塚地武雅「僕にしかできないと自負した役」『パパがも一度恋をした』第2話2・8放送

エンタメ総合
2020年02月08日
『パパがも一度恋をした』

 オトナの土ドラ『パパがも一度恋をした』(フジテレビ系)に出演する塚地武雅が、現場での役作りや共演者についてなど今の想いを語った。

 本作は、愛する妻・多恵子(本上まなみ)を亡くしたショックで丸3年間引きこもり中の山下吾郎(小澤征悦)と、吾郎を心配するあまり、おっさん姿になって生まれ変わってきた、おっさん多恵子(塚地武雅)とのラブコメホームドラマ。

だんだんかわいく見えてくるおっさん多恵子 (塚地武雅)の写真をもっと見る(全6枚)

 第1話では、吾郎を心配して現れた多恵子の生まれ変わり、おっさん多恵子との奇妙な生活が始まるまでが描かれた。

 2月8日(土)放送の第2話では、見た目はおっさんでも、しぐさや料理の味は最愛の妻・多恵子そのもののおっさん多恵子を、自分は本当に愛せるのか?という吾郎の葛藤が描かれる。また、テニスコーチの宮下純平役で、EXILE/EXILE THE SECONDの黒木啓司が登場する。

『パパがも一度恋をした』

<塚地武雅 コメント>

◆この作品の感想を教えてください。

テイストはド真ん中のコメディーでありながらほっこりして、たまにほろっとして最後はスッキリするような…。ファンタジー要素のある作品だと思いましたし、今まであまり出会ったことのないようなドラマのような気がします。

◆おっさん多恵子を演じることについての楽しさや難しさは?

この役は僕にとってはチャレンジで、僕の姿でありながら女の人に見えなくてはいけない。そのあたりを大事に取り組んでいます。しかも女の人の中でも多恵子はぶりっ子が似合うかわいらしい人だから、二重の苦しみみたいなものはあります(笑)。

◆その中でも大変だと思うことは?

女性のしぐさを知らなくてはいけないことです。例えばガンマンの役なら、ガンマン指導の先生に教えてもらえばいい。でも、女性役の演技指導の先生はいないので、それこそ周りの女性スタッフに聞いたりしています。座り方や包丁の握り方ひとつとっても、女性との違いを感じています。

◆塚地さんの好きな女性像みたいな感じに、だんだんなってきたり…

それはないなぁ(笑)。男性がオールマイティーで好きな感じの女性にしようと監督とも話していて、ドジっぽくて、健気で一途な女性みたいなところだと思います。だって、“テヘぺロ”が成立する女性ですよ?ああいうしぐさってよっぽどの人じゃないと周りが許さないと思うんです。そのよっぽどの人を演じているのが、この僕というギャップです(笑)。

◆山下吾郎役、小澤征悦さんの印象を教えていただけますか?

今までいろんな作品を観させていただいて、シリアスな役どころでありながらどこか個性的な部分もあったりする、格好いいお芝居をされる役者さんだと思っていました。でも一方でバラエティに出られる時にはひょうひょうとボケたりするので、この方は多分面白いことが好きなんだろうというのは、薄々画面を通して気づいていましたけれども…(笑)。いざ一緒にやらせていただくと本当にコメディーに対してストイックで、ひとつのシーンでも声のトーンや動きも何パターンも変えてきますし、堂々とオーバーな演技をされるので思いっきり笑えます。まるでハリウッド映画の中にいる俳優さんみたい。ひとつひとつのシーンを面白いものにしようとするストイックさは本当にすごいですよ。

◆その小澤さんは、笑いのプロである塚地さんに胸を借りるとおっしゃっていました。

いやいや本当に僕は小澤さんに付いて行っているだけなんですよ。でも、確かにお互いがボケツッコミを、セリフ以外のところでもどんどん被せてきているなとは思います(笑)。

◆山下多恵子役の本上まなみさんと役柄についてお話しされたことはありますか?

実はこういう性格ですよねなど、役の部分でのすり合わせはありませんでした。基本は僕の多恵子を見て本上さんがやっていたり、料理のシーンでは本上さんの調理の仕方を見て僕が真似したり。多分、お互いにとても見ているので、だんだん表情も被ってるとは思うんですよね。表情のマネをされると、逆に「こんな顔するんだ!」と気づかされることもありますね。
演技でも僕と本上さんが同じように演じるシーンがたくさんあるのですが、多恵子が「テヘペロ」とするシーンで先に撮影した僕が勝手にウインクをしたんです。しかし実は、本上さんはウインクが苦手だそうで(笑)あとから、現場が本上さんのウインク待ちになったと聞きました。

◆ドラマのテーマでもある『人は見た目か、中身か?』この作品に接したことであらためて考えた事はありますか?

いや極端な話、この役をやらせていただいている僕の外見が0点という前提で物語が進んでいるので、それはちょっと待ってよと思いました。まるで、“塚地を愛せるか?”みたいな話になってきているので(笑)。セリフも無茶苦茶で「臭い」とか「おじさんとかキモい」とか、僕はそのセリフを受け止めてやっているんです。でもある種、僕にしかできないと自負した役で、世のおじさん代表として頑張りたいというのはあります。

◆視聴者にメッセージをお願いします。

笑えて泣けてというと月並みな言い方ですが、本当にお勧めしたいドラマです。このドラマはメインのテーマが『人は見た目か、中身か?』ということなので“塚地でも愛せるのか?”という究極の選択に皆さんも挑んでいただきたいです。それで、塚地もありやなと思ってもらえたら少しは救われますので、ある意味、僕を肯定してもらえるドラマになればいいなと(笑)。でも本当に、愛が詰まっているいいドラマだと思います。

<第2話(2月8日放送)あらすじ>

死んだはずの妻(本上まなみ)がおっさん(塚地武雅)の姿で生き返った?戸惑うばかりの吾郎(小澤征悦)。しかし見た目はおっさんでもしぐさや料理の味は、最愛の妻・多恵子そのもの。そんな中、破天荒ないとこのトカレフ(塚本高史)が吾郎にとんでもない助言をする。一方、娘のトモ(福本莉子)はおっさんを受け入れられるわけもなく次第に家族の間に溝が出来始め…。

『パパがも一度恋をした』
フジテレビ系
2月8日(土)後11:50

出演:小澤征悦、塚地武雅、本上まなみ、福本莉子/塚本高史、麿赤兒

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