松本潤・山田裕貴らが撮影快調を報告「笑いが絶えない現場で毎日楽しく過ごせています」『どうする家康』

ドラマ
2022年07月01日
『どうする家康』山田裕貴、大森南朋、松本潤、松重豊 ©NHK

2023年放送の大河ドラマ『どうする家康』(NHK総合ほか)の取材会が、名古屋で開催。主演の松本潤、大森南朋、山田裕貴、松重豊が登壇した。

大河ドラマ第62作は、誰もが知る歴史上の有名人・徳川家康の生涯を脚本家・古沢良太が新たな視点で描く『どうする家康』。ひとりの弱き少年が、乱世を終わらせた奇跡と希望の物語だ。

そんな本作の取材会が7月1日に名古屋で開催され、主演で徳川家康役の松本潤、そして“チーム家康”から、酒井忠次役の大森南朋、本多忠勝役の山田裕貴、石川数正役の松重豊が登壇した。

まず、松本が「大河ドラマに出演するのも初めてですし、家康公を演じるのも初めてなので不安なこともありましたが、実際に現場に入って皆さんと一緒にお芝居をさせていただく時間というのは非常に有意義で刺激的なものですし、何より笑いが絶えない現場で毎日楽しく過ごせていることを非常にうれしく思っています」と報告。

続いて、大森も「本作が13年ぶりの大河出演作になるので、忘れていたこともあります。かつらを被って気づくことあり、着物を着て気づくことあり。懐かしいような新鮮な日々を送っております。みんなと最後まで突っ走っていきたいです」と意気込みを述べた。

山田は「家臣の皆さんとの撮影で、素晴らしいキャストの皆さんと並んでいるのをモニターで確認すると自分がちっぽけに感じてしまい、戦国最強の武将なのに大丈夫かなと思いつつ。でも一歩一歩成長する姿を見せていけたらと思いますし、俳優としても成長できる作品になるんじゃないかなと感じています」と。

松重は「家臣団の皆さんと呼吸を合わせて一つにならなければならないシーンがたくさんありますが、何と言ってもいろんな不安を吹き飛ばす前室の狭さ。誰も楽屋に帰ることはなく、甘いものをつっつきながら和気あいあいとやっています。楽しい1年が始まったなという気がします」と明かした。

そして、松本は役作りのためのインプットについて語っていく。「僕はNHKの番組でもゆかりの地を巡らせていただき、個人的にも岡崎城や岡崎市のお寺も回っていきました。家康公にゆかりのある地を調べていると、ものすごくいろんな場所にあるんだなと分かってびっくりします。あらためて家康公のすごさを実感することになりました」と。

さらに「岡崎に行った時、たまたま山田君も同じタイミングで岡崎に行っていて。縁やつながりを感じました」と語ると、山田も「連絡をとっていたら、同じタイミングで岡崎城に行くことが分かって。運命の糸がつながっているんだなと思いました」と。松本は「つながってるよね」と深く共感した。

また、松重は自身が演じる石川数正について「この人だけは徳川十六神将にも入っていなくて(家臣団の中で)仲間外れになっているんですよ。何故なら、途中で豊臣秀吉のもとに出奔したということで、謎に包まれているんですね。でも、それは今回の役を引き受ける決め手となった最大の魅力でもあります」と。

続けて「今はひたすら殿に尽くしていますが、いつ、どのように心変わりするかというのが怖いんですよ」と語ると、松本も「めちゃくちゃ頼りにしているので怖いですね」と同意。そんな言葉を受け、松重は笑顔で「裏切ります」と宣言をした。

そして、松本は家康について「序盤は若くて力もないので、まさに“か弱いプリンス”です。頼りない家臣たちがいる中で、さらにか弱く幼い人物がスタートラインに立っていたほうが面白いんじゃないかなと皆さん(制作陣)と相談していました」と。

「アクションシーンでは戦い方を知らない、やろうとしているけどうまくいかず、いきどおっているという感じが上手く表現できたらなと思っています。その分、山田君がかっこいいシーンをやってくれるんで期待していてください」と。山田が「頑張ります」と緊張した面持ちを見せると、松本は「かっこよかったよ!」と絶賛。

いっぽう、山田は「僕は殿(家康)の感情が揺れ動いている時の表情がすごく魅力的だなと思っていて。おびえている顔に引き込まれるんですよね。いろんな思いがある中『決断しなきゃ』『前を向かなきゃ』と葛藤していて。そんな殿は、見たことない松潤さんの姿になっているのかなと思います」と松本の演じる殿を賞賛した。

また、撮影地・名古屋が地元の山田は「家がある場所でお仕事をするというのは、不思議な感覚があります。僕の中では東京が戦場で、東京で頑張っていこうと思ってやっていたので」と。「忠勝が祭られている神社や誕生地の石碑があるところへ行ってみたりしながら探りつつ。でも、どんなにあやかろうと思っても結局演じるのは自分自身で、表情や動きで見せていかないといけないので、そういう意味では、良い意味で気持ちが高まっているのかもしれません」と明かす。

酒井忠次役の大森は、「僕の役は現時点で33歳ということで大人なので、まだか弱く、成長する前の殿をいかにして見守っていくのかというのを考えつつ、そんな殿と家臣団との間を取り持つ役割になろうかなとここ数日撮影していて考え始めました。その過程の中で、共に成長していければいいなと思います」と語った。

最後に、松本が「僕は家康を、今川義元や織田信長、武田信玄といった武将たちの影響を受けてきた人物なんだと捉えています。特に本作の家康からは、武将たちに潜在的に与えられた感覚を頭や心に残しながら、成長していく様子が感じられます。そんな(スタンスの)中、家臣たちと共にどう立ち向かっていくかが、本作では描かれていきます」と。

「皆さんが『○○ってこうだよね』と想像している人物像をいかに魅力的に見せていくか、そして家臣団たちが一つにまとまり、いかにしてチームプレイを成し遂げていったのかを面白く描いていると思うので、そんなところも表現していけたらなと。一つひとつのシーンをみんなで作っていることが楽しく、すごく充実した時間になっています。視聴者の皆さんにも楽しみにしていただけたらうれしいですし、今年の夏は暑いですが、そんなことは気にならないぐらい、こちらも熱くやっていけたらと思います」と意気込んだ。

大河ドラマ『どうする家康』は、2023年放送開始。

番組情報

大河ドラマ『どうする家康』
NHK総合ほか
2023年放送開始予定

番組公式Twitter:https://twitter.com/nhk_ieyasu

©NHK