北村有起哉らが『たそがれ優作』の見どころをアピール「劇中劇では作品ごとに本気で挑んだ」

ドラマ
2023年10月07日
土曜ドラマ9『たそがれ優作』
土曜ドラマ9『たそがれ優作』hぢアリから)駒木根葵汰、瀬戸さおり、北村有起哉、坂井真紀、アベラヒデノブ監督 ©安倍夜郎/幻冬舎コミックス ©「たそがれ優作」製作委員会2023

10月7日(土)にスタートする土曜ドラマ9『たそがれ優作』(BSテレ東ほか 毎週土曜 午後9時~9時55分)の記者会見が行われ、北村有起哉、瀬戸さおり、駒木根葵汰、坂井真紀、アベラヒデノブ監督が登壇した。

本作は、「深夜食堂」をはじめ「四万十食堂」など数多くの食に関する作品を生み出してきた、安倍夜郎の同名作をドラマ化。昼は俳優、夜は酒場へと繰り出す日々を送る主人公・北見優作(北村)は、訪れる店で酒を酌み交わす魅力的なマドンナたちに毎度心惑わされながら、食って、飲んで、ふられて、飲む…。そんな悩める50代バツイチの優作が繰り広げる“たそがれ”ストーリー。

本作でそれぞれが演じるキャラクターの見どころや注目してほしいポイントを聞かれ、北村は「毎回マドンナが登場します。僕が演じる優作がそのマドンナに勝手に惑わされるのですが、それが非常に魅力的に描かれています。これだったら勘違いしちゃうなと思いますし、優作は勝手にフラれた気分になってたそがれて。その他においしい料理ももちろん魅力の一つですし、料理を通して心の駆け引きが目まぐるしく交錯するところも見どころだと思います。あと、優作は俳優という役どころなので、劇中劇にも注目していただきたいです。僕がやったことのないようなジャンルに本作で初挑戦させていただきましたので、僕の引き出しは空っぽになりました(笑)」と劇中劇をアピールした。

瀬戸は「優作さんが劇中劇で変わりすぎて、毎回全然違う表情が見られるのがすごく楽しくて。私はヘアメークとして裏で俳優さんを支える役を演じましたが、役者が集中してお芝居ができるように、スタッフの方がこんなにもいろいろなことをやってくださっているんだなとあらためて実感しました。劇中劇を撮っている裏側、撮影の裏側も見えたりするので、『こんなことをやっているんだ』と思っていただけると思いますし、なかなか見ることができないものを見られると思います。ぜひそのあたりに注目していただきたいです」と北村と同じく劇中劇を注目ポイントとして挙げた。

土曜ドラマ9『たそがれ優作』
土曜ドラマ9『たそがれ優作』

駒木根は「僕も本当に劇中劇が大好きでして。毎回毎回(北村)有起哉さんが一生懸命やっている姿を見て、お芝居することが心から好きなんだろうなと、近くで見ていて感じましたし、親目線で見てしまったというか(笑)。すごくほっこりしてしまいました。優作を見ているとかわいらしいなと思う部分がたくさんありますが、有起哉さんにもそういう部分がたくさんあって、大好きです」と北村を絶賛した。

坂井は「私までが劇中劇って言ったら見どころが劇中劇だけみたいになっちゃうんですけど、私も劇中劇が見どころです」と切り出し、「時代劇があったり、映画のようなものがあったりいろいろジャンルがあるのですが、実際に撮影をすると台本を読んだときを軽く超えてくるというか、北村君が優作を演じたからこそ、下積みを重ねた優作のすごみが出ていて、劇中劇を超えていて衝撃を受けました」と劇中劇の完成度に驚いたとのこと。

これに北村は「監督ともお話をしましたが、劇中劇ではなく作品ごとに本気で挑もうと。チャンネルを変えたときに、本当にそのドラマをやっているように思わせられるくらいに頑張りました」と劇中劇への意識の強さを明かした。

また、アベラ監督はこだわったポイントや好きなシーンなどを聞かれ、「今の時代に優作みたいな生き方ができると呼吸が楽になるなと思います。今は情報社会で隣の人と背比べをして一喜一憂したり、24時間スマートフォンでそういった状況下に置かれている。そんな中で優作は周りの人にいじられ、女の子に勝手に恋をしてフラれる。落ち込んでバーに行ってママの茜(坂井)に一言『それはだめだよ』と言われる。なんと情けないんだと。でも本人がその情けなさを引きずらないんですよ。生きづらい世の中で優作を見ていると、人生のしょっぱさに共感できますし、優作が一人でバーをただよう姿に救われるんです。悲しさを肯定してくれます。特にエンドクレジットに注目していただきたいんですけど、エンドクレジットでは優作はずっと一人ぼっちです。一人ぼっちを楽しんでいる優作を大事にしたかった。一人の日もあるけど、それすらも楽しく生きる丁寧な生活みたいな。ぜひエンドクレジット注目してください」とこだわりをアピールした。

最後に北村は「“たそがれる”という言葉の意味を想像させていただきまして、たそがれるってなんなのかなと考えました。このドラマにおいては、優作はすぐときめいていますが、そのときめきというのは年配の方も若者でもとても自由な権利なんですよね。もしかしたら若さの秘訣だったり、健康の秘訣だと思われる方もいらっしゃるかもしれません。ときめきというのはすごく大事で、それがあるからこそちょっと傷ついてたそがれる。でもまたたくましく、違う人にときめきを生み出す。非常に動物っぽいと言えば動物っぽいのですが、そういう優作の生きざまは僕自身憧れますし、たそがれるってすてきなことなんじゃないかなと考えさせていただきました。そういった人間模様を一人でも多くの方に、肩の力を抜いてしみじみと見ていただければと思っております」とドラマの魅力を語り、会見を締めくくった。

番組情報

土曜ドラマ9『たそがれ優作』
BSテレ東/BSテレ東4K
2023年10月7日(土)スタート
毎週土曜 午後9時~9時55分

配信:「Lemino」で各話放送直後から独占配信予定
広告付無料動画配信サービス「ネットもテレ東」(テレビ東京 HP、TVer)にて、各話放送直後より配信

原作:安倍夜郎「たそがれ優作」(幻冬舎コミックス刊)
出演:北村有起哉、瀬戸さおり、駒木根葵汰、浅田芭路/坂井真紀
監督:アベラヒデノブ、松浦健志
脚本:和田清人、田口佳宏
音楽:岩本裕司
主題歌:ドレスコーズ「最低なともだち」(EVIL LINE RECORDS)
プロデューサー:田中智子(テレビ東京)、吉見健士(共同テレビジョン)
制作:BSテレ東/共同テレビジョン
製作著作:「たそがれ優作」製作委員会 2023

公式HP:https://www.bs-tvtokyo.co.jp/tasogare/
公式X(Twitter):@tasogare_BS7ch(https://twitter.com/tasogare_BS7ch

©安倍夜郎/幻冬舎コミックス
©「たそがれ優作」製作委員会2023