尾野真千子主演の本格社会派サスペンス「連続ドラマW 絶叫」3・24スタート

エンタメ総合
2019年01月04日

205136_01_R 実力派女優・尾野真千子が、WOWOWにて2019年3月に放送される「連続ドラマW 絶叫」で主演を務めることが決定した。

 父の失踪、借金、風俗嬢、保険金殺人、凶悪犯罪、孤独死…平凡な女が犯罪に手を染め転落する壮絶な人間ドラマに、尾野真千子が挑む。主人公・鈴木陽子は、決して特別な人間ではない。ごく一般的な家庭に生まれた、普通の女。その平凡さゆえに、秀才だった弟と何かと比較され、弟を溺愛する母親から愛されなかった寂しさを胸に秘めながら淡々とOLをしている、等身大の女性だ。

 そんな陽子の人生が、借金を抱えた父親の失踪をきっかけに暗転する。社会的に、経済的に、不幸な出来事が積み重なることで、陽子は次第に追い詰められ、人生が転落していく。愛されたい、経済的に独立したい、そして自分を認められたい…、あらゆる女性が当然に抱く思い、それゆえに自分自身を苦しめてしまう等身大の陽子の人生は、ひとつ間違えれば誰にでもありうるという等身大のリアリティを視聴者に感じさせる。

 いつしか「棄民」、つまり社会から見捨てられた人間となった陽子。そこから這い上がるため、自分の存在を確立し「居場所」を作るため、陽子は立ち上がる。陽子は生きるため、保険金殺人に手を染めていく―。「私は、ここにいる!私は、生きる!」罪の上に罪を重ねていく陽子の魂の“絶叫”が、視聴者の心を深く揺さぶる。

 息もつけないストーリー展開の中で、孤独死の謎、保険金殺人のからくりなど、社会システムの隙間につけ込んだ圧巻のトリックが次々に繰り出されていく。そしてすべてを覆す衝撃のクライマックス…。果たして、陽子は一体何者だったのか?視聴者を騙し切ってしまう、驚がくのラストのどんでん返しまで一時も目が離せない。

「連続ドラマW 絶叫」は、3月24日(日)夜10時スタート、第1話無料放送。

<作品概要>
「連続ドラマW 絶叫」3月24日(日)夜10:00スタート
全4話、第1話無料放送
■ストーリー
国分寺のアパート。死後半年とみられる女性の遺体が発見された。遺体は複数の飼い猫に食われ、原形をとどめていない。「よくある孤独死」と処理されそうになるが、刑事・綾乃はある違和感を抱く。ペットの猫たちのトイレトレーニングがなっていない。ペットとしてはありえないことだ。本当に猫たちは彼女のペットなのか?空の金魚鉢の中に『鈴木陽子』の通帳を見つける綾乃。遺体は『鈴木陽子・36歳』のものであるようだ。美人だが、どこか幸薄そうな地味な顔立ちの女性。「彼女はどんな人生を歩んできたのだろうか?」綾乃は陽子の人生に思いを馳せる―。
■出演
尾野真千子 ほか
■スタッフ
原作:葉真中顕「絶叫」(光文社文庫刊)
監督:水田成英
脚本:池田奈津子
音楽:林ゆうき
プロデューサー:青木泰憲、中山ケイ子

■尾野真千子(鈴木陽子役)コメント
孤独を感じるのだと、ひとりぼっちを演じるのだと、心が痛くなりました。それでも何か1つでもその女性に共感できるものを探しながら関わってくださる皆さんと楽しく撮影できたらなと思います!

■葉真中顕(原作者)コメント
実は我が家は20年以上前のアナログ時代からWOWOWに加入している。ずっと親しんできたそのWOWOWで自作が映像化されるなんて、僥倖のひと言だ。しかも送られてきた脚本は鳥肌が立つほど完成度が高く、主演は尾野真千子さんだという。もう期待しかない。イチ視聴者としてただひたすら楽しみだ。

■水田成英(監督)コメント
①「絶叫」の連続ドラマでの映像化について、気持ちや意気込み
ごく普通の一人の女がほんの些細な出来事をきっかけに、稀代の悪女へと変わり果てる。原作を読んで、女の変貌していくさま、そのスピード感にまず引き付けられた。そして、この女を悪の道に絡めとる一人の男。この男の冷たい目を撮りたいと思った。二人のいびつな愛情を撮りたいと思った。人はどんな状況にあっても、最期の瞬間にやっぱり「生きたい」と心の底から叫ぶのかもしれない。動物的に。その「絶叫」の瞬間をしっかり捉えていきたいと思う。
②原作、キャスト(尾野真千子)、「連続ドラマW」初監督に対する思い
尾野真千子さんとは、何度かご一緒しているが、原作を読んだ瞬間「ああ、“陽子”は尾野真千子だ」と思った。読んでいるときは、尾野さんが演じる陽子で脳内再生されていた。だがきっと、現場では私の想像など飛び越えてくるのだろう。「連続ドラマW」での初監督で、この原作とキャスト…この上ない舞台を用意してくださったことに感謝するとともに、今からクランクインがとても楽しみである。