蒼井優×黒沢清「スパイの妻」第68回サン・セバスチャン国際映画祭へ正式出品が決定

映画
2020年08月27日

10月16日(金)に全国公開の映画「スパイの妻」が、第68回サン・セバスチャン国際映画祭に正式出品されることが決定した。

日本を代表する映画監督・黒沢清の最新作となる本作。脚本を手掛けたのは、黒沢自身と濱口竜介、野原位の3名だ。また「ペトロールズ」のリードボーカル&ギターであり、浮雲名義で「東京事変」のギタリストとしても活動している長岡亮介が映画音楽を初めて手掛け、映画世界の奥行きをさらに広げている。

主演は、実力派女優・蒼井優。儚げでいて芯の強さを持ち、夫を愛し抜く聡子を圧倒的な存在感で演じている。「ロマンスドール」に続いて蒼井と夫婦を演じるのは、高橋一生。正義の遂行のために手段を選ばぬ、純粋な夫・優作を魅力的に体現した。さらに夫婦を取り巻く役者も、日本映画界を代表する俳優たちが集結している。

この度、本作がスペイン語圏最大の国際映画祭である、サン・セバスチャン国際映画祭に正式出品されることが決定。ヨーロッパにおいてカンヌ、ベルリン、ヴェネチアに次いで重要な映画祭に位置付けられている映画祭だ。先日のヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に続いての出品となる。

本作が選出されたパールズ部門は、他の映画祭や映画賞で話題となった作品を対象とした部門。近年では、日本でも大ヒットとなった「パラサイト 半地下の家族」や「天気の子」といった、その年を代表する豪華な顔ぶれが選ばれてきた。同部門は観客賞が対象となるため、世界中の黒沢監督ファンが本作を観てどんな反応をするのか、今から期待が高まる。

本映画祭は、現地時間9月18日(金)〜26日(土)の期間で開催される予定。受賞結果は、映画祭最終日の現地時間9月26日(土)に発表される。

<作品情報>

「スパイの妻」
2020年10月16日(金)新宿ピカデリーほか全国ロードショー

キャスト:蒼井優 高橋一生 東出昌大 坂東龍汰 恒松祐里 笹野高史

監督:黒沢清
脚本:濱口竜介 野原位 黒沢清
音楽:長岡亮介

配給:ビターズ・エンド
配給協力:『スパイの妻』プロモーションパートナーズ

<ストーリー>

1940年、神戸で貿易商を営む優作は、赴いた満州で偶然恐ろしい国家機密を知り、正義のため、事の顛末を世に知らしめようとする。聡子は反逆者と疑われる夫を信じ、スパイの妻と罵られようとも、その身が破滅することも厭わず、ただ愛する夫とともに生きることを心に誓う。太平洋戦争開戦間近の日本で、夫婦の運命は時代の荒波に飲まれていく……。

<WEB>
公式サイト:http://wos.bitters.co.jp/

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