佐藤隆太、宮近海斗ら生徒役から刺激「俺もやらなきゃって」舞台「いまを生きる」公開ゲネプロ

エンタメ総合
2018年10月05日

舞台「いまを生きる」公開ゲネプロ 舞台「いまを生きる」の公開ゲネプロと取材会が行われ、佐藤隆太、大和田伸也、宮近海斗(Travis Japan/ジャニーズJr.)、永田崇人、七五三掛龍也(Travis Japan/ジャニーズJr.)、中村海人(Travis Japan/ジャニーズJr.)が登壇した。

本作は、1989年にロビン・ウィリアムズ主演、ピーター・ウィアー監督で制作されたアメリカ映画を元に、ニューイングランドの全寮制学院を舞台に、赴任してきた英語教師と学生たちの交流を描く心温まる学園ドラマ。

佐藤は生徒役の6人について「生徒役の皆が元気だし、6人いろいろな個性が集まるとぶつかるのかなと思って稽古場に入りました。ですが、みんなお芝居の中で個性は立ちますけど、本当に仲が良くてすごく良い雰囲気でここまで来ました。自分たちが上田(一豪)さんの演出を受けて、自分たちが出ないシーンになると、稽古場から抜けて2人で芝居を合わせていたりして。みんなの努力している姿を見ているといいなと思うし、俺もやらなきゃなって刺激をもらったりしました」と語った。

好きなシーンを聞かれた宮近は「キーティング先生(佐藤)の部屋で1対1で対峙するシーンがあるんですが、そこは僕的に好きなシーン。キーティング先生をちゃんと受け取ると言いますか、目と目を見てお話しするっていうのは、自分にとって大きい部分。そこは大切にしたいシーンですね。劇中には、衝撃的なシーンもあるんですが、衝撃的なことに対して繊細に道を作っていかなくてはならないので、そこは大変でしたけど、すごいそういうものに触れて、幅が広がったと思うので、とてもうれしい」とコメントした。

大和田や佐藤から学んだことはあるかという質問に、中村は「せりふを覚えるのが得意ではなくて、1人で覚えようと外に出た時に、隆太さんが通りかかって、顔を見られて、そのまま戻られた。そのあとすぐに、隆太さんが戻ってきて、生徒全員を連れて来たんです。一緒に本を読むっていうシーンをみんなで一緒に読んで、その感じを分かり合うっていう作業を作ってくれて。覚えられなかったシーンが、そのおかげで覚えられるようになったし、生徒役の人たちとの距離感もつかめるようになった。優しさというか、温かさに助けられました」と、“温かさ”が言えず、周りにフォローされていた。

さらに、永田は「僕は、お芝居を見て、こっそり盗もうっていうタイプなので、細かいことも参考にさせていただこうかなって思う部分もたくさんありました。個人的には、生徒たちは隆太さんにご飯に連れて行ってもらったりして、その時にもお芝居の話をしてくださいました。大和田さんは、一見怖いなって思っていたんですけど、いつも稽古場をにぎやかしてくれるというか、すごくムードメイクしてくださって、本当に楽しい稽古場でした」と。

七五三掛は「稽古中に大和田さんからかけられた言葉があって、それが今でも忘れられないんですが、『技術とかどうこうじゃなくて、お客さんに伝える気持ちが一番大切。それを芝居の中で大事にしていった方がいい』と言ってくださって。それを心がけて稽古からやってきました」と語ると、大和田は「何気なくいろんなことをしゃべりますけど、ちゃんとキャッチしてくれるというのはうれしいし、長いことやっていてよかったなと思います」と目を細めた。

さらに、大和田は「昔、見て感動した映画。本当は隆太さんの役をやりたいんですけど、年齢的なこともありまして。今日素晴らしいなって思いました。隆太さんにぴったりだし。生徒たちもキラキラ輝いている。一緒に出演しているんですけど、ワクワクしています」と語った。

<ストーリー>
1959年、バーモントの全寮制学院ウェルトン・アカデミーの新学期に、同校のOBである英語教師ジョン・キーティング(佐藤)が赴任してきた。ノーラン校長(大和田)の指導の下、厳格な規則に縛られている学生たちに、キーティングは「教科書なんか破り捨てろ」と言い放ち、詩の本当の素晴らしさ、生きることの 素晴らしさについて教えようとする。キーティングの風変わりな授業に最初は戸惑う生徒たちだったが、次第に行動力を刺激され、新鮮な考えや、規則や親の期待に縛られない自由な生き方に目覚めていくのだった。ある日、生徒のニール(宮近)は学校の古い学生年鑑を読み、キーティングが学生時代に「Dead Poets Society(死せる詩人の会)」というクラブを作っていたことを知る。ニールは、転校生のトッド(永田)や同級生らとともに、近くの洞窟でクラブを再開させる。彼らは自らを語り合うことで、自分がやりたいものは何かを自覚していくのだった。そんななか、ニールは俳優を志して『真夏の夜の夢』の舞台に立つことを決心するが、父親からは舞台に立つことを反対されてしまう…。

舞台「いまを生きる」
10月24日(水)まで上演中
新国立劇場中劇場

脚本:トム・シェルマン
演出・上演台本:上田一豪
出演:佐藤隆太/宮近海斗(Travis Japan/ジャニーズJr.)/永田崇人/七五三掛龍也(Travis Japan/ジャニーズJr.)/中村海人(Travis Japan/ジャニーズJr.)/浦上晟周/田川隼嗣/冨家規政/羽瀬川なぎ/大和田伸也

公式HP:http://www.ima-iki2018.jp/