関ジャニ∞横山裕が作・松尾スズキ×演出・大根仁『マシーン日記』に主演!大倉孝二、森川葵、秋山菜津子が共演【コメントあり】

エンタメ総合
2020年10月22日

『マシーン日記』

関ジャニ∞・横山裕主演のCOCOON PRODUCTION 2021『マシーン日記』が、2021年2月3日(水)から東京、京都で上演されることが決定した。

『マシーン日記』は、1996年にザ・スズナリで初演、翌年・翌々年に再演され全国ツアーを開催、さらに2001年、2013年に再演され、パリ公演も実現した松尾スズキの代表作のひとつ。

今回、2020年よりBunkamuraシアターコクーン芸術監督に就任した松尾が、“今”をときめく話題のクリエイターたちを自ら指名し、過去の松尾作品を“新演出”で甦らせるシリーズ第2弾として上演されることが決定した(5月に上演を予定していた第1弾『母を逃がす』は新型コロナウイルス感染症の影響に伴い公演中止)。

これまでは、松尾の演出によって上演されてきたが、今回演出に松尾が指名したのは、映画監督、映像ディレクターとして活躍している大根仁。ドラマ『モテキ』(2010年/テレビ東京)で脚光を浴び、翌年映画監督デビューを果たすと、その後数々の話題作の監督を務め、舞台では「電車男」(2005)や「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」(2012)の演出を手掛けるなど、多岐にわたり活躍している。大根は、ドラマ『演技者。』(2003年/フジテレビ)で一度『マシーン日記』の演出を手掛けており、ダークな世界観で狂気的な三者三様の愛の形を突き詰め、大きな評判を呼んだ。

主演は、関ジャニ∞の横山裕。松尾作品初参加にして、約3年半ぶりにシアターコクーンに登場する。横山が演じるのは、町工場に隣接したプレハブ小屋に、右足を鎖でつながれ監禁されている電気修理工のミチオ。町工場のパートにきたケイコと出会い狂いだす、おかしくも切ない男女の四角関係。愛憎劇に挑む横山の、鬼気迫る演技に注目だ。

共演には、名バイプレイヤーの大倉孝二、2回目の舞台出演となり若手注目株の森川葵、『キレイ-神様と待ち合わせした女-』『8月の家族たち』『美しく青く』などシアターコクーン作品にも多数出演し、名立たる演出家たちが絶大な信頼を寄せる秋山菜津子が顔をそろえる。

<ストーリー>
小さな町工場・ツジヨシ兄弟電業を経営するアキトシ(大倉孝二)は、妻サチコ(森川葵)と共に自らの工場で働いていた。工場に隣接するプレハブ小屋に住む弟のミチオ(横山裕)は、壊れた機械を見ると直さずにはいられない電気修理工。ミチオは訳あってアキトシに監禁されており、小屋と右足を鎖でつながれていた。一方のサチコには、かつてミチオに強姦された過去があり、いまだ不倫関係にあった。
そんな中、工場に新しいパート従業員としてサチコの中学時代の担任で体育教師であったケイコ(秋山菜津子)がやって来る。数学的思考でものごとを考え、極度の機械フェチでもあるケイコは、壊れた携帯電話を直してもらったことをきっかけにミチオと結ばれ、「あんたのマシーンになる」と服従を誓う。小さな町工場を舞台に、男女4人の情念渦巻く愛憎劇が始まる…。

スタッフコメント

作:松尾スズキ

今回の『マシーン日記』は、演出をお願いした大根くんが「これがいい」と選んだ演目です。キャストが4人だし、分かりやすいからですかね。彼はこの作品をドラマ化してくれたことがあるので、この芝居に流れる狂気みたいなものは、身体に落とし込んであると期待しています。横山さんの色気、大倉さんのギャグセン、秋山さんの説得力!あとは、森川さんが舞台でのたうちまわる姿が楽しみです。出だしの部分は再演するたび変わるので、アレンジを頭を悩ませているところです。
ぜひ、演劇を、生の舞台を、楽しんでいただければと思います。

演出:大根仁

長く仕事を続けていて、いまだに肩の凝りが取れない仕事っていうのがあるんですが、『マシーン日記』のドラマ版はその筆頭というか。松尾さんの頭の中に入る作業は本当に過酷なことでした。今回お声がけいただいて、一度解体して再構築した経験のあるこの作品だったらできるんじゃないかと思いました。
ミチオ役に選んだ横山さんはドラマの仕事で初めて会ったのが16歳くらいの時で、最近のドラマを見ていて「芝居がいいな、仕事したいな」って引っかかっていたんです。ナイロン100℃での初舞台から見ていてすごく好きな大倉くん、絶対の安心材料である旧知の秋山さん、そして惹かれて目が離せなくなってしまうような佇まいの森川さんという4人。コクーンでやるには世界観が小さいかなとも思ったんですが、直感的にセンターステージでやったらすごく面白そうってなりました。難しい戯曲だとは思うんですが、なるべく噛み砕いて新しく作るつもりなので、楽しみにしていただきたいです。

出演者コメント

横山裕(関ジャニ∞)

シアターコクーンにまた呼んでいただいたことがうれしい半面、やっぱり怖さもあります。『マシーン日記』…すごいです。ぶっ飛んでる。松尾さんのこの作品から、人を惹きつけるエネルギーをとても感じています。数々の映像を手掛けられてきた大根さんが、演出家として舞台でどう攻めるのか楽しみです。また、出演者4人だけの稽古は、濃密な時間になると思いますし、キャリアも年代も違う4人がそれを経ることで生まれるものにも期待しています。
僕は演劇畑の人間ではないですが、積み重ねてきた他の経験を強みにこの作品に挑みたいです。整然としたところに、異物が飛び込んできたとき、パニックのようになるのが面白かったりするじゃないですか。そんな予測不可能な感じになれたらと前向きに捉えています。 そして、この状況下で観に来てくださるお客様に「来てよかった」と思っていただけるように頑張ります。

大倉孝二

僕は松尾作品が今まで未経験で、この先もないと思っていたので、お声がけいただいてすごくありがたいです。名作ですし、4人芝居のこんなにエネルギーの高いものを…と、冷静になると急に怖くなってしまいますが、まだ深く考えないようにしています。全幅の信頼を寄せている秋山菜津子さん、初めてご一緒する横山裕さんと森川葵さんと4人でどんな稽古場になるか楽しみです。演出の大根さんとは若い頃に何度か仕事をさせていただいていて、久しぶりで何も成長していないことがばれてしまうのが怖いですね(笑)。シアターコクーンでやらせてもらえるんだと考えると緊張します、やっぱり憧れの劇場ですから。

森川葵

脚本を読んでいると、日常の何かが壊れてしまったようなハードな内容に、どんどん気持ちが沈んでいくようだったのが、映像で見たときにはすごく面白くて。笑えない内容なのに、人が動いて演じているのを見ると、なんでこんなに笑えるんだろう…。その不思議な感じを自分も体験してみたいと思って参加を決めました。自分が今までやってきた仕事とは比べ物にならないくらいの大きな分厚い壁だと思います。でも、挑戦することで何かこう自分の未来に対する希望が見えたら、すごく楽しいだろうなって。大根さんとキャストの皆さんと作り上げる、新しい『マシーン日記』がどんなものになるのか、楽しみにして観に来ていただけたらと思います。

秋山菜津子

松尾さんが片桐はいりさんのために書かれた『マシーン日記』が、年月を経て私のところに来るとは思いませんでした。私は松尾さんの女性の描き方がとても好きで。演じていて「もしかしたらこういうところ、自分の深い闇みたいなものを見られてるのかな」といったことを感じたりします。今回演出をされる大根さんは、舞台もやられていますが、映像が主体でやられている監督ですから、違う角度の作品ができそうな気がしています。今はお芝居をやるほうも観るほうも、どんな仕事もみんな大変な世の中ですが、コクーンでの時間を一緒に共有してもらえたら嬉しいです。演劇に限らず、芸術はこういう状況だからこそ、とても必要なことだと思います。無事に上演して皆様にお会いしたいですね。

公演情報

COCOON PRODUCTION 2021『マシーン日記』
作:松尾スズキ
演出:大根仁
出演:横山裕 大倉孝二 森川葵 秋山菜津子

<スタッフ>
美術:石原敬 照明:三澤裕史 音響:山本浩一 映像:上田大樹
衣裳:髙木阿友子 ヘアメイク:稲垣亮弐 演出助手:井口綾子 舞台監督:齋藤英明

企画・製作:Bunkamura

■東京公演
2021年2月3日(水)~2月27日(土)
会場:Bunkamuraシアターコクーン

一般発売日:2021年1月10日(日)前10・00~
※1/11(月)以降は各プレイガイド残席がある場合のみ取り扱いあり
チケット料金:ベンチシート、S席=11,000円/A席=9,000円(税込・全席指定・未就学児童入場不可)

■京都公演
2021年3月5日(金)~3月15日(月)
会場:ロームシアター京都 メインホール

一般発売日:2021年1月10日(日)前10・00~
チケット料金:11,000円(税込・全席指定・未就学児童入場不可)
京都公演主催:サンライズプロモーション大阪