ブルーノ・ガンツ遺作「17歳のウィーン フロイト教授人生のレッスン」予告編解禁

映画
2020年05月28日

 故・ブルーノ・ガンツが出演した『17歳のウィーン フロイト教授人生のレッスン』が7月24日(金)より公開決定。それに先駆け、予告編が公開された。

 舞台は1937年、ナチ・ドイツとの併合に揺れる激動のウィーン。本作は、17歳の青年フランツが精神分析学者ジークムント・フロイト教授の教えを請いながら、恋に悩み成長していく姿を幻想的な映像美とともに描いた物語だ。

 原作は、ローベルト・ゼーターラー著の『キオスク』。2012年にオーストリアで出版されて以降、社会現象に発展するほどの人気からドイツ国内では50万部以上が発行されたベストセラー作品をニコラウス・ライトナー監督が映画化した。

 フロイト教授を演じたのは、「ベルリン・天使の詩」「ヒトラー〜最期の12年間〜」などで主演を務めた名優・ブルーノ・ガンツ。彼の遺作となった本作では、ナチスによる抑圧や、老いからくる病に耐えながらも、うぶな青年の人生に華やかな色どりを添える人生の師を演じている。

 今回解禁された予告編では、タバコ店の見習いとして働くためウィーンにやってきた青年フランツが、フロイト教授との出会いや初めての恋を通じて成長していく姿が描かれている。

 映像からは1937年当時のウィーンの街並みや、新聞や雑誌、文具なども扱っていたタバコ店のにぎやかな雰囲気を感じることができるほか、ナチ・ドイツによるオーストリア併合、さらには第二次世界大戦の影が日常に迫っている様子も描かれている。また、故・ブルーノ・ガンツ演じるフロイト教授がフランツに向ける優しい眼差しや、彼が伝える人生の教訓は、ガンツの熱演とともに必見だ。

 親ナチ派の市民からの嫌がらせや暴力に屈することなく、フロイトをはじめとするユダヤ人とも平等に向き合うタバコ店の店主オットーの背中を見ながら、17歳の青年が激動の時代にどのような人生の選択を迫られ、その将来を歩んでいくのか、その結末が気になる予告編となっている。

 映画「17歳のウィーン フロイト教授人生のレッスン」は、7月24日(金)からBunkamuraル・シネマほか全国で公開。現在、YouTubeにて予告動画が公開中。

<動画>
■「17歳のウィーン フロイト教授人生のレッスン」予告篇|7.24公開

<ストーリー>
1937年、ナチ・ドイツとの併合に揺れるオーストリア。自然豊かなアッター湖のほとりに母親と暮らす17歳の青年フランツは、タバコ店の見習いとして働くためウィーンへやってきた。
常連のひとりで“頭の医者”として知られるフロイト教授と懇意になったフランツは、教授から人生を楽しみ恋をするよう勧めを受ける。やがてボヘミア出身の女性に一目惚れをし、はじめての恋に戸惑うフランツは、フロイトに助言を仰ぐ。
しかし時代は国全体を巻き込んで、激動の時を迎えようとしていた。

<作品情報>
「17歳のウィーン フロイト教授人生のレッスン」
2020年7月24日(金・祝) Bunkamuraル・シネマほか全国公開

出演:ジーモン・モルツェ、ブルーノ・ガンツ、ヨハネス・クリシュ、エマ・ドログノヴァ
原作:ローベルト・ゼーターラー(『キオスク』2017年東宣出版 酒寄進一訳)
監督:ニコラウス・ライトナー
提供・配給:キノフィルムズ
配給協力:REGENTS

<WEB>
公式HP:17wien.jp

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