HTBノンフィクション『秋刀魚が消えた サンマのまち』12・28放送

エンタメ総合
2020年12月24日

HTBノンフィクション『秋刀魚が消えた サンマのまち』

HTBノンフィクション『秋刀魚が消えた サンマのまち』(HTB)が12月28日(月)後4時10分から放送される。

秋の味覚「サンマ」。そのサンマの歴史的不漁が続いている。10年連続水揚げ日本一を誇るサンマのまち「根室」にも大きな異変が起きている。サンマを求め、命を落とす漁師…。サンマの代わりにイワシに活路を見いだす加工業者…。なぜサンマは不漁なのか。そもそもサンマ漁はどのように行われているのか。そして秋刀魚の不漁は根室の街、人々にどんな変化をもたらしたのか。「サンマのまち」のいまの姿を伝える。

例年、夏から秋にだけ現れる「サンマ道路」。花咲港から水産加工場がある根室市中心部向けて、サンマを乗せたトラックから水が滴り落ちて現れる道路だ。しかし、今年この道路が現れることはほとんどなかった。

秋の味覚として広く愛されているサンマの記録的な不漁が続き、今年は過去最低だった去年の漁獲量の半分程度。かつては港いっぱいに水揚げされ、道路にはトラックから秋刀魚がこぼれ落ちていた。

そんな“サンマのまち”根室にも大きな異変が起きていた。シャッター街となった街の中心部。サンマを求めて遠くの漁場まで出かけ、8人が命を落とした第65慶栄丸転覆事故。この時期フル稼働でサンマを選別しているはずの機械はイワシを選別していた。

サンマのまちの漁師は静かにつぶやいた。「もうサンマ漁はダメだ…」。

なぜサンマ魚は捕れなくなってしまったのか。資源量の減少、外国の乱獲、気候変動などさまざまな要因が考えられるが、確実に言えるのは、サンマが絶滅の危機を迎えているということ。日本人の秋の味覚として愛されるあの味わいが食べられなくなる日が迫っていること。そして、「サンマのまち」が「サンマのまち」ではなくなる日が迫っていることだ。

「サンマのまち」根室を2年間取材してきた記者が制作する、北海道の小さな街の物語。

番組情報

HTBノンフィクション『秋刀魚が消えた サンマのまち』
HTB(北海道ローカル)
2020年12月28日(月)後4時10分~4時40分

ナレーター:ヒロ福地

番組ホームページ:https://www.htb.co.jp/hn/

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