吉田羊、松井玲奈らオール女性キャストによる「ジュリアス・シーザー」10月上演決定 演出は森新太郎

エンタメ総合
2021年07月21日

パルコ・プロデュース 2021「ジュリアス・シーザー」

ローマ史に基づいて描かれたシェイクスピアの有名な「ローマ劇」の一つ、「ジュリアス・シーザー」を吉田羊、松井玲奈、松本紀保、シルビア・グラブら女性キャストだけの布陣で上演することが決定した。

男たちの陰謀と策略の渦巻く古代ローマの政治闘争を、女優のみの舞台で描く本作。演出には、今年3月に上演された「Romeo and Juliet-ロミオとジュリエット-」に続いて二本目のシェイクスピア劇となる森新太郎を配し、女性が本来持っている、したたかさ、強欲さ、そして圧倒的な強さで鮮烈にあぶり出す闘争劇になっている。

また、朋友たちとの友情、師と仰ぐ人物への信頼と憧れ、正義ゆえの裏切りなど、女性が持つパワフルさを存分に生かして、ローマ史実を基にした壮大な政治劇を描き出す。

主人公・ブルータス役を演じるのは吉田羊。自身にとって初めてのシェイクスピア劇で、森演出初参加となる。さらにシーザーの腹心の部下アントニー役を松井玲奈、ブルータスの同僚で友人のキャシアス役を松本紀保、そしてシルビア・グラブが、ブルータスらに暗殺を謀られる古代ローマ王政の独裁官、ジュリアス・シーザー役で参加する。

さらに、藤野涼子や久保田磨希、中別府葵ほか、映像、舞台で活躍する女優たちが集結する。

吉田羊 コメント

初めてシェイクスピア作品に挑戦させていただくことになりました。凛として端正なせりふの応酬にクラクラしながらも、ひとたび口にすればありありと人物が浮かび上がるシェイクスピアの表現力に感動もし、演者として携われることに心から感謝する思いです。
今作は、古代ローマの史実を軸に英雄たちの「人間らしい顔」が描かれています。彼らは苦悩し歓喜し、それぞれの守るべきものの為に闘っていて、その姿は、現代の私たちとなんら変わりないように見えます。更には、男性の戯曲とされるこの物語を、ジェンダーの定義が多様化しているこの時代に女性だけで演じる試みに、大きな意義を感じてもいます。最初は違和感があるかもしれません。けれど固定概念を取り払ったその先には、時代や性別を超えた、「人間」の業や情が見えてくるはずと信じております。
演出の森新太郎さんとは初めてご一緒します。数多くのシェイクスピア作品を手掛けられた方ですので、その胸をお借りしながらアイデアを持ち寄って高め合い、素晴らしい共演者の皆様と力を合わせて、新しいジュリアス・シーザーをお届けできるよう頑張りますので、何卒、応援よろしくお願いいたします。

松井玲奈 コメント

この度「ジュリアス・シーザー」に出演させていただくことになりました。
はじめてのシェイクスピア、憧れのシェイクスピア。とても好きなこの演目に出演できるということを大変うれしく感じています。
共和制末期のローマ。時代がガラリと音を立てて変わる時。セリフの一言一言からほとばしるそれぞれの熱い信念を真っすぐにお伝えするべく、たっぷりのエネルギーでキャスト一同演じきりたいと思います。

松本紀保 コメント

今回新生パルコ劇場にて、このような素晴らしい作品、キャストの皆様と作品を創っていくことができ、本当にうれしく、そして本当に楽しみです。
森新太郎さんとは2度目になりますが、そのしつこく熱い演劇魂に喰らいついていきたいと思います。

シルビア・グラブ コメント

まさか私が…
一生で絶対に関わることがあるとは思っていなかったシェイクスピア。しかも、本来ならオール男性でやっていたものをオール女性キャストで上演する。色んな意味で痺れます。恐ろしくもあり、エキサイティングでもあり。私はすでに震えが止まらない!
久しぶりにPARCOで吉田羊さんとの共演、そしてまた新たな共演者との出会いもとても楽しみです。森新太郎さんの熱い指導の元また新たな自分を発掘したいと思います。

パルコ・プロデュース 2021「ジュリアス・シーザー」

■東京公演
2021年10月10日(日)~10月31日(日)
PARCO劇場(渋谷 PARCO 8F)

■大阪公演
2021年11月3日(水)
森ノ宮ピロティホール

■山形公演
2021年11月7日(日)
やまぎん県民ホール 大ホール

■福島公演
2021年11月14日(日)
いわき芸術文化交流館アリオス 大ホール

■宮城公演
2021年11月17日(水)
仙台銀行ホールイズミティ 21 大ホール

■富山公演
2021年11月20日(土)
富山県民会館ホール

■愛知公演
2021年11月27日(土)
東海市芸術劇場大ホール