知英「新しい自分を見つけていくのが夢」『私の人生なのに』完成披露

映画
2018年06月19日

『私の人生なのに』完成披露試写会 7月14日(土)公開の映画『私の人生なのに』の完成披露試写会が行われ、主演の知英、共演の稲葉友、原桂之介監督が出席した。

 下半身不随となるも、音楽との出会いを通して人生を変えていく元新体操スター選手・金城瑞穂役を演じた知英は「映画では新体操をしたり、車椅子に初めて乗ったり、しかも主題歌まで担当して、チャレンジの多い作品でした。不安やプレッシャーもあって、でもあらためて感じたのは歌って素晴らしいということ。自分が出演している映画の主題歌を歌うのは初めてなので、役に成り切って歌うことができた」と手応えを語った。

 瑞穂を変えるきっかけとなる幼なじみ・柏原淳之介役の稲葉は、ギターの弾き語りシーンもあり「エンドロールで作曲の部分に自分の名前がクレジットされていて、俺もやったと言っていいんだとうれしくなった。確かにメロディも作った部分もあるので、何だか新しい感慨があった。しかも2曲!いい曲が書けたと思う」と笑顔を見せた。

 稲葉との初共演の印象を聞かれた知英は「よかったでしょ?」と稲葉に逆質問。稲葉は「めっちゃよかった!」とあたふたするも「役のことも相談せず、たわいのない話をしていた。現場では“淳ちゃん”と呼ばれていたので、今日ここにきて敬語で話しかけられて『あれ?』となった」と語った。

 映画の内容にちなんで「かけがえのないもの」を聞かれると、原監督は「こうやって劇場に足を運んでくださるお客様」と模範解答。知英は「私から答えればよかった~!」と悔しがり「自分の猫と答えるつもりだったのに…どうしよう。2匹の猫を飼っていて、そのことを答えようと思ったら監督が先に素晴らしいことを…でも癒やされています」と。そして「皆さんにも!スイマセン、遅くなりました」と言い直すと、稲葉から「とってつけたな!」とツッコまれた。

 稲葉は「家族」と答え「この映画は家族が大きなテーマになっていて、あらためて家族はかけがえのないものだと思いました。自分は末っ子で2人の兄にも良くしてもらっている。この人たちがいないと生きていけないと思う今日この頃です」と感謝した。

 「今後の夢」を聞かれた知英は「歌手としても女優としても参加できて、体がたまたま柔らかく動くのでこの作品では新体操の役もできた。いろいろなことに感謝する毎日。そして新しい作品に出合い、新しい自分を見つけていくのが夢です」と。

 稲葉は「この映画が広がっていくのが夢。一人でも多くの人に観てほしい。そしてこの仕事を続けること。死ぬまでこの仕事をしていたい」と宣言。原監督は「この映画が終わった後に、皆さんが楽しめていることが夢」と語った。

 最後に知英は「映画を観てもらうのが一番。今までやったことのないことに挑戦してやり甲斐を感じました。そして家族や大切な友達や周りの人の愛をあらためて感じました。皆さんもそれぞれに感じることもあるかと思いますが、いい映画だと思ってもらえるのが一番。主題歌にも勇気をもらってほしい」と呼びかけた。

映画『私の人生なのに』
7月14日(土)より新宿バルト9ほか全国ロードショー

知英
稲葉友/落合モトキ
蜷川みほ 江田友莉亜 深沢敦 野中隆光 飯田孝男 根岸季衣
髙橋洋 赤間麻里子

監督・脚本:原桂之介
原作:清智英・東きゆう『私の人生なのに』(講談社刊)
製作:瀬井哲也 プロデューサー:行実良 柴原祐一 共同プロデューサー:長井龍
撮影:加藤十大 照明:志村昭裕 録音:小林武史 美術:田口貴久 編集:相良直一郎
衣裳:岡本華菜子 ヘアメイク:及川奈緒美 キャスティング:あんだ敬一 助監督:岩坪梨絵
制作担当:金子堅太郎 ラインプロデューサー:傳野貴之
制作プロダクション:ダブ
協力:J-Workout 幸和義肢研究所 松永製作所 コ・イノベーション研究所 Chacott
配給:プレシディオ 宣伝:MUSA

公式サイト:http://watashinojinsei.com

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