田中美里「遠藤さんに身を委ねる」『それぞれの断崖』第3話8・17放送

ドラマ
2019年08月17日
『それぞれの断崖』

 オトナの土ドラ『それぞれの断崖』(フジテレビ系)に出演する田中美里が、役の印象や遠藤憲一との共演について語った。

 本作は、志方恭一郎(遠藤憲一)の中学生の息子・恭介(渡邉蒼)が、13歳の同級生に殺害されたことをきっかけに、崩壊する家族とその再生を描く社会派人間ドラマ。8月17日放送の第3話では、憎悪の果てに加害者の母・はつみ(田中美里)を探し出す志方だが、絶対に許せないはずの女に自分と同じ苦しみを見いだす。

 クラブのホステスをしながら息子・満(清水大登)を育てるシングルマザー・はつみを演じる田中。息子役の清水が初めてのドラマ出演ということで、クランクインでは「大丈夫?」など、たえず声をかけ、清水からは「自慢のお母さんです」と言われるなどすっかり母の顔に。しかしドラマでは、その最愛の息子が同級生を殺害してしまい、恐怖や悲しみを忘れるかのように志方との仲に踏み出していく。

『それぞれの断崖』

<田中美里 コメント>
◆クランクイン&清水との初共演は、いかがでしたか?

満とのシーンが最初だったので良かったなーと思いましたね。清水君は初めての演技で、ドラマも初めてということでしたが、すっごい堂々としていて。動じないので肝が据わってるなーって思って、逆に「私がついていきます!」って言ったりしてました(笑)。あまり計算のないお芝居をされるので、そういう意味ではすごくリアルで、自分の中でもっとえぐり取られるものがあるだろうなと思うと、今からちょっと恐ろしいです(笑)。

◆遠藤さんとの艶っぽいシーンもあります。

台本のどこ開けてもしんどいですけどねぇ(笑)。笑っているとこも無理して笑っているからしんどいですし。本当に女性から見ると「おいっ」て思ってしまうような人になりがちで、ちょっとした度合いで見え方が変わってくるような役なので、それはとっても難しいだろうなと思ってますけれども、やり切りたいなと思っています。遠藤さんは見た目“ちょっと怖っ”と言う顔立ちなのに、本当に何か憂いがあると言うか、悲しみみたいなものを目で表現される方なので、今回の志方さん役にぴったりだなぁと思って、何かグッとくるものがあるだろうなと思いますね。遠藤憲一さんなので心強く、身を委ねていこうかと。

◆はつみという役については、どうお考えですか?

やっぱり強い女性でいたいなぁと思います。強く立っていようと思っても(1人で)立ち切れない部分を志方さんにほろっと行ってしまうというか。ただ逃げ出そうと思って志方さんのほうに行くのではなく、自分で立とう、立たなきゃと思っていることがコップからあふれて出てしまうような、その部分を経ての“結びつき”みたいなことが表現できたらいいなと思っています。

◆“断崖に立たされた経験”はありますか?

クランクインする前にアナフィラキシー症状に初めてなりまして。原因は分からないんですけど、全身に発疹が出て口から耳からパンパンに(腫れて)!それが衣装合わせの前だったので「私これから(役的に)結構脱ぐのに、露出あるのに、ほんとコレどうしよう!」って思って。(医師に)「命も危なかったです」みたいなことを言われたときに、そういうことって一瞬にして起こり得るんだと思って、それがすごくビックリしたし、怖かったです。(完治が)撮影に間に合ったから(こうして)笑えますけど。

オトナの土ドラ『それぞれの断崖』
フジテレビ系
毎週(土)後11時40分~深0時35分

<第3話あらすじ(8月17日放送)>
八巻満(清水大登)の少年院送致が決まった。しかし、被害者の父である志方(遠藤憲一)は、過激な発言のせいで裁判の傍聴すら許可されなかった。なぜ息子・恭介(渡邉蒼)は殺されたのか、犯人の満はどこの少年院へ送られるのか、全く情報は無い。感情のやり場のない志方は、事件の担当弁護士・若菜(内田滋)のもとへ押しかける、とそこへやってきたのは加害者の母・八巻はつみ(田中美里)。憎しみに燃える志方は人ごみに紛れ、土砂降りの中家路へ急ぐはつみの後をつける。俺はあんたを、そして息子を絶対に許さない。