三谷幸喜「ホームグラウンドに戻ってきた」作・演出舞台『不信~彼女が嘘をつく理由』開幕

エンタメ総合
2017年03月07日

『不信~彼女が嘘をつく理由』 三谷幸喜作・演出の新作舞台『不信~彼女が嘘をつく理由』の初日直前会見&フォトコールが3月7日、都内で行われた。

 三谷幸喜が今回描く新作は「嘘」からはじまるサスペンス。小さな嘘が、さらなる嘘を引き起こす。坂道を転がるように暴走を始めてしまう嘘。その結末は、誰も予想できない。狂言、虚言が巻き起こす悲喜劇。人はなぜ、嘘をついてしまうのか。自分のため? 人のため? それとも…。

 出演は、三谷作品の常連である段田安則、戸田恵子に加え、『酒と涙とジキルとハイド』で初舞台を踏み、三谷作品2本目にして2度目の舞台出演の優香、そして大河ドラマ『真田丸』で草刈正雄演じる真田昌幸の弟・真田信尹を演じた栗原英雄が初参加している。

<登壇者コメント>

■三谷幸喜

去年一年間大河ドラマをやらせて頂き、やっとホームグラウンドに戻ってきたという感覚です。やったことのないものをやりたいということで、僕は今まで1シチュエーションの舞台をずっと作ってきたのですが、今回は全34幕の作品に挑戦しました。映画を見ているようなスピード感にしたかったので、なるべく舞台転換に時間をかけたくありませんでした。そこをどうやってタイムを0にするかということに苦労しました。(冗談で)そして最終的にものすごいお金をかけてこのコンピューター制御の舞台になりました。両サイドで、A面とB面だと見方が違うので、ぜひ2回見にきてくださいね(笑)

■段田安則

三谷さんの作品はこれで5回目くらいだと思いますが、今回は一切笑いなしのサスペンス!シリアスドラマなのですが、なぜかこれまで観た方々はみんな笑っているんです。台本を読むと、(展開が)映像のようになっていて面白く、読み手としても先が気になりました。
(ここからは冗談で)最初は転換装置としてベルトコンベアーが舞台の上にありましたが、どんどん洗練されていってこの素晴らしいコンピューター制御の舞台になりました。その稽古の過程を見ているのも楽しかったです(笑)

■優香

三谷さんの作品は2度目なんですけど、場面転換がたくさんあるので、出口を間違えたり、自分がどこにいるのかわからなくなったりして大変でした。
でも、こんなに素敵な方々とご一緒できてうれしいです。

■栗原英雄

三谷さんに「真田丸」で推薦していただいて、また三谷さんにお世話になることになりました。初日を迎えて、緊張しかないです。昨日全部台本が出来上がったので(笑)、ずごく刺激的で面白い経験をさせていただいております。三谷さん、怒ってませんよ(笑)それに柔軟に対応する二人の先輩や、笑って対応している優香さんてすごいなぁと思っています。

■戸田恵子

三谷さんのオリジナル作品では9年ぶりに出演することになるそうで、覚えて頂いていてよかったなぁと思います(笑)今回は新しいことに挑戦するということで、まず、役名が皆ないんです。「男1、女1」みたいになっていて。戸惑いながら稽古をしておりましたが、その戸惑いが楽しみに変わるのにはまだ時間がかかるかなぁと思っています。三谷さんは作家としても素晴らしい方ですし、演出力も素晴らしいので、それに乗っかってここまで来られました。素晴らしい役者さんたちと共演できてよかったです。

「不信~彼女が嘘をつく理由」公演概要
作・演出:三谷幸喜
出演:段田安則、優香、栗原英雄、戸田恵子

<公演日程>
東京公演:3月7日(火)~4月30日(日)
場所:東京芸術劇場シアター・イースト
料金:9,000円

企画製作:株式会社パルコ

<お問い合わせ>
パルコステージ 03-3477-5858

http://www.parco-play.com