妄想歌謡劇「上を下へのジレッタ」が5月7日（日）より東京・Bunkamuraシアターコクーンにて開幕。公演前に囲み取材が行われ、主演の横山裕（関ジャニ∞）、中川翔子、浜野謙太、本仮屋ユイカが出席した。
本作は、手塚治虫の幻の傑作漫画「上を下へのジレッタ」を横山裕主演で初舞台化。マスコミ社会を舞台に、さまざまな角度から湧き出る人間の欲望を風刺し、今では現実となったヴァーチャル・リアリティの世界を“ジレッタ”と称して独特の表現で創り出す。
2年ぶりの舞台となる横山は「歌ってお芝居をするのが初めての経験だったので、分からないことだらけで、皆さんに助けていただきながらやりました」と稽古を振り返ると、「ボイトレも2か月くらいやりましたけど、どうなっているのかっていうところですね。ボイトレ中にティッシュの箱を頭に乗せて歌わされたんですけど、“これ意味あるのかな？”って思いながらやっていましたけども、どうしてもやっぱり落ちて…。“落ちた！”ってスゲェー怒られました。何回そのティッシュの箱を投げたろかなって思ったんですけど、頑張りました（笑）」と初めてのボイトレでの苦労を明かした。
そんな横山の歌声について、浜野は「めっちゃ歌ってますよ。声が太いから気持ちいいんですよ！」と大絶賛。それでも、まだ心配モードの横山に中川は「横山さんに原作の門前が乗り移っているみたいなんです。幕が開いた瞬間からギラギラしていてすごいオーラ」とコメントすると、「昨日がゲネプロだったんですけど、覚醒していましたね。代謝が良いのか横山さんからどしゃぶりの雨が、滝のごとしに」と横山の汗事情を明かした。
思わぬ暴露に照れくさそうな表情を見せる横山は取材中もじわじわと汗が流れ、取材陣が「今日もそんな感じですね」と声をかけると、本仮屋が「こんなのまだ全然出てないですよ。汗が目にかかっちゃうくらいですから。（汗が）目に入って頭をふっちゃうくらい」と。横山も「昨日はほんまにすごかった」と思い返すと、報道陣から「じゃあ、前の（客席の）人は“横汁”が…」と汗を表現され「“横汁”って！」とキャスト笑顔を浮かべた。
「頼りになります！取材で横山君がいなかったとき、めちゃくちゃ心細かった」と横山の座長ぶりを話すと、中川も「本当にこのジレッタという作品の大きな大黒柱であり、ボスであり、リーダーであり、それでいて大明神でもあり…。最近進化してゼウスになりました！」と熱く語り、「あっつ！」と横山。「僕らだけじゃないんですよ。何十人といるキャストたちがみんな横山君についていくんです」という浜野の言葉には「恥ずいわ！他のメンバーが見てたら恥ずいっすわー！」と再び“横汁”を拭った。
また、浜野とよく一緒に食事に行くという横山は「僕と仲が良い相葉（雅紀）ちゃんにもちゃんと紹介しましたので。いま仲が良いやつだぞって」と明かし、浜野は「めっちゃ良いやつ！」と満面の笑み。「ちゃんと太ってきている。THE中肉中背でキャラクターに寄せにいってる（笑）」と浜野を体形をイジると、「僕は今回すごい動いているので、代謝も良くなって太らないですし、合間にジムも行ったりして。自分でも元気だなって思います」と。
そして、5月5日が誕生日だった中川のお祝いを稽古中にしたそうで「びっくりしました。本番直前の一番忙しいときに皆さんがサプライズバースデーをしてくださって。横山大明神様は猫の素敵なクリスタルの置き物をくださり、いま楽屋に飾ってるんですけれど、毎日拝んでいます」と中川が感謝を伝えると、横山は「俺のことどう見えてんのか分からんわ（笑）」と苦笑い。5月9日に36歳の誕生日を迎える横山は「サプライズしてください、皆さん（笑）！」とアピールしていた。
5月末には関ジャニ∞のメンバーである安田章大と大倉忠義も舞台を控えており、「ヤス君からはメールをいただいて。ボイスメモで“頑張ってねー！”って（笑）。うれしかったですね」とにっこり。大倉からはまだ連絡が来ていなかったようで「今後来るって信じてます！」と催促し、「時間が合えば僕も（2人の舞台を）観に行きたいと思ってます」と語った。
妄想歌謡劇「上を下へのジレッタ」は6月4日（日）まで東京・Bunkamuraシアターコクーン、6月10日（土）～19日（月）まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演。
妄想歌謡劇「上を下へのジレッタ」
原作：手塚治虫
脚本・演出：倉持裕
音楽：宮川彬良
出演：横山 裕、中川翔子、浜野謙太、本仮屋ユイカ、小林タカ鹿、玉置孝匡、馬場 徹、銀粉蝶、竹中直人
公式サイト：http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/17_jiretta.html