森崎ウィンが『ハゲタカ』で夢を抱く起業家役「スピルバーグよりびっくり」

ドラマ
2018年08月15日
©テレビ朝日
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 森崎ウィンが、綾野剛主演のテレビ朝日系木曜ドラマ『ハゲタカ』((木)後9・00)に出演。第3部となる第7話(8月30日放送)と第8話(9月6日放送)に登場する。

 外資ファンド代表・鷲津政彦(綾野)が「ハゲタカ」とバッシングを受けながらも、日本の名門企業を次々と買収して再生させる物語。第3部は、原作の真山仁による原案プロットを基に2018年を舞台にしたオリジナルストーリーが展開する。

 森崎が演じるのは、ベンチャー企業「スペース・フロンティア・ジャパン」の代表を務める若き起業家・天宮光一。夢の宇宙開発に関する事業のため、鷲津に投資を依頼する。しかし、鷲津は「夢にお金は投資しない」と一蹴。「夢というのは実現する意志のない人間が使う言葉だ」という鷲津の言葉に、天宮は初めは反発を覚えるも、次第にその意味を受け止めていく。

 今年4月公開の米映画「レディ・プレイヤー1」で巨匠スティーブン・スピルバーグ監督に抜擢されて注目を集めた森崎。日本の地上波ドラマへの出演は約4年ぶりで、物語終盤となる第3部での登場に「正直、スティーブン・スピルバーグよりびっくりしました…(笑)」と緊張感を明かしつつも、「綾野さんのおかげでもっともっとお芝居が好きになりましたし、『連ドラで主役を張るというのは、こういうことなんだ』ということを肌で感じられた気がします」とコメントしている。

<森崎ウィン コメント>
 綾野剛さんは、ずっと作品なども拝見していた役者さんだったので、お会いできることがうれしかったのと同時に、少し怖さも感じていました。『ハゲタカ』全8話の中の第7話と8話に出てくるキャラクターをやらせていただくという責任に、正直、スティーヴン・スピルバーグよりびっくりしました…(笑)。ですので、楽しみだな、ありがたいなという思いの反面、大丈夫かなという気持ちも強くて…。綾野さんが作ってきた『ハゲタカ』という作品に途中から入ることにとてもドキドキしていました!

 僕が演じた天宮光一という人物は、すごく真っすぐな男で自分と近い部分もありました。宇宙開発というのは、まったく接点のないジャンルでしたが、いろいろと勉強をしながら演じました。もちろん、“社長”という役は初めてですが、皆さんが思い描くような“ザ・社長”というよりは、下町の工場でみんなと一つのものを作る熱血漢、という感じ。すごく楽しくやらせていただきました。でも人の上に立つ、という経験がなかったので、従業員たちの前でしゃべるというシーンが少し難しかったですね(笑)。

 これだけ楽しく演じられたのは、綾野さんが作る現場だから、というのが大きかったと思います。初日から壁をなくしてくださり、包容力のある綾野さんについていったので、自分が作ってきた役もどんどん出させてもらえました。綾野さんのおかげでもっともっとお芝居が好きになりましたし、「連ドラで主役を張るというのは、こういうことなんだ」ということを肌で感じられた気がします。

 綾野さんはカメラが回っていないときでも、いろいろなお話をしてくれるのですが、“集中の仕方”の話をしているときに「集中を切る勇気も必要だよ」と言ってくれたんです。今までに自分の中になかったワードだったので新鮮で、別の現場でも実践してみたいなと思いました。

 僕には10年以内にアカデミー賞を取るという目標があります。今はまだ役者です、と胸を張って言える立場ではないので、自分を認めてあげたいというのと、僕をかわいがってくださる先輩やスピルバーグ監督のように僕を認めてくださった方々に恩返しをするという意味でも、ぜひアカデミー賞を、と思っているんです。

 そういった中でも今回の『ハゲタカ』出演は、とても大きなものになりました。自分で「視野が広がりました」というのも変ですが、見えていなかったものが見えた気がしています。本当に楽しかったですし、感謝しかないです!

 腹黒かったり、陰があったり、そういう登場人物が多い『ハゲタカ』に天宮のような真っすぐな男が入ってくることによって、一つの線が引かれたような…第7話、第8話はそんな面白さを楽しんでいただけるのではないかと思います。鷲津の優しさを一瞬でも見られるような、夢を抱く若者と接するそんな鷲津が見られるのは第7話、第8話だけなので、ここまでの『ハゲタカ』とは違った色が出せるのではないでしょうか?

『ハゲタカ』を愛して見続けてきてくださった皆さんの愛情が、もっと深くなるような、そして未来に向かって進んでいく希望のあるお話になっていますので、ぜひ楽しみにしていただきたいです。

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