「乃木坂46 若月佑美 卒業セレモニー」が12月4日に日本武道館で行われ、乃木坂46を結成から支えてきた若月佑美がメンバーとしての活動を終了し、旅立ちの日を迎えた。
若月は2012年8月発売の乃木坂46 3rdシングル「走れ！Bicycle」で選抜入り。最新シングル「帰り道は遠回りしたくなる」まで20作連続選抜メンバー（8作品が福神メンバー）としてグループを牽引してきた。舞台などで女優業を数多く経験し、現在放送中のドラマ『今日から俺は!!』にレギュラー出演中。また「二科展」に2012年から6年連続で入選するなど、マルチな才能の持ち主だ。
そんな若月の卒業セレモニー。1万人が動員可能な日本武道館だが、チケットは即完売。会場に来られなかったファンのために、全国60館73スクリーンで約2万5000人を対象にライブビューイングも行われた。
ライブがスタートすると、ステージ中央から若月が登場。“若月ロボット”と称し、擬音も自ら表現しながら前へ歩いて行き「武道館行くぞ。」とささやくと、若月の代名詞でもあり、今回バナナマンの設楽統からアイデアをもらったというロボットダンスを披露。若月の笑顔あふれるダンスに会場は大歓声が送られた。
そしてスクリーンには満月が…。若月自身が考えたセットリストの1曲目は「狼に口笛を」。この曲は既に乃木坂46を卒業した伊藤万理華・深川麻衣と共に若月がフロントを務めた楽曲だ。2曲目は「音が出ないギター」。この2曲の選曲から若月の卒業生へのリスペクトを感じさせた。
「卒業とは言いつつ、師走なのでまったりゆっくりしたい」と若月の希望でステージ上手側には音楽番組さながらのひな壇が設置されており、メンバーが近い位置でメンバーのパフォーマンスを見られる作りに。
そんな中始まった企画は「私が卒業前にやっておきたい曲BEST5！」。タイトルどおり、若月が卒業前にやっておきたい曲をランキングにしてどんどん披露していこうというコーナーだ。若月がやっておきたい、普段ライブではあまりやらない楽曲のオンパレードにファンも大盛り上がり。
中でも22thシングルに収録されている“女子校カルテット”（若月佑美・秋元真夏・桜井玲香・中田花奈）による新曲「告白の順番」は初披露となった。
ライブ後半戦は、MCなしで乃木坂46キラーチューンをたたみ掛ける。めったに披露されない1stシングル「ぐるぐるカーテン」のカップリングとなった「会いたかったかもしれない」のイントロが流れると、会場にどよめきが起こった。
続いて「ガールズルール」「制服のマネキン」とヒットナンバーを披露。最後は西野七瀬と共に最後のシングル「帰り道は遠回りしたくなる」で本編が終了した。
その後、鳴り止まないファンの温かい声援の中で、スクリーンに若月と乃木坂46のヒストリー映像が流れる。デビュー日から2,658日を振り返る感動的なムービーに涙を浮かべるファンの姿も。
そして、黒いドレスに身を包み再び登場した若月は、応援してくれたファンに向けた手紙を朗読。「将来の夢を聞かれた時に“女優とかでなく、誰かの人生に良い影響を与えられる人になる”といろいろな所で言っていました。それが知らない誰かだったらすてきなことだなあと思います。近しい人から影響をもらうことはあることだけど、会ったことない人から影響をもらうことは難しいこと。もし少しでもその夢がかなっていたら私の7年間の全てが報われます」とその想いを伝えた。
ライブの鉄板曲「ダンケシェーン」でラストを飾ると、若月からメンバー一人ひとりにサプライズで花が贈られた。メンバーが声をそろえて「やっぱ若月だな！」と言葉を贈ると、笑顔だった若月も目に涙を浮かべて「やばい。今ので泣きそうになっちゃう！」と感激。
最後に若月は「新しい風が乃木坂46に入って来ました。私は卒業するけど、まだまだカッコいいメンバーばかりだから、ぜひこれからも乃木坂46のことをよろしくお願いします！7年間本当にありがとうございました！若月とても幸せでした！ありがとうございました！」とファンに感謝の言葉を送った。
＜乃木坂46 若月佑美 卒業セレモニー セットリスト＞
SE：Overture
-Dance Opening Act-
M1：狼に口笛を
M2：音が出ないギター
M3：まあいいか？
M4：告白の順番
M5：ボーダー
M6：失恋お掃除人
M7：低体温のキス
M8：Rewindあの日
M9：会いたかったかもしれない
M10：ガールズルール
M11：ロマンティックいか焼き
M12：制服のマネキン
M13：帰り道は遠回りしたくなる
EN1：失いたくないから
EN2：ダンケシェーン
乃木坂46 オフィシャルサイト：http://www.nogizaka46.com/