?

素晴らしい俳優さんだと思っていましたが、現場に行くと僕の知っている池脇さんがいなくて、既に存在自体が“新”そのものだったんです。(BARに飾ってある)ジルバの写真も、池脇さんの表情が素晴らしく圧倒されました。撮影は緊張感を持って身の引き締まる思いで臨むことができました。池脇さんには俳優とプライベートのスイッチの切り替えなど、いろいろ聞いてみたかったですね。

◆竹財さんご自身、“40歳”という年齢に重みを感じることはありますか?

年齢を重ねて「今、脂が乗ってきている時じゃない?」と言われることは多くなりました。でもここ最近、体と頭のズレを感じる時もあります。何でもないところで転んだり、階段につまずいたり(苦笑)。キャリアを積んで仕事ができるようになってきた一方で、体力は落ちていくような、反比例を感じる年代です。それもあって、10キロ近く体重を落としたのですが、よく動けるようになって調子がいいんです。この体力を維持していきたいですね。

◆男性から見て、BAR「OLD JACK&ROSE」の魅力はどこにあると思いますか?

僕も仕事で地方に行くと、数人でスナックのようなお店に入る時もありますが、こんなにきれいで元気でパワフルな人がそろっているお店には出会ったことはありません。玄関のドアに「40歳以上」と書いてあるホステス募集の張り紙を見かけたら、興味本位でつい入ってしまうでしょうね(笑)。BAR「OLD JACK&ROSE」の常連さんは年配の方も多くて、おそらく社会的にキャリアがあって、家族にも弱みを見せられない年代の方だと思います。そうした方々にとってこのBARはきっと甘えられる場所なんでしょうね。

◆新と「OLD JACK&ROSE」の出会いのように、竹財さんの転機はありますか?

このお仕事を始めた転機といえば『仮面ライダー剣』(テレビ朝日系)です。ほとんどお芝居をしたことない状態で、カメラマンさんなど現場の技師さんにもたくさん怒られ、アドバイスもいただき、俳優としてとてもありがたかったです。また、『緋の十字架』(フジテレビ系)という昼ドラで西村和彦さんとご一緒したときにいろいろ教えていただいたことも思い出に残っています。例えば「胸をつかむ時に一度体を押してから引っ張り上げると動きもつくし痛くない」といった細かいポーズを技術として持っておくといいと教えていただきました。

◆視聴者へのメッセージをお願いします。

背中を押してくれるセリフも多く、それぞれの生き様を感じていただける作品だと思います。コロナ禍のストレスも多いですが「頑張ろう」「この先楽しいことがありそうだな」と思わせてくれるお姉さま方がいらっしゃるので楽しんでいただければと思います。僕の演じる白浜に関しては、ちょっとした異物が出てきたなと思ってくださればうれしいです。

『その女、ジルバ』
2021年2月20日(土)後11・40~

出演:池脇千鶴 江口のりこ 真飛聖 山崎樹範・中尾ミエ・久本雅美
草村礼子 中田喜子 品川徹 草笛光子

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