少年が殺害計画に用意した意外な道具とは…?「その手に触れるまで」本編映像解禁

映画
2020年06月10日

 ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督の最新作「その手に触れるまで」の公開を前に、本編映像が一部解禁。主人公のアメッドが殺人計画を遂行するために使った“意外すぎる”三種の神器が明らかとなった。

 今回解禁となったのは、13歳の少年アメッドが殺害計画の実行に向け準備をする姿を捉えた本編映像だ。アメッドは、どこにでもいるゲーム好きな普通の少年。しかし尊敬するイスラム指導者に感化されて過激な思想にのめり込んだ結果、学校の教師をイスラムの敵と考え抹殺しようと試みる。

 昼下がりの自宅で、まるで工作に取り組む子どものように“三種の神器”の準備を進めるアメッド。だが、そのアイデアやおぼつかない手つきは何とも13歳らしい。まず1つ目に準備したものは「ナイフ」。説明するまでもなく殺害に使用するための凶器となるが、自身の足首に隠せるように小さなサイズを用いている。

 2つ目は「輪ゴム」。視力が悪いアメッドにとって、目の前の敵を見据えて仕留めるためのメガネは必需品となる。何が起きても外れないように、メガネと耳を固定するために用意したのが輪ゴムだ。

 そして最後は「キッチンペーパー」。足首にナイフを忍ばせていると刃が肌に密着してしまい、走ることは至難の業となる。そこでアメッドはキッチンペーパーをナイフで包み、セロハンテープで固定することで怪我へのリスクを回避することに成功した。

 監督を務めたダルデンヌ兄弟は、アメッド役のイディル・ベン・アディについて「笑顔は子供のようで、手先は不器用な感じ、少しぽっちゃりとした子どもっぽい体つき、人を殺しそうな悪人的な暴力性のない顔。そんな身体的な特徴で選んだ部分もあります」とコメント。今回公開された本編映像では、そんなイディルの姿をじっくりと見ることができる。

<動画>
映画『その手に触れるまで』【本編映像】

<作品情報>
「その手に触れるまで」
2020年6月12日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー

出演:イディル・ベン・アディ、オリヴィエ・ボノー、ミリエム・アケディウ、ヴィクトリア・ブルック、クレール・ボドソン、オスマン・ムーメン

監督・脚本:ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ
後援:ベルギー大使館
配給:ビターズ・エンド

公式サイト:http://bitters.co.jp/sonoteni/
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