杏が“百舌鳥・古市古墳群”を現地取材「古墳は未来への楽しみなタイムカプセル」『世界遺産』12・15放送

エンタメ総合
2019年12月02日
『世界遺産』

 12月15日(日)放送の『世界遺産』(TBS系)で、杏が大阪府にある「百舌鳥・古市古墳群」を現地で取材する。

 番組では、今年新たに世界遺産に登録された、大阪府にある「百舌鳥・古市古墳群」を特集。世界最大級の墳墓・仁徳天皇陵古墳など、「世界遺産」に登録された古墳は49基。誰がなぜ、何のために巨大な古墳をたくさん作ったのか。その日本古代史の謎に、杏が迫る。

 杏は、2017年10月から番組のナレーションを担当。現地に取材に行くのは今回が初めてとなる。歴史好きの杏は、古代の巨大建造物に何を感じるのか。

「百舌鳥・古市古墳群」で最大の仁徳天皇陵古墳は、墳丘長486メートルもあり、大きすぎて地上からでは全体像を把握できない。そこで杏はヘリコプターに乗り、巨大古墳の上空へ。初めてとなるヘリでの撮影で、古墳の大きさを実感する。そして、空からだからこそ分かる仁徳天皇陵古墳の謎を解いていく。キーワードは「船着き場」。王の遺体を船で古墳まで運んでいたという最新の説をひもとく。

『世界遺産』
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仁徳天皇陵古墳

 羽曳野市の峯ヶ塚古墳は、かつて日本武尊の墓とされていた。通常は非公開のこの古墳に、杏が上陸。峯ヶ塚古墳は珍しく内部調査が行われており、テレビカメラが入るのはその発掘調査以来ほぼ30年ぶりのこと。古墳のどこに、何が何のために埋められていたのか。実際に発掘した専門家と共に、古代人が持っていた「死後の世界観」に迫る。

『世界遺産』
峯ヶ塚古墳

 各所の古墳は堀に囲まれ、木々が茂っている丘という見た目が多いが、実は作られた当時は全く違う姿だった。植物などは一本も植えられておらず、まるで宇宙船のような形。そんな当時の姿に復元されている珍しい古墳が、神戸市・五色塚古墳だ(世界遺産には登録されず)。杏が現地へ赴き、古墳がなぜ現在のような自然の丘に変容していったのかを考える。

『世界遺産』
五色塚古墳の頂上
五色塚古墳

 堺市のいたすけ古墳は、昭和30年頃に住宅造成のために壊されそうになり、市民運動で保護された文化財保護のシンボルのような存在。この古墳を初めてドローンで撮影。堀の水面すれすれから全景へ。かつてないダイナミックな古墳撮影を送る。

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いたすけ古墳

<杏 コメント>
今回は取材の順番が最高でした。まず空から仁徳天皇陵古墳の大きさを見て、次に実際に峯ヶ塚古墳に上陸して、それから発掘されたものの知識を博物館で得てから、作られた当時の姿をした五色塚古墳に行くというのは、古墳を理解するにはとても良い順番でした。古墳の時代というのは謎も多くて、実際に巡ってみると日本のことなのにどこか違う国を旅行しているような気持ちになり、本当に興味深いジャンルだなと思いました。ただ間違いなく今の国とか、私たちの生活につながる空間がそこにあるような気がして、思ったよりずっと国際的だったりとか、日本の国内でも大きな力がひとつの形を成してきたような時代なのかなと思っています。分からないことも多い分、古墳は未来への楽しみなタイムカプセルだと感じました。

<プロデューサー・堤慶太コメント>
今回の「百舌鳥・古市古墳群」は、世界遺産になる前から撮影を始めて、ほぼ1年がかりで制作しています。テレビカメラが初めて撮影する古墳の姿も捉えることもできました。また古墳をめぐる最新の学説、さらに歴史好きの杏さんの現地取材と見どころがいっぱいです。ぜひご覧ください。

『世界遺産』
TBS系
12月15日(日)後6時

©TBS