永瀬正敏＆オダギリジョー＆金子ノブアキが3兄弟に！「名も無い日」2021年公開決定

永瀬正敏主演の映画「名も無い日」が、2021年に公開されることが決定した。それに合わせて、日比遊一監督よりコメントも到着している。

監督を務めるのは、モントリオール映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞を受賞した「健さん」、樹木希林が企画・出演した「エリカ38」などで注目を集める日比監督。主演は永瀬正敏、共演にはオダギリジョー、金子ノブアキが出演する。3人は初共演にして、初の兄弟役を演じた。さらに、今井美樹が13年ぶりの映画出演を果たすほか、真木よう子ら個性あふれる俳優陣が脇を固めている。

本作は、日比監督自身の半生が色濃く反映されているというオリジナル・ストーリー。時にミステリアスに、エモーショナルに、故郷と家族の真の形を浮き彫りにした、濃密な人間ドラマに仕上がった。

家族の死に直面する主人公で長男役の永瀬、故郷で独り苦悩する次男役のオダギリ、健気に兄たちを支える三男役の金子。3人のアンサンブルは想像を超えた素晴らしい相乗効果を生み、日比監督も驚きを隠しきれない撮影になったという。舞台となった名古屋市の全面協力のもと、劇映画として熱田神宮が初めてスクリーンに登場することでも話題を呼んでいる。

そして、本作は全国公開に先立ち、作品の舞台である名古屋の映画業界を盛り上げるため「名古屋の映画未来チケット」の発売を開始した。チケットは映画業界の支援のほか、愛知県内の映画館で本作の劇場鑑賞券として使用することができる。詳細は専用サイトを参照。

この度の発表にあたり、日比監督は「弟の死と向き合った際、ある種の答えが浮かんだ。今の時代に合わせた作品を創るのではなく、次世代のために伝えることがある。それは、祖父母や両親や兄弟や生まれ育った故郷が私にしてくれたこと、教えてくれたことだった」と、作品への思いを語った。コメント全文は、以下を参照。

＜日比遊一監督コメント＞
意見や考え方を欲してもいないのに、勝手に情報が入ってくる、ある種、地上すべての人が表現者となった時代。世界をファインダーを通して見つめてきたはずなのに、やりたいこと、やるべきこと、人間として大切な何かを見失ってしまった。
弟の死と向き合った際、ある種の答えが浮かんだ。今の時代に合わせた作品を創るのではなく、次世代のために伝えることがある。それは、祖父母や両親や兄弟や生まれ育った故郷が私にしてくれたこと、教えてくれたことだった。
コロナという困難な時代にこそ、今作品を観る一人一人が、本当に大切なこととは何かを自問していただけるきっかけになればと願っている。